悪徳音楽業界人に騙されるな〜音楽業界人の見分け方〜[記事公開日]2021年3月16日
[最終更新日]2021年03月16日
[ライター]ソロモンの 猫

音楽業界人
 

今回の記事もアーティスト向けの記事になります。

世の中には音楽業界人を名乗る人が沢山います。

しかし、その大半は自称音楽プロデューサーや、自称音楽業界人で、実際のところ悪質な詐欺を働いている人すら存在します。

今回の記事はそんな悪徳音楽業界人の見分け方について書いていきたいと思います。

 

 

はじめに

まず、本気で悪いことをしようとしている悪徳な音楽業界人はごく一部で、業界人の全てが悪い人では決してありません。

素晴らしい音楽業界人の方も沢山いらっしゃいます。

しかし、「事務所に所属する」「マネジメントの契約をする」などの話になった際に、本当にその事務所やプロデューサーについて行って大丈夫なのか、一度よく考えてみて下さい。

向こうは本気であなたの活動を応援したいと思っていたとしても、あなたにとって何のメリットもないのに、何となくの気持ちで飛びつくいてしまうのは非常に危険です。

 

 

業界人の見分け方①
「あなたにお金を請求してくるかどうか」

「この事務所やプロデューサーは信用しても大丈夫だろうか?」そんな風に迷った時の一番の判断基準はこれです。

「あなたにお金を請求してくるかどうかです。」

基本的に本気であなたの活動を応援したいと思っている人は、絶対にあなたにお金を請求してくることはありません。

事務所に所属することで、年会費を払うみたいな話もよく聞きますが、年会費を払わなくてはいけないような事務所は絶対に所属しない方がいいです。

 

きちんとした事務所であればアーティストにお給料が出るものです。それなのに、どんな理由であれアーティストからお金を取るというのは、結局のところそのアーティストに期待しているのではなく、お金を搾取するために事務所に入れているだけに過ぎません。

また事務所に入ることで強制的にボイストレーニングなどのレッスンを受けさせられ、それにお金が発生するというパターンも危険です。

 

逆に言えば、「あなたの活動にお金を出してくれる人」は信用出来るとも言えます。

なぜなら、あなたにお金をわざわざかけて応援するという行為は、向こうにとってはリスクが大きいからです。

リスクを背負っても、あなたの活動を応援したいという気持ちのある人や、事務所は、それだけあなたの音楽に可能性を感じているということです。

お金が全てではありませんが、「あなたの音楽にお金を投資してくれるか」「あなたにお金を請求してくるか」このどちらかで、ある程度は見分けることが出来るでしょう。

業界人の見分け方②
「あなたにとって魅力的なアーティストが所属しているかどうか」

事務所に入るかどうか悩んだら、まずはその事務所のホームページを必ず確認して下さい。

ホームページがちゃんとしているかどうかは、信用出来るかどうかの大きな判断材料になります。

そしてその事務所には、「あなたにとって魅力的な活動をしているアーティストが所属しているのか」を確認すべきです。

プロデューサーなどの業界人であれば同様に、あなたにとって魅力的なアーティストとそのプロデューサーは現在も繋がりがあるのかどうかを確認して下さい。

 

あなたの中に「こんな風に活動したい、こんなアーティストみたいな活動を展開したい」といったビジョンは何かしらあると思います。

その理想の活動を展開しているアーティストが所属しているならば、その事務所に入ることは何ら躊躇うことはないでしょう。

その事務所に実際にそういったアーティストが所属しているということは、そのレベルまで持っていくノウハウや、人脈をその事務所は持っているということです。

業界人の見分け方③
「自分一人では出来ないことを助けてくれるかどうか」

見分け方の基準の一つ目で「お金を請求してくるかどうか」と書きましたが、お金を請求してくる事務所は論外ですが、「お金を投資してくれる」関係者に出会えるといったことは本当にごく稀だと思います。

多くの場合は、お金は出せないけれど、それ以外で出来ることをサポートをしてくれるといった事務所や音楽業界人に出会うケースが多いと思います。

とすると、そのサポートは果たしてあなた一人では出来ることなのか、出来ないことなのかを考えてみる必要があると思います。

 

「うちの事務所に入ったらApple MusicやSpotifyで配信出来るよ」

「CDが作れるよ」

 

といったことは個人でも簡単に出来ますので、わざわざ事務所にやってもらう必要はありませんし、無駄に売り上げを持っていかれる可能性もあるので気をつけて下さい。

 

個人ではアプローチ出来ないようなところで言うと例えば、キー局のラジオで曲を流してもらえる、テレビ番組のタイアップを取って貰える、そういったサポートは魅力的でしょう。

しかし、ここで問題なのは、例えば「ローカルのテレビのタイアップを取ることが出来るけど、その為には1ヶ月の放送で10万円かかる。」となどと言われた場合です。

先程、「あなたにお金を請求してくるかどうか」が判断基準になると書きましたが、活動をサポートする上でどうしても発生してくるお金はあります。これは決して詐欺ではないです。

実際、タイアップを取ろうとするとお金がかかります。テレビで流してもらうということは、基本的にはその番組の枠を買うということなのです。

アーティストの意思とは関係なく、勝手にローカルTVのタイアップを取ってきて、後からお金を請求されたら、それは詐欺とも言えますが、選択権がアーティストにある場合は、詐欺とは言えませんよね。

そういった場合、どれだけの費用対効果があるのかを考えて自分で決断する必要があります。

 

また、有名なアレンジャーを紹介してくれる、とても良い機材の揃ったスタジオでレコーディングさせてくれる、そういった話を振ってくれることもあるかもしれません。

しかしながら、アレンジャーも、レコーディングスタジオも、それぞれ仕事である以上、無料で使えるわけがありません。

その費用を事務所や関係者が負担してくれるなら、それに越したことはありませんが、「紹介することは出来るけど、お金はアーティストの自腹になる」といったケースが殆どだと思います。

こういった形でのお金の請求は当然詐欺ではなく、必要な経費と言えるでしょう。

 

ここでの判断基準は、「そのアレンジャーは個人ではお願い出来ないレベルの方なのか」「そのレコーディングスタジオは個人では借りれないものなのか」ということです。

事務所や関係者を仲介することによって、個人でお願いするよりも、値段が大幅に安くなっている可能性もあります。

しかし、値段が安くなっているからといって、自分にとって必要のないことをわざわざお金をかけてする意味もないです。

そこは、本当に自分の活動に於いてそのサポートは必要かどうかを見極める必要があります。

 

実は「音楽業界人に悪い人が多い」というイメージは、アーティストとの間でうまく意思疎通が出来ていなかった為にトラブルに発展してしまったというケースも多いのです。

 

 

業界人の見分け方まとめ

①「あなたにお金を請求してくるかどうか」

② 「あなたにとって魅力的なアーティストが所属しているかどうか」

③ 「自分一人では出来ないことを助けてくれるかどうか」

 

迷った時や、怪しいと感じた時はこれらを参考にしてみて下さい。

先程も書きましたが、無名のアーティストにお金をわざわざ投資してサポートしてくれる事務所や業界人に出会えることは本当に稀です。

逆の立場で考えてみて欲しいのですが、あなたが音楽業界人だったとして、無名のアーティストに、何の見返りも約束されていない状況でお金を出せるでしょうか?

正直、難しいと思います。

お金以外のサポートをしてくれる業界人の方と良い関係性を築いていき、そういった人脈を広げていくことが実は成功することへの近道なのです。

悪い業界人や事務所に引っかからないように、自身のビジョンをしっかりと持ち、活動していきましょう。

ライター:ソロモンの 猫

法政大学文学部日本文学科卒業。大学在学中、小説、詩、文章の書き方を学ぶ。2020年よりフリーライターとして音楽をメインに幅広いジャンルの記事を執筆中。 @soromonnoneko