《結局は人?!》対バンでファンを獲得する方法[記事公開日]2021年8月17日
[最終更新日]2021年08月17日
[ライター]kato

対バン

「ライブをやっているけどなかなか思うようにファンが増えない」そんな悩みを抱えているアーティストさんは多いのではないでしょうか。

今回は「対バンでファンを獲得する方法」に特化して書いていきたいと思います。

少しでも参考になれば幸いです。

①出演するイベントを吟味する

ライブハウス主催のブッキングイベントというものがありますが、こちらに出演するのは一旦ストップしていただきたいです。

勿論、ライブハウスのブッキングライブが全てダメだとは思いませんが、ライブハウスのブッキングはお店のスケジュールを埋めるためにやっつけで組まれているものも少なくありません。

特に自分がお客さんをあまり呼べないアーティストの場合、同じようにお客さんを呼べないアーティストとブッキングされてしまいます。そうなると、お客さんが呼べないアーティスト同士の寄せ集めのイベントなので当然、その会場にお客さんはいません。

そういったイベントではそもそも物理的に新規ファンが会場にいないのです。

どんなに良いライブをしても、どんなにファンになってもらう為の努力をしても、お客さんのいないイベントでは全て無意味です。

ですので、まずしっかりと出演するイベントを吟味して選びましょう。

 

 

②自主企画イベントを行う

ライブハウスを使って一番効率よく新規ファンを付けていく方法は、ズバリ自主企画イベントを行っていくことです。

ではここから「良い自主企画イベント」とはどんなものかについて考えていきたいと思います。

 

あなたは自主企画イベントを盛り上げる為に、「少しでも良いアーティストに出演して欲しい」と考えると思います。

良いアーティストにあなたのイベントに出演して貰うために必要な条件は二つしかありません。

それはズバリ、

 

・お客さんが満員のイベントで、CDが売れる

 

・きちんとしたギャラ、チャージバックが支払われる

 

のどちらかしかありません。

「結局、金かよ。」と思われそうですが、逆の立場になって考えてみて下さい。

あなたが後輩、或いは先輩のアーティストのイベントへの出演オファーがあったとします。その条件が、

 

「ノルマが10枚で11枚目から50%バックです。」

 

なんて言われたら、まず出たいとは思わないでしょう。

ましてこの条件で出演してお客さんがガラガラのイベントだったりしたら、二度とそのアーティストのイベントには出ませんよね。

ですので、自主企画イベントへの出演オファーをする際に、アーティスト仲間にチケットノルマを課すのは絶対にやめて下さい。

あなたが企画して行うイベントです。

ホールレンタル代分の動員は自力で何とかして、出演してくれたアーティストには感謝の気持ちとしてギャラかチャージバックを支払うのが基本です。

 

そう考えると、イベントを行う会場選びも重要になってきます。

身の丈に合っていない大きな会場でイベントを行う必要はありません。

あなたが頑張って満員に出来るくらいの会場を選び、しっかりとアガリ(売り上げ)を出すことが重要です。

 

また格上のアーティストの方でもきちんとしたギャラをお支払いするなど、好条件を提示出来れば、イベントにオファーすることも可能です。

格上のアーティストにギャラやチャージバックなしでオファーを出すのは本当に失礼な行為なので絶対にNGです。

 

またイベントの内容も、「出演者全員でエンドセッションする」「アーティスト同士でコラボする」などそのイベントでしか観れないものを演出すると特別感が生まれイベントに価値が生まれます。

イベントに来場特典を付けるなども良いと思います。

 

「イベントに出てよかった」対バンのアーティストにはそう思って貰えるように、そして来場したお客さんにも「行ってよかった」と思って貰えるようなイベントを主催者は努力して作り上げる必要があります。

 

 

 

③他のアーティストと仲良くなる

実は対バンのファンを獲得する上で一番重要なのは「他のアーティストと仲良くなる」ということです。

まず、大前提として対バンのイベントで会場に来ているお客さんは、既に「1推し」のアーティストがいる方です。

この「1推し」をたった一回のライブで塗り替えて、あなたが「1推し」になるということはほぼ不可能です。

 

では、どうやってファンを獲得していけばいいのかというと、まずはその方の「2推し」になれるようにするのです。

「2推し」になる為の一番手取り早い方法は、そのアーティストと仲良くすることです。

 

「アーティストAが大好きで全てのライブに行っているa子さん」という方がいるとしましょう。

a子さんの1推しは、言わずもがな、アーティストAです。

 

ここで、アーティストAとあなたが仲良くなったとします。

SNS上で楽しく絡んだり、一緒にイベントを企画したり、アーティスト仲間として良好な関係を築いていきます。

すると、a子さんのあなたを見る目が少し変わってきます。

 

a子さんからするとあなたは「大好きなAさんと仲良しの人」という認識になるので、間違いなくあなたへの気持ちのベクトルも「好感」に向きます。

そうすると、アーティストAのライブがある日はライブには行けないけど、ライブがない日はあなたのライブに行ってみようかなと思ってくれたり、あなたのCDを買ってみようかなと思ってくれたりする可能性が出てきます。

これは本当に有効な方法なので是非試してみて下さい。

 

2推しになれたら、無理に1推しになろうとしなくて良いです。

寧ろ、それはしない方が良いです。

この方法で色んな方のまずは2推しの位置を獲得して下さい。

 

本当に仲の良いアーティスト仲間が出来ると、あなたの大切なイベントやワンマンライブの日に応援で観に来てくれたりします。(その場合はチケット代は取らず、必ずゲストでご招待しましょう。)

そうすると、そのアーティストに付いているファンも会場に付いてくるという現象が起こります。

 

これは俗に言う「ファンを共有する」という現象で、ファンを共有する為には、ほぼ間違いなくアーティスト同士が仲良しである必要があります。

勿論、中には少数ですが、「ライブハウスで歌っている人が好き!」という雑食タイプの方もいて、「良いと思ったものには、何でも構わず行く。1推しは特にいない。」というパターンもありますが、こちらはかなりの少数派です。

インディーズのライブハウスに足を運んでいる人の多くは、熱狂的に1推しを応援している方ですので、まずほそこの2推しを狙っていくと良いです。

 

仲の良いアーティストが出来ると、ファンを共有出来るというメリットだけでなく、先程書いたような自主企画イベントにオファーすることも簡単に出来るようになります。

また逆にそのアーティストのイベントにオファーされたりといったこともあるでしょう。

 

一匹狼で活動しているアーティストも多いですが、実は物凄く損をしています。

インディーズでファンを獲得していく為には、仲間と協力し合って一つのシーンとして上がっていくという考え方が必要だと思います。

ですので、仲間の大切なイベントには可能ならば足を運ぶべきですし、心から仲間を応援することが大切です。

そうやって、仲間に対してしたことは、必ず良い形であなたに返って来ます。

 

 

 

④ライブハウスの店長、ブッカーと仲良くなる

ライブハウスから売れていったアーティストの多くは、ライブハウスの店長やブッカーといったスタッフの方に可愛がられていたアーティストが多いです。

ライブハウス側からしても、頑張って自分のお店を使ってくれている子を応援したいと思います。

 

先程、ライブハウス主催のイベントは選ぶべきだと書きましたが、ライブハウスとの信頼関係がきちんと築けていれば、ライブハウス主催のブッキングに出演するのもアリだと思います。

寧ろ、ライブハウスの人に気に入って貰えると、格上のアーティストや人気のあるアーティストの対バンを組んでもらえたりするというメリットがあります。

また業界の関係者を紹介してくれるといったケースもあります。

ですので、良い自主企画イベントを行う為にも、良いイベントに呼んでもらう為にも、ライブハウスの店長やブッカーとの人間関係は物凄く重要なのです。

ライブハウスの人と仲良くなればホールレンタルの値段をいくらか負けてくれたりといったことも普通にあります。

ライブハウスの人と仲良くなる為に、

 

・きちんと挨拶をする

 

・打ち上げに参加する

 

・積極的にアドバイスを求める

 

これらを徹底してみて下さい。

挨拶は言わずもがなですが、打ち上げも出来るだけ参加して積極的にコミュニケーションを取り、アドバイスも自分から求めて下さい。

沢山のアーティストを観ている方々の意見なので、参考になるものも多いと思います。

「売れたい」と本気で思っているアーティストは本当に貪欲なので、打算でなく、自然にこれらを実践しています。

良いイベントはお店の協力なしでは作ることが出来ません。

ライブハウスの人との関係性も是非一度見直してみて下さい。

 

 

まとめ

①出演するイベントを吟味する

②自主企画イベントを行う

③他のアーティストと仲良くなる

④ライブハウスの店長、ブッカーと仲良くなる

 

いかがでしたでしょうか。

結局のところ、一番重要なのは「人を大切に出来るかどうか」に尽きます。

ライブハウスの人間も、アーティスト仲間も、ファンも、全て「対」人なのです。

良い音楽やっていればファンは付くというのは間違いではありませんが、ここを理解しているかで大きく差がつくと思います。

今回、テクニック的なことを書いてきましたが、最終的に一番大切なマインドは「どうしたら相手に喜んで貰えるか」ということだと思います。

ライブハウスの人に対しても、アーティスト仲間に対しても、ファンに対しても、「どうしたら相手に喜んでもらえるか」が全てで、どんなに小手先のテクニックを駆使しても、人間的に好かれなければ人は付いてきません。

そういったことを肝に銘じた上で、今回のテクニック是非実践してみて下さい。

ライター:kato

2020年よりフリーライターとして活動。 @kato1155ka

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