仕事とプライベートの両立に忙しい20代、30代のサラリーマンでも、バンド活動を楽しんでいる人は多いです。
しかし、仕事をしながらバンド活動を続けるには、時間だけでなくお金が掛かるのも事実。
私もかつて、メンバーとの衝突や金銭トラブルを抱えた経験があります。
今回は、自分の実体験をふまえてバンド活動にはどんな費用がかかり、どのように節約できるのか解説します。
もう一度、バンド活動がしたい!働きながらプロを目指したい!と思っている人必見です。
20、30代のサラリーマンにとって、バンド活動は日々のストレス発散や自己表現の場としても役立ちます。しかし、仕事と両立しながらバンド活動を続けるには、思った以上に忍耐力と体力、そしてお金がかかることも。
メンバーを募集する前に、まずは、社会人がバンド活動をするうえで欠かせない費用を具体的に見ていきましょう。
バンド練習で利用するスタジオの費用は、地域や施設によります。一般的には1時間あたり1,500円~3,000円程度です。
これを4人で割ると、1人あたり750円~1,500円の負担になります。
週1回、月に4回スタジオに入るとすると、1人あたり月に3,000円〜6,000円ほど、年間では約3〜7万円に達することもあります。
バンド活動におけるスタジオ代は、意外と大きな負担になりますね。
次に、楽器や機材の購入・維持費。社会人なら、ある程度質の良いものを使いたいと考える人も多いでしょう。
ギターなら、中級者向けで5万〜10万円程度が目安です。
ベースやドラムなども同様に、価格帯はピンキリですが、しっかりした機材を揃えると10万円以上かかることも。
また、エフェクターやケーブル、アンプなど、必要な機材を揃えるとさらに出費は増えます。
さらに、楽器は定期的なメンテナンスも必要です。ギターの弦交換やクリーニング、ドラムのヘッド交換など、細かい出費が定期的に発生します。
これらの維持費も年間で1万円程度かかります。
社会人バンドの目標のひとつがライブ出演ではないでしょうか?
しかし、これにもお金がかかります。
ライブハウスでの演奏では、場所によって異なるものの、出演するためには「ノルマ」としてチケットを一定枚数売る必要があります。
もし、1バンドのノルマが2万円だった場合
チケット1枚1,000円を最低20人に売らないと赤字になってしまいます。
リハーサルスタジオ代や会場までの交通費、ライブ後の打ち上げ費用なども考えると、1回のライブで1万円以上かかることも。
衣装や録音費、楽器の消耗品費用も見逃せません。
特に、レコーディングスタジオを使って音源を作る場合は、1日で数万円の費用がかかることもあります。
また、SNSやYouTubeにアップするために動画を撮影・編集する場合も、外注するとコストがかさみます。
自分たちで制作することも可能ではありますが….
限られた時間で音楽を楽しむ社会人にとって、
「誰が編集するの?」
「仕事が忙しいからできない」
などなど、後でトラブルに発展しやすいので、自主制作はおすすめはできません。
コストを抑えながら社会人がバンド活動を楽しむ方法はいくつもあります。限られた「時間」と「予算」で無理なくバンドを楽しむための具体的な節約術を紹介します。
スタジオ代は高額になりがちですが、工夫次第でコストダウンが可能です。
たとえば、スタジオのオフピーク時間を利用することで、割引料金を利用できます。
平日の昼間や深夜の時間帯に練習することで、通常料金よりも30%〜50%安くなることもあります。フレックス勤務やシフト制の仕事をしているメンバーがいれば、平日の昼間に集合して練習するのも全然アリ。
私の場合は、ギターをスタジオで預かってもらい、お昼休憩中にメンバーと音を合わせてました。
「スタジオ~職場」のダッシュ移動は大変でしたが、ある意味、仕事のストレス発散にもなった(笑)
また、個人でスタジオを借りるのではなく、他のバンドとシェアして共同で使うことで、費用を分割することもできます。
お互いの演奏を見て学ぶこともあり、個人的に1番おすすめです。
同じ練習回数であっても、1回あたりの負担が半分以下になることもあり、メンバー全員のコスト負担を減らすことができます。
楽器や機材は新品で購入すると高価ですが、中古市場を活用することで大幅にコストを削減できます。フリマサイトや中古楽器店で、しっかり状態を確認しながらお得な商品を探してみてください。
中古でも十分使えるものが多く、特にアンプやエフェクターは中古品でかなり安く手に入ることがあります。
さらに、レンタルも一つの手段です。楽器やアンプ、録音機材などを必要な時だけレンタルすることで、購入費用を大幅に抑えることが可能です。
ライブ時だけ高品質な機材を使いたい場合にもいいでしょう。
ライブをする際の費用も、いくつかの工夫で抑えられます。
たとえば、ライブハウスでの出演にこだわらず、フリーイベントや地元のお祭り、フェスなど、出演費がかからないイベントを探すのも良い方法です。
さらに、ライブ配信を利用すれば、会場費やチケットノルマをかけずに多くの観客にリーチできます。SNSを活用してファンとの交流を深めるのは、今の時代に合った方法です。
ライブハウスの出演は、急ぐものではありません。バンドの認知度を上げてからでも全然遅くないので、「ノルマ」がないライブを検討してみてくださいね。
社会人として働きながらバンド活動を続けるには、時間とお金のやりくりが重要です。
バンド活動で必要なコストをまとめると、
本格的に活動すればする程、もちろんコストはかかります。
「趣味」「アマチュア」「プロ」この3つのどれか?
メンバー同士で、音楽の方向性を共有しておくことが大切です。
スタジオ代や機材費、ライブ活動費などを工夫してみるのもいいでしょう。
今回、紹介した節約術を活用することで、少ない予算でもバンド活動を十分に楽しむことが可能です。残ったお金でギターを買うのもよし、機材を揃えるのも良し。
音楽はお金をかければ良いというものではなく、工夫やアイデア次第で楽しく続けられます。
忙しい日々の中でも、自分のペースで無理なくバンド活動を楽しんでくださいね。
ライター:ぎたじょのR.
音楽ライター。女性ギタリストならではの悩みを中心に、音楽で役立つ情報の発信をしています。ニール・ショーンとの共演を目指して日々奮闘中。 個人ブログ:https://sparetimez.com/
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