自宅録音を始めよう〜宅録のすすめ〜[記事公開日]2021年3月27日
[最終更新日]2021年06月17日
[ライター]ソロモンの 猫

DTM

「宅録」とは自宅録音の略で、その名の通り、レコーディングを自宅で行うことです。

ちょっと前まではレコーディングスタジオで高いお金をかけてレコーディングしなくてはいけなかったものが、最近ではDTM(デスクトップミュージック)の浸透で、レコーディングからマスタリングまで全て自宅で完結させることが出来る様になりました。

今回の記事は、自宅録音のメリット、その他、自宅録音におけるオススメの機材などをご紹介していきたいと思います。

そもそもDTMとは

DTMとは「デスクトップミュージック」の略で、その名の通り「机の上で作る音楽」を指します。

わざわざレコーディングスタジオまで行かなくても、パソコンさえあれば自宅の机の上だけで音楽が作れてしまうということです。

DAW(ダウ、ディーエーダブリューとも呼ぶ)というのはデジタル・オーディオ・ワークステーションの略で、主にPro ToolsやCubaseなど音楽ソフトのことを指します。

DTMを始めるにはまず、DAW(音楽ソフト)を買う必要があるということです。

なぜ宅録をすべきなのか

近年では、宅録がある程度出来るというミュージシャンがとても増えています。

恐らくこれからはどんどん宅録が出来るということが必須になってくると思います。

なので、正直、DTMの普及により、宅録は「出来た方がいい」というよりかは「出来ないとマズイ」時代になってきているということです。

宅録のメリット

宅録の最大のメリットは、一度機材さえ揃えてしまえばレコーディングにかかる費用を毎回抑えることが出来るという点でしょう。

例えば、シンガーソングライターがレコーディングスタジオを押さえて、ドラム、ベース、エレキギター、キーボードをサポートに頼んで、エンジニアさんにミックス、マスタリングまでお願いしたら、1曲完成させるだけでも何十万というお金がかかります。

DTMでの打ち込みによる制作を覚えれば、この費用を毎回丸々抑えることが出来るのです。

勿論、打ち込みも決して簡単ではありませんし、一人で全てのパートを作り上げるとなると、相当な時間と労力はかかります。

 

しかし、最近ではドラム音源一つ取ってみても、生ドラムと聴き比べても全く分からないほどリアルなものもありますし、本当に驚くほど音のクオリティが高くなってきています。

ですので、DTMを極めれば自宅でも十分、スタジオで録ったものに負けないハイクオリティの音源を作ることが出来ます。

 

特にシンガーシングライターの方はコンデンサーマイク1本さえあれば、自宅でもかなりクオリティの高いアコースティック音源を作ることが出来るので宅録は非常にオススメです。

宅録で弾き語り音源を作ってライブ会場で手売りするのも良いでしょう。

 

また、宅録は納得がいくまで何度もレコーディング出来ますし、ミックスも好きなだけ時間をかけて出来るという利点もあります。

レコーディングスタジオのように時間に追われることは一切なく、じっくりと自宅で良いテイクが録れるというのはかなり大きなメリットです。

宅録を始めるにあたって必要なもの

DAW

Pro Tools、Cubase、Logic pro、Studio Oneなど様々な音楽ソフトがあります。

ちゃんとしたものだと大体相場は5〜6万円です。作りたい音楽のジャンルや使いたい機能によってどのソフトが良いかは多少異なりますが、一通り必要な機能が備わっているソフトであれば、基本的にはどのメーカーのものでも大丈夫です。

 

・オーディオインターフェース

パソコン上のデジタル信号をアナログ信号に変換する為のもので、こちらもDTMを始めるにあたって必要不可欠なものになります。

マイクやラインでレコーディングする場合、このオーディオインターフェースの質によって音の良し悪しが決まります。

値段はピンキリですが音質にこだわりたい人は、オーディオインターフェースはケチらずに良いものを買いましょう。

DAWのソフトとオーディオインターフェースセットで販売されているものもありますが、付属のインターフェースは正直、音は全然良くないので、あまりオススメはしません。

10万以下で買えるものとしては、RMEのBaby face proなどは値段の割にかなり音が良いのでオススメです。

2021年:オーディオインターフェイスの選び方とおすすめモデル – DTM博士

・コンデンサーマイク

こちらは、ボーカルやアコースティックギターなどの生の楽器を録る際には必要です。

こちらも値段はピンキリで、高いものであればかなり繊細な音が録れますが、自宅でのレコーディングの場合、感度が良すぎると周りの不要な音まで拾ってしまうので、宅録の場合はそこまで高いものを買う必要はないかもしれません。

好みはありますが10万以下で買えるコンデンサーマイクだと、個人的にはBlueのBaby Bottle、Blue Birdなどはボーカル、アコースティックギターのレコーディングには抜けが良く使いやすいと思います。

Blue Baby Bottle SL – Supernice!DTM
Blue BLUEBIRD – Supernice!DTM

プラグイン

プラグインとは、ソフト音源(シンセ、ドラム、ピアノなどの音源)やエフェクト(リバーブ、コンプ、EQなど)のことを指します。

DAWには付属のプラグインが多数入っているので、最初はそれから使っていけば問題ありません。

DAW付属のプラグインに満足出来なくなったら、欲しいプラグインを徐々に買い足していくとよいです。

有料のプラグインではwavesのGOLDは安く、高品質なエフェクトなどが多数収録されていてオススメです。

頼れるプラグイン・バンドル!WAVESのプラグインってどんなの? – DTM博士

宅録の問題点

宅録を始めるにあたって考えられる問題点を挙げたいと思います。

まず一番に考えられるのは、そもそも自宅が音が出せる環境であるかどうか。

そもそも、賃貸のアパートやマンションではがっつり音を出してレコーディングするのは難しいと思います。

昼の時間を狙ってレコーディングする、場合によっては音出し可の物件に引っ越すなどする必要はあるかもしれません。

そして、もう一つ言えるのは、本当にクオリティの高い音源を一人で作ろうと思ったら、かなりの勉強が必要ですし、それなりに良い機材を揃える必要も出てくるという点です。

アコースティックのデモ音源くらいなら簡単に、それなりのクオリティのものが宅録でも作れるとは思いますが、フルバンドの音源を作ろうと思ったら、かなりの時間と労力を要すると思います。

ですので、例えば、会場限定販売のデモ音源は宅録で作り、全国流通させるようなしっかりした音源は外のスタジオでエンジニアさんに録ってもらうなど、必要に応じて分けるのも良いでしょう。


まとめ

いかがでしたでしょうか。宅録を始めるにあたり、トータルおおよそ20万円もあればDAW、オーディオインターフェース、コンデンサーマイクとそれなりのものが揃えられると思います。

20万円なんてバンドでレコーディングをすれば一回で使ってしまう金額ですので、一度先行投資して宅録機材を揃えるというのはかなり建設的な考え方です。

勿論、スタジオで生でレコーディングすることでしか得られない音の良さというものもあります。

それを否定するつもりは一切ありませんし、筆者も宅録をしてきて、生バンドの音にはどうやっても勝てないと思う瞬間に何度も出会ってきました。

最終的に、あなたが欲しい音が生のバンドの音なのであれば、スタジオで録れば良いでしょう。

しかし、冒頭で書いたようにDTMや宅録が出来るということはミュージシャンにとって最低限のスキルになりつつあります。

例えばレコード会社の人や、事務所の人に新曲を渡す際にも、毎回スタジオに入ってデモ音源を録っていたのではスピードがどうしても遅くなってしまうでしょう。

簡単なデモ音源くらいは自宅ですぐに作れる環境と、そのスキルは絶対にあるに越したことはありません。

そして、米津玄師さんのようにDTMから一躍トップアーティストに上り詰める方が続々と出てきています。

DTMをまだ始めていないという方、今からでも決して遅いということはありませんので是非トライしてみて下さい。

ライター:ソロモンの 猫

法政大学文学部日本文学科卒業。大学在学中、小説、詩、文章の書き方を学ぶ。2020年よりフリーライターとして音楽をメインに幅広いジャンルの記事を執筆中。 @soromonnoneko