アフターコロナにおける音楽での稼ぎ方〜ストリーミング配信で稼ぐ方法〜[記事公開日]2020年12月11日
[最終更新日]2021年06月17日
[ライター]kato

アフターコロナと音楽

2020年現在、新型コロナウィルスの感染拡大により音楽業界は大きなダメージを受けています。

コンサートの殆どが中止、或いは延期となり、それに伴う売り上げはほぼゼロ。

ライブハウスだけでなく裏方の音響や照明などステージ制作側の人間、そしてステージに立つ側のアーティストも大変苦しい状況を強いられています。

この先しばらくしてコロナウィルスが落ち着いた頃には、もう日本の音楽業界は激変していると思われます。

今正に、音楽業界は生き残るために変化していかなくてはいけない時期にあると言えるでしょう。

今回の記事はアーティストに向けて、アフターコロナにおける音楽での稼ぎ方について具体的に書いていきたいと思います。

音楽の楽しみ方の変化

日本においてCDの売り上げは1998年をピークに、それ以降減少を続けています。

これは携帯電話やインターネットの普及により、若者はCDを買うよりも携帯電話やネットにお金を使うようになったからだと言われています。

またインターネット上に音楽ファイルが違法にアップされ、無料で視聴できる状態が出来上がってしまったのも原因の一つです。

そこからiPod、iTunes、iTunes Storeの登場によりCDからデジタル・ダウンロードへの移行が進んでいきました。

そして2006年より始まった音楽ストリーミングサービスにより、CDの売り上げの減少は更に加速していきます。

音楽ストリーミングサービスが始まり、世の中の人々の音楽の楽しみ方は大きく変わりました。

CDからまず「音楽のダウンロード」へ移行し、更にダウンロードから「ストリーミング」の時代へと変化していったのです。

今ではリスナーは日本のどこにいても世界中の音楽を聴くことが出来ますし、アーティストも世界中に自分の音楽を簡単に配信することが出来る時代になりました。

「CDが売れない」と言われているこの時代に、アーティストはどのようにして音楽を売っていけばいいのでしょうか。

音楽ストリーミングで稼ぐ為に必要なこと

音楽ストリーミング

CDの売り上げは減少し、殆どの人がスマートフォンのサブスクリプションで音楽を楽しむ時代になりました。

アーティスト活動を展開していく上で、ストリーミングサービスで稼ぐということは必須になってきています。

では、どうやって音楽ストリーミングサービスで利益を上げていけばいいのかをここから具体的に書いていきたいと思います。

①曲の大量生産

音楽ストリーミングサービスで1再生された時に発生する売り上げはまとめると以下のようになります。

 

・Apple Music/1再生/0.783円

・Spotify/1再生/0.437円

・Amazon music/1再生/0.402円

・YouTube/1再生/0.069円

 

一番、利益率の高いApple Musicでも1再生でたったの0.783円。100円稼ぐのに127回再生される必要があります。

YouTubeにおいては100円稼ぐのに1450回の再生が必要です。

基本的に音楽ストリーミングサービスにおける単価は1再生回数あたり1円以下なのです。

これを見るとストリーミングサービスで大きな収益を上げるのは凄く大変なことに思えます。

CDを一枚売った時に比べると恐ろしく単価が安いのは間違いありません。

 

単価が安いもので稼ぐためにはどうしたら良いでしょうか。

ズバリ、そこで重要になってくるのが「曲の大量生産」です。

 

曲を大量に制作して世に出し続けることで、再生回数とフォロワーを常に増やし続けることが出来ます。

例えば1曲配信して月に¥200の収入にしかならなかったとします。

しかし、それが100曲配信していたとしたらどうでしょうか。

単純に計算すれば¥200×100で月に¥20000の収入になります。

それを複数の配信サイトから配信していたとしたら、また売り上げは増えていくでしょう。

年間で100曲をコンスタントに配信し続けたとしたら、曲によって再生回数の伸びる曲、伸びない曲とあると思いますが、1曲でも小さなヒット、「バズる」ことが少しでも起きると、一気に人気は広がっていきます。

そして、そこで新しくその音楽を知ったリスナーが過去の作品を遡って聴くという減少が起こるのです。

そうなると、掛け算式に売上はどんどん増えていきます。

この楽曲大量生産型のアプローチはアフターコロナの音楽におけるビジネスモデルのスタンダードになると思われます。

②制作費の削減

曲の大量生産においてとても重要なのが「制作費の削減」です。

楽曲を制作しリリースするには当然コストがかかります。

メジャーレーベルの場合は、

 

・プロデュース費

・スタジオ代

・サポートミュージシャンに払うギャラ

・レコーディング、エンジニア費

 

まともに1曲リリースしようとすると、それだけで莫大なお金がかかってしまいます。

これはコロナ禍においてはとても負担が大きいです。

メジャーの会社の場合、人件費や固定費が多くかかっています。にも関わらず、利益の分配も大きくなるのでコストもリスクもとても大きくなってしまうのです。

メジャーの会社はインディーズに比べるとコストを抑えて楽曲を大量生産しリリースするということが難しい構造になっています。

つまり、インディーズのアーティストにとって、このストリーミング配信サービスというのは稼いだり、知名度を上げていくチャンスなのです。

インディーズであれば、プロデュースはセルフプロデュースで行う。レコードは宅録。演奏も知り合いのミュージシャンに格安でサポートをお願いする。など工夫次第でいくらでもコストを抑えることが出来ます。

宅録で曲を量産してコンスタントにストリートミングサービスを使って世界に音楽を発信していく。

アイディアと努力次第ではどこに住んでいても、何歳であっても、チャンスを掴むことが出来る時代であるとも言えるのです。

③コラボや共作によって拡散を狙う

曲を量産してコンスタントにリリースしていくことが最も大事ではありますが、その中で効率的に楽曲を拡散させていく工夫も必要です。

楽曲を拡散させていく上で効果的な方法として挙げられるのは「アーティスト同士のコラボレーションや共作」でしょう。

最近でも椎名林檎と宮本浩次のコラボレーション「獣ゆく細道」や米津玄師とRADWIMPSの野田洋次郎のコラボ曲「PLACEBO」は話題となりました。

少し前ですと、コブクロと綾香による「綾香×コブクロ」のWINDING ROADなども有名です。

日本は海外に比べるとコラボは少ない方ですが、近年ではメジャーのシーンで積極的にアーティスト同士のコラボが見られるようになってきました。

アーティスト同士でコラボすることにより、共作であれば制作のスピードも早くなりますし、クリエイティブの面でも面白いものが生まれやすくなります。

更にお互いのファンを共有しての拡散が見込めるので、コラボによる広がりはとても大きいです。

知名度のあるアーティストの場合は、「コラボしてください」とコラボ料をいただいてコラボに応じるといったケースも少なくありません。

逆にあなたがコラボ料を支払うことで格上のアーティストにコラボさせてもらい、一気に知名度を上げるといったことも狙っていけます。(当然、向こうにメリットがなければ格上の方とのコラボの実現は難しいですが)

インディーズでも積極的にアーティスト同士でコラボ曲を出していくなどすることによって、より効率的に楽曲を拡散させることが出来ます。

全く別のジャンルのアーティストのコラボも面白いでしょう。(ファンを共有できるか、といった問題はありますが)

一人では実現できないようなこともコラボによって実現可能になっていくこともあるので、是非積極的にコラボしてみて下さい。

まとめ

今、音楽業界は新しい時代へと突入しつつあります。

サザンオールスターズはデビュー記念日に初の無観客配信ライブを行い、18万人がアクセス。売り上げは6億5000万円に上る成功を収め話題になりました。

これはコロナ禍において低迷する音楽業界に大きな希望をもたらしました。

「ライブ配信」はこれからもこのコロナ禍において音楽業界を支える大きな柱であることは間違いありませんし、コロナウィルスがなくなったとしても、ライブにおける「配信」というものは一つのスタンダードとして残り続けるのかもしれません。

コロナウィルスによって沢山のライブハウスが閉店に追い込まれました。

そしてアーティストも今、「二人に一人がコロナウィルスによって活動を諦めようと思っている」というデータが出ています。

引用元:【音楽・芸術アーティスト対象 コロナウイルスと制作に対しての意識調査】アーティストの2人に1人が活動を諦めようと思っていると回答 - PR TIMES

この未曾有の危機を乗り越える為に、ライブハウスもアーティストも変化していくことを求められているのだと思います。

いつだって進化や成長の前には劇的な変化はつきものです。

今回はアーティストがアフターコロナにおいて、ストリーミングサービスを上手く使って利益を上げていく方法について書きましたが、アーティストに限らず、ライブハウスも、音響や照明といった裏方のスタッフたちもみんな、このコロナウィルスによる音楽業界の危機を、それぞれが柔軟に変化していくことで、なんとか生き残っていって欲しいと願うばかりです。

ライター:kato

2020年よりフリーライターとして活動。 @kato1155ka

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