コロナ時代を乗り切る 〜ライブ以外で収益を上げる方法〜[記事公開日]2020年11月22日
[最終更新日]2021年06月17日
[ライター]kato

ライブ以外の収益

新型コロナウィルスの蔓延によって、ライブ活動での収益をメインとして生活していたアーティストは致命的なダメージを受けていると思います。

ライブハウスが営業出来ずに苦しいのは勿論ですが、出演者であるアーティストもライブ活動が自由に行えないことで、大変苦しい状況に陥っています。

実際、コロナウィルスの影響によって解散したバンド、活動休止を余儀なくされたシンガーも少なくありません。

音楽活動を生業としている方がこのコロナ禍を乗り切る為に、ライブ以外の方法で収益を上げる方法について今回は具体的な案を提示していきたいと思います。

グッズ通販を行う

まず一番最初にオススメするのは「グッズ通販」です。

勿論、ある程度買ってくれるファンがいることが前提ではありますが、ネット通販サイトを立ち上げることで、そこから収益を上げることが出来ます。

今は簡単に個人で利用できるネット通販サイトが多数あります。

無料で作れるネットショップですと、「STORES」や「BASE」がオススメです。

どちらも無料ですぐにネットショップを開設することが出来ます。

自身で梱包、発送作業をする手間はかかりますが、100円ショップで売っているプチプチと、コンビニで売っている「スマートレター」や「レターパック」を使えば案外簡単に梱包、発送することが出来ます。

 

今はある程度機材さえ揃えれば自宅録音でもそれなりの音源を作ることが出来ます。

CDを作って通販するも良いでしょうし、Tシャツなどのグッズを作ってネットで販売することも良いでしょう。ライブ会場に足を運べないファンの方も嬉しいはずです。

グッズの通販なんて真っ先に思いつきそうな案ですが、ちゃんとしたページを作って展開していけば本当に結構な収益を上げることが出来るのでオススメです。

 

STORES」と「BASE」について簡単に比較してみます。

手数料に関して言えば、「BASE」は販売手数料が3%、決済手数料として3%+40円かかります。それに対して「STORES」は販売手数料0円、決済手数料が3.6%〜5%となっているので、「STORES」の方がややお得です。

しかし、一方で「BASE」はスマートフォン用のアプリが普及していてとても操作しやすいのが利点です。

正直、どちらのサイトを使っても良いと思います。

通販サイトを持っていないという方は、今すぐにでも作っておいて絶対に損はないと思いますよ。

有料配信ライブを行う

タイトルに「ライブ以外で収益を上げる方法」と書いたので、「結局ライブかよ」と思うかもしれませんが、お客さんを入れた通常のライブではありません。

無観客での配信ライブを有料で行いましょう。

オススメはツイキャスが行なっているツイキャスプレミア配信です。

ツイキャスでのプレミア配信は¥300〜¥30000で好きな値段にチケット代を設定することが出来ます。

そして、そのチケットを購入した人だけが配信を観ることが出来るというシステムになっています。

プレミア配信はツイキャスアカウントを作れば誰でも利用することが出来るので是非試してみて下さい。

手数料としてプレミア配信の売り上げの5%はツイキャス側に分配されます。

ライブが出来ないこのご時世、プレミア配信はライブ業界の定番になりつつあります。

 

また、ツイキャスによる配信では視聴者が投げ銭を入れることも出来ます。

投げ銭が出来る様になるには、ツイキャス内の一定の基準を満たしている必要がありますがそこまで高い基準ではないので、ある程度ツイキャスを使っていれば投げ銭が出来る様になります。

こちらの投げ銭も3割はツイキャス側に入り、アーティストには7割入る仕組みです。プレミア配信であっても投げ銭を貰うことが出来ますので、配信による収益化はツイキャスがダントツでオススメです。

また有料配信ではなく、無料配信にしてネットで投げ銭を募るという手もあります。

ツイキャス上の投げ銭システムを使ってもいいですし、ネット上で投げ銭を募ることが出来るサイトも幾つか存在しています。

ツイキャス上では¥500、¥1000、¥5000の3種類の投げ銭しか選べないのと、先に書いた様に収益の3割がツイキャス側に持っていかれてしまうので、もっと還元率の高い投げ銭サイトを使うのもアリでしょう。

 

無観客での配信ライブなので、ライブハウスをレンタルする必要はありません。

安いスタジオや音出しできるレンタルスペースからの配信でも良いでしょう。

配信は他にも、「17ライブ」「SHOWROOM」「YouTubeライブ」など様々な方法がありますが、それぞれ収益化の仕方や特色も異なります。

どの配信でも収益化することは可能ですが、一早く収益を上げるなら個人的にはツイキャスを強くオススメします。

月額制ファンサイトを立ち上げる

月額制のファンサイトはファンがある程度ついているアーティストにはとても効果的です。

こちらも無料で作れるファンクラブサイトが数多く存在しています。

「note」「fanbox」「CAMPFIRE」「bit fan」などが使いやすいと思います。

こちらも値段を好きに設定出来ますし、プランによって月額料金を変えることが出来るサイトもあります。

 

例えば、

・月に一回、限定の動画が貰える

・会員証が貰える

の二つの特典がデフォルトで¥1000に設定して更に、

 

・毎週ファンクラブ限定のメルマガが送られてくる

・ファンクラブ限定のオフ会に参加出来る

 

という4つ全ての特典が付くプランは¥2000にするなど、内容によって値段設定を変えることも出来ます。

 

値段設定は安くしすぎないことをオススメします。

安ければファンクラブに入ってくれるというわけではありませんし、アーティストのことを本気で応援しているファンは案外「お金を出したい」と思っている人も少なくありません。

そしてコンテンツは自分がきちんと負担なく続けられる内容にするのが大切です。

あまりにも豊富な特典を付けすぎて、続けるのが苦しくなってしまっては本末転倒です。

自身の活動に合った、内容と値段設定にしましょう。

有料制のファンサイトは一度作って会員が集まれば、毎月まとまった金額を安定して稼ぐ事が出来ます。

これは音楽活動を継続していく上でとても大きいです。

まだ月額制のファンサイトを持っていないというアーティストはこれを機に立ち上げてみるのはいかがでしょうか。

サブスクリプション、YouTube

最後に紹介するのは少し長期的な収益化の方法になります。

短期的にお金を集めたい方は先に書いた三つの方法がオススメです。

まずは、サブスクリプションのサービスで楽曲を配信する方法です。

今は個人でも本当に簡単にApple MusicやSpotifyで楽曲を配信することが出来ます。

これを使わない手はありません。CDを買う人口よりもサブスクを利用している人口の方が今では圧倒的に多いはずです。

しかしながら、サブスクによって曲が聴かれてもアーティストに入ってくる収益は本当に微々たるものです。

サブスクである程度まとまった収入を得るにはそれなりの時間がかかります。

 

 

次にYoutubeを使った収益化について見ていきたいと思います。

YouTubeで収益を上げるには自身のYouTubeの動画に広告を掲載し、その再生数に応じて収益が分配されます。

自身のYouTubeの動画に広告を掲載する為にはいくつかの条件があります。

 

・直近12ヶ月の総再生時間が4000時間以上

・チャンネル登録者数が1000人以上

・18歳以上であること

・広告掲載に適したコンテンツかどうか

 

この4つをクリアして初めて広告を掲載することが出来ます。

この「チャンネル登録者が1000人」というのは中々達成するのに時間がかかると思います。

チャンネル登録者が1000人に達するまでは1円にもなりませんし、そこから収益化が出来ても最初はせいぜい数百円程度の売り上げにしかならないでしょう。

ですので、サブスクと同様、YouTubeでお金を稼ぐにはそれなりの根気と労力が必要です。

 

しかし、サブスクリプションもYouTubeも何かのきっかけで急激に再生される、いわゆる「バズる」ことで急激に収益を得られる可能性を秘めています。

今回紹介した方法の中では一番、収益化するのは難しい方法ですが挑戦してみる価値は十分あると思います。

短期的に収益を上げるにはオススメはしませんが、長期的に考えてサブスクリプション、YouTubeを始めてみるのもはいかがでしょうか。

まとめ

ライブ活動での収益が得られない今、音楽活動で生計を立てるのは中々大変だと思います。

しかし、今は本当に便利なサービスがネット上に溢れています。

しかもその多くが無料で使えるものだったりします。

コロナウィルスによって閉店に追い込まれるライブハウスが多い中で、活動を続けることが難しくなっているアーティストも増えています。

活動することが出来なくなるアーティストが増えるということは、ライブハウスに出演するアーティストも減ることになりライブハウスにもまたダメージを与えます。

 

「お金」よりも大事なことは勿論ありますが、自身の音楽活動を継続していく為にも、あなたの音楽を待っているファンの為にも、きちんと収益化していく必要はあると思います。

コロナウィルスの感染者もここ最近でまた増加傾向にあり、音楽業界はまだまだ苦しい日々が続きそうです。

ライブが出来なくても、今だからこそ出来ることは必ずあるはずです。

やり方によってはライブ活動よりも収益を上げることだって可能です。

どうか一人でも多くのアーティストがこのコロナ禍を乗り越えてくれることを願っています。

ライター:kato

2020年よりフリーライターとして活動。 @kato1155ka

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