アルバムをメディアに広めよう〜プレスリリースの書き方〜[記事公開日]2021年7月13日
[最終更新日]2021年07月13日
[ライター]kato

新しくアルバムをリリースする際に、あなたはメディアに広める努力をしていますか?

メディアにリリースや大きなライブについて取り上げてもらえると、大きな宣伝効果も期待できますし、ブランディングの効果もあります。

事務所に所属しているアーティストの場合は、こういったことは事務所がやってくれますがフリーランスで活動しているアーティストは自分でメディアに広める努力をしていく必要があります。

今回の記事ではメディアに広める方法、「プレスリリース」の書き方について具体的に紹介していこうと思います。

[プレスリリースとは?]

プレスリリースとは、一般的には報道機関に向けた告知のことを言います。

音楽業界における報道機関というと音楽サイト、音楽マガジン、音楽webマガジン、音楽のテレビ番組、ラジオ局、などが考えられます。

プレスリリースは音楽業界に限らず、あらゆる業界で当たり前のように行われていることであるにも関わらず、フリーランスのミュージシャンの多くはプレスリリースの意味すら知らない人が多いです。

プレスリリースをしっかりと作って送って、周りのミュージシャンと差をつけましょう。

[プレスリリースの作り方]

プレスリリースのファイルをパソコンで作り、クラウドサーバーにアップしましょう。クラウドサーバーはGoogleDriveやDropboxなど無料で使えるもので大丈夫です。

[プレスリリースファイルに入れるべきもの]

①プレスリリースに関する情報

あなたが何者であるのか、どういった経歴のアーティストなのか、どういった思いで活動をしているのか、どういった思いで作ったアルバムなのか、そういったリリースに関する情報をテキストファイルにします。

PDFファイルだと印刷する時に便利なのですが、コピペした時に文字化けすることがあるので、Wordファイルなどのテキストファイルも一緒に入れておくと親切です。

②アーティスト写真

ミュージシャンが写っている、アーティスト写真を入れましょう。

こちらも向こうがどのくらいの大きさの画像が掲載しやすいのかわからないので、いくつか大きさの異なるものを入れておくと良いでしょう。

③CDのジャケット画像

リリースするCDのジャケット画像も入れましょう。こちらもアーティスト写真同様、大きさを何種類か用意して入れておくと親切です。

④楽曲

あなたがアルバムをリリースするならば、推しの曲を1〜2曲入れましょう。アルバムの曲を全部入れても、向こうはどの曲を聴けばいいかわからないので、必ず推しの曲を厳選して1〜2曲入れて下さい。

データはWAVではなく、MP3の形式が望ましいです。

音質は若干下がりますが、やはりパソコンで聴く側のことを考えると容量が軽く、ダウンロードしやすいMP3の方が良いでしょう。

[プレスリリースの掲載率を上げるには?]

これでプレスリリースは問題なく作れたと思います。

プレスリリースが作れたら、ファイルをクラウドサーバーにアップし、「プレスリリース情報はこちら▼」としてDropboxなどのリンクを貼り付けて報道機関にメールで送ります。

どこに送るかは、ネットで「音楽メディア」「音楽webメディア」など調べればいくらでも出てきますので、あなたが掲載して欲しいところに向けて送りましょう。

しかしながら、無名のアーティストのプレスリリースは中々メディアに掲載してもらえません。

それではプレスリリースの掲載率を上げる方法について、ここから書いていきたいと思います。

①アルバム制作のプロセスを書く

プレスリリースを掲載してもらうには、「特徴付け」がとても重要になってきます。

今回制作したアルバムは一体どんな特徴があるのかをしっかりと書きましょう。

 

有名なアレンジャーを迎えて制作したアルバムであるなら、勿論それを書くべきです。

あくまで例えですが、

「全国をストリートライブで旅して、そのストリートライブをレコーディングして作ったアルバムです。」

「震災の復興支援を目指して作ったアルバムで、震災のことを歌った曲だけが収録されています。」

など、とにかく話題性のありそうな特徴があると良いです。

②売り方の特徴を書く

売り方に特徴を付けるという方法もあります。例えば、

「アルバムをカセットテープで販売し、購入者には音源データのダウンロードURLが付いたカードもプレゼントする。」

「有名ラーメンチェーン店とコラボし、カップラーメンの蓋に音源ダウンロードURLが付いている。」

など、売り方も話題になりそうな特徴があると掲載されやすくなります。

③アーティストのキャラクターを書く

アーティスト自身のキャラクター、キャッチコピーなどが特徴的であればあるほど良いです。

例えばエアーバンドで売れたゴールデンボンバーも凄く良い例ですし、「メタルを歌うアイドル」として有名なBABYMETALなど、わかりやすく差別化出来る特徴があると良いです。

④目標を書く

アルバムの中身、売り方、アーティスト性で特徴付けが難しい場合は、目標設定で特徴付けする方法もあります。

例えば、

「ストリートライブでo月×日の武道館の単独ライブのチケットを5000枚手売りしています。現在3500枚達成しています。」

「YouTubeに毎日動画を投稿しています。年内に登録者が1万人を達成しなかったらバンドを解散します。」

など、目標も設定次第で話題を呼ぶことも可能です。


まとめ

プレスリリースを送る際の重要なポイントは、プレスリリースを受け取るメディア側の気持ちになって、出来るだけ親切に作ることです。

そして、少しでも自身の作品を特徴付ける文章を書くこと。

全くの無名で何の話題性もないアーティストの作品では、メディア側からすると掲載するメリットが全くありません。

相手の気持ちになって考え、どういう内容なら記載したくなるかを考えることが大切です。

 

メディアに掲載してもらうというのは決して簡単なことではありませんが、こうした地道なプロモーションの努力はとても重要です。

大きいリリースが決まっている方は、ぜひプレスリリースをしっかりと作って送ってみて下さい。

ライター:kato

2020年よりフリーライターとして活動。 @kato1155ka

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