音楽活動で生計を立てる為に〜バイトを辞める方法〜[記事公開日]2021年10月29日
[最終更新日]2021年10月29日
[ライター]ソロモンの 猫

「音楽活動一本で生計を立てられるようになりたい」

そんな夢を抱きながらも日々バイトに追われ、なかなか夢の実現に近付けていない人はとても多いと思います。

 

殆どのインディーズのミュージシャンがアルバイトや仕事をしながら音楽活動を行っています。

今回の記事では、アルバイトを辞めて音楽一本で生計を立てる為に、まず最初にすべきことをお伝えしていこうと思います。

 

語弊のないように先に書いておくと、アルバイトや仕事をしながら音楽活動をすることは決して悪いことではありません。

音楽一本で生計を立てることにもデメリットがあります。

音楽一本で生計を立てることのデメリットについては別な記事で詳しく書いているので興味のある方はぜひ是非そちらも覗いてみて下さい。

音楽でプロを目指したい人へ〜就職して音楽すべきか、バイトをしながら音楽をすべきか〜

インディーズの落とし穴〜「稼ぐこと」と「売れること」のジレンマ〜

今回の記事はあくまで、「音楽一本で生計を立てたい」と考えている方に向けた内容になります。

音楽一本で食べていきたいという気持ちのある方は是非最後までお付き合い下さい。

①月の音楽活動の支出を全て書き出す

アルバイトをいきなり辞めて、根性で乗り切ろうとはしないで下さい。

まずは、あなたの1ヶ月の音楽活動でかかっている支出を全て書き出しましょう。

 

・ライブハウスに払ったノルマ代

・ライブ会場までの電車賃

・打ち上げ代

・ギターの弦代

・水代

・練習のスタジオ代

・機材の購入費

・衣装代

・CD製作費

・サポートメンバーへの謝礼金

 

上記以外にも様々な支出があると思います。

とにかく音楽活動にかかっている支出をくまなく書き出し、月に音楽活動でお金をいくら使っているのかを把握して下さい。

これらは確定申告で経費として申告出来るものが殆どなので、書き出しておいて損はありません。

これからは必ず音楽活動にかかった支出を細かく経費として記録しておく癖をつけましょう。

 

初めはスマートフォンの家計簿アプリを使って管理すると良いです。

どの家計簿アプリでも大丈夫ですが、「おカネレコ」という家計簿アプリは使いやすくてオススメです。

支出、収入見やすく、項目も自由にカスタマイズ出来ます。

▶︎おカネレコ

②音楽活動以外の月の支出を書き出す

音楽活動における支出が把握出来たら、今度はそれ以外の生活費1ヶ月の支出も全て書き出します。

 

・家賃

・光熱費

・携帯代

・ネット代

・食費

・遊び代

・住民税

・保険料

・年金

 

こちらも出来る限り細かく書き出します。

これによって、月にトータルでいくらお金が出ていっているのかを把握することが出来ます。

 

音楽活動以外の支出も毎月家計簿を付けることをオススメします。

これらの支出を把握しないまま、バイトを辞めて音楽一本で生計を立てようとするのはかなり危険です。

まずは1か月の支出を細かく書き出し、あなたの支出の総額を把握して下さい。

③音楽活動の1か月の収入を書き出す

音楽一本で生計を立てるということは、

【音楽収入】−【支出の総額】がプラスになるようにする作業です。

もう支出の総額はわかったと思うので、今度は音楽で月にいくら稼げているのかを書き出して下さい。

 

・ギャラ

・チケットチャージバック

・CD売り上げ

・グッズ売り上げ

・ファンクラブ会費

・サブスクリプション売り上げ

 

音楽活動での収入も必ず記録する癖を付けて下さい。

音楽での売り上げが把握出来たら、

 

【音楽収入】−【支出の総額】

 

この式にあてはめて、まずはどれだけマイナスなのかを知って下さい。

これによって「月にあといくら音楽で稼げば良いか」或いは「月にあとどれくらい支出を押さえれば良いか」が明確になるはずです。

④支出を減らす方法を考える

月の収入を増やすことは簡単ではありませんが、月の支出を減らすことは工夫次第ですぐに行うことが出来ます。

 

例えば、ライブハウスにノルマを月に2回支払っているなら、ノルマのあるライブに出ることをやめれば、その無駄な支出を減らすことが出来ます。

ライブの打ち上げも数をすぐに減らせます。

 

また生活費にかかっているコストも工夫次第でいくらでも下げることが出来ます。

携帯を格安SIMなどの安い携帯に変える、家賃の安い家に引っ越す、或いはお金が貯まるまでは実家に住むというのも一つの手だと思います。

収入を増やすことを考える前にまずは、支出をどれだけ抑えられるかが勝負です。

音楽活動の無駄な出費を抑えるコツは別記事にまとめてありますので、よろしければこちらもご覧下さい。

その出費本当に必要?〜アーティスト活動における有効なお金の使い方〜

⑤収入を増やす方法を考える

最後に、音楽における収入を増やすことを考えます。

音楽活動での稼ぎを増やす為に、すぐに出来ることを紹介します。

 

・バック率の高い箱でライブをする

・配信を毎日行う

・ストリートライブを行う

・フリーライブを行う

・グッズを作る

・ファンクラブを運営する

 

まずは、少しでもチャージバック率の高い場所でライブをするようにします。

カフェやレストランなどの飲食で稼いでいるお店の場合は、チケットバックの殆どをアーティストに返してくれるところも少なくありません。

 

また、配信やストリートライブはやった分だけ投げ銭を得ることが出来るので、とにかく稼ぎたいという方にはオススメです。

「頑張っている姿」もファンに伝わりやすいので、応援してくれるファンを増やしやすいというメリットもあります。

 

お祭りや、イオンモールでのインストアライブなど、人の多い場所でのフリーイベントはCDも売れやすいです。

ノルマを払ってライブハウスに出るくらいなら、フリーライブを探してみて下さい。

 

しかし、実際CDの売り上げだけで生計を立てるというのはかなり厳しいので、アーティストグッズ、ファンクラブの運営などが重要になってきます。

グッズの売り上げはアーティスト活動を支える大きな土台になりますし、ファンクラブの会費はファンがある程度いれば毎月固定の収入を得ることが可能なので、どちらもオススメです。

音楽で飯を食べていく 〜メジャー、インディーズ徹底比較〜

コロナ時代を乗り切る 〜ライブ以外で収益を上げる方法〜

⑥確定申告をする

音楽で生計を立てる上で、避けて通れないのが確定申告です。

事務所などに所属している場合は別ですが、フリーランスのミュージシャンの場合は確定申告は必須です。

給与所得以外の所得合計額が20万円を超える場合は確定申告が必要になります。

 

【収入】−【支出】=所得

 

なので、音楽活動での年間の利益が20万円以上ある場合は、確定申告をしなくてはいけません。

音楽一本で生計を立てていなくても、音楽活動である程度の所得がある場合は確定申告をする必要があります。

音楽活動で得た所得を申告して、その分の税金を納税します。

 

音楽活動でかかった支出を経費として申告することで、この収める税金をいくらか安くすることが出来ます。

ですので、音楽活動での支出を記録し、管理することはとても重要なのです。

 

コロナウィルス蔓延によって、フリーランスの音楽家は国から補助金を貰うことが出来ました。

しかし、この補助金を申請するには確定申告をしていることが必須だった為、面倒くさいという理由で確定申告をしていなかったミュージシャン達は補助金を貰えずに大損してしまいました。

 

いざという時に確定申告をしていないことで、大きな損害を被ることもあり得ます。

最初は面倒臭いかもしれませんが、必ず確定申告するようにしましょう。


音楽一本で生計を立てるということは簡単なことではありません。

しかし、今は本人のやる気さえあれば、いくらでも音楽をお金に変えるツールは揃っています。

 

音楽一本で飯を食う為に、「とにかくバイトを辞めて背水の陣でやってみる」という人も何人か周りで見たことがあります。

勿論、それで上手くいくパターンもあるのですが、見切り発車でバイトを辞めた挙句、ライブのやりすぎで喉を壊して、結局またバイトに戻ることになった人も知っています。

 

バイトを辞める前に、まずは自身の収入、支出をしっかりと見直してみて下さい。

必ずそこから、バイトを辞めて音楽一本で生計を立てる突破口が見えてくると思います。

ライター:ソロモンの 猫

法政大学文学部日本文学科卒業。大学在学中、小説、詩、文章の書き方を学ぶ。2020年よりフリーライターとして音楽をメインに幅広いジャンルの記事を執筆中。 @soromonnoneko