アーティストと音楽関係者のマッチングアプリ「LiEN」を実際に使ってみた[記事公開日]2021年8月25日
[最終更新日]2021年08月26日
[ライター]kato

アーティストと音楽関係者のマッチングアプリがあることをご存知でしたか?

株式会社Li ENがプロモーションの民主化を目指し、プロモーションサービスアプリ「Li EN」を立ち上げました。

 

このアプリを簡単に説明すると、アーティストが自ら好きな音楽関係者を選択し、楽曲を提出して聴いてもらえるというものです。

このサービスはものすごい画期的なものだと思い、実際にこのアプリを使ってみました。

今回の記事では「Li EN」とはどういうアプリで、どんなメリットがあるのか。

そして、このアプリを実際に使ってみた赤裸々な感想を綴っていきたいと思います。

 

 

「Li EN」とは?

「プロモーションの民主化」を目指し開発されたアプリで、簡単に言えば「アーティストと音楽関係者のマッチングアプリ」のようなものになります。

 

アーティストはアプリに登録すると、LiENに登録しているキュレーター(音楽関係者)の一覧が見れるようになります。

キュレーターは大手メジャーのプロデューサーから、インディーズの音楽事務所、個人で活動している作曲家、楽曲を探しているアーティストなど様々です。

その中から、アーティストは自分の楽曲を聴いて欲しいキュレーターに楽曲を提出することが出来ます。

 

そこで気に入ってもらえればメッセージのやり取りが可能で、「メディアに広げてもらう」「デビューに向けて極力してもらう」「タイアップを取ってもらう」など様々な出口が用意されています。

また逆にキュレーターとして登録することも可能で、才能あるアーティストを探している方にも利用価値のあるアプリです。

(キュレーターとしての登録は招待制、審査制になります。)

 

 

 

・実際に使ってみた

今回、実際にLiENはどんなものかアーティスト登録をして使ってみました。

 

 

①会員登録、アーティスト登録

まずは会員登録として「メールアドレス」「パスワード」を設定します。

アーティスト登録は「アーティスト名」と「アーティスト写真」をアップロードするだけで完了です。

共にとても簡単でした。

 

 

②楽曲登録

楽曲をアップロードします。

アップロード出来る楽曲はSpotifyで配信されている楽曲に限ります。

ここに関してはもう少し自由度が欲しいところですが、今は誰でもSpotifyで簡単に曲を配信できるので、まだ配信していない方はこれを機会に是非配信してみましょう。

 

楽曲を選択したら、次にその楽曲の説明を記入します。

MVやライブ映像などがあればそれらのリンクを貼ることも出来ます。

 

 

 

③楽曲の提出

楽曲のを1曲提出するのに1Coinかかります。

Coinは有料で、

 

・5Coin ¥980

・20Coin ¥2940

・75Coin ¥10000

 

となっています。

沢山Coinを購入した方が割安ではありますね。

5Coinを購入した場合、5回曲を提出できるので、1回あたり¥196と意外と安いです。

 

キュレーターの方の一覧を見ると、2021年8月現在、約50人のキュレーターが登録し楽曲の提出を受け付けていました。

キュレーターのプロフィールを確認して、「この人に自分の楽曲を聴いて欲しい!」という方に楽曲を投げることが出来ます。

 

正直、全く無名のプロデューサーや全く知らない作曲家の方も多いですが、よく見ていくとJ-POPの有名なプロデューサーの方も何人かいたり、踊れる楽曲を募っているダンサーの方なんかもいらっしゃいました。

とは言え、キュレーターの登録は招待性且つ承認性なので、ある程度以上ちゃんとした方しかいないとは思います。

 

今回、名前は伏せますが某有名プロデューサー2名に、筆者のバンド時代の音源を2曲ずつ提出してみました。

これでちゃんとフィードバックが返ってきたら、なかなか凄いことです。

楽曲を提出する際、評価して欲しい項目を自分で決めることが出来ます。

 

・メロディ

・歌

・歌詞

・サウンド

・リズム

・演奏スキル

 

から三つ選択することが出来ます。

選んだ項目をそれぞれ5点満点で採点していただけるようです。

評価して欲しい部分をピンポイントで聞けるのは面白いですね。

 

 

④提出した結果その1

某有名音楽プロデューサーAさんに2曲提出したところ、「申請済み」との表示が現れました。

楽曲を聴かれた場合、通知がくるシステムになっているようです。

 

どのようなお返事が来るかと待ち続けた結果、48時間が経過し「キャンセルされました」との通知が来ました。

これはどうやら、楽曲を聴かれることすらなかったという意味らしいです。

48時間以内に曲が聴かれなかった場合、強制的にキャンセルになる仕組みのようです。

 

有名なプロデューサーには恐らく楽曲の提出が集中するので全部は聴き切れないのかもしれません。

残念ながら1回提出しただけでは、プロデューサーAさんには楽曲を聴いてもらうことは出来ませんでした。

 

「いやいや、こっちはお金払って提出しているんだから、聴かれることすらないのは酷くない??」

 

という気持ちにもなりましたが、聴かれなかった場合はCoinが戻ってくるシステムになっています。

なので、「どうしてもこの人に聴いて欲しい!」という思いがあるならめげずに何度も提出するしかないようです。

 

 

⑤提出した結果その2

もう一人、有名プロデューサーBさんにも2曲提出してみました。

こちら、提出して10時間ほど経過した段階で「楽曲が試聴されました」の通知がきました!

そして間も無く1曲目のフィードバックが送られてきました。

 

指定した項目の点数と、コメントがしっかりと送られてきて感動しました。

この方、かなりの大物プロデューサーなので実際にフィードバックが返ってきただけでも凄いことです。

 

フィードバックを返す際にキュレーターは「承認」「不承認」を選ぶことができます。

「不承認」の場合は点数とコメントだけで終わりなのですが、「承認」を得た場合、直接キュレーターとメッセージのやり取りが可能になるのです。

向こうも興味をしめしてくれた場合のみ「承認」がされるわけですね。

「承認」がいただけた場合は、無料でメッセージのやり取りが可能で、メディアへの掲載やプロモーションへの協力など、詳しく話を進めることが出来ます。

 

今回、2曲提出したうち、なんと1曲「承認」を得て、メッセージのやり取りまでさせていただきました!

これは本当に凄いことだと思います。

 

恐らく普通に音楽活動をしていたら、どうやってもアプローチすることが出来ないような大物のプロデューサーの方だったので、たった¥300程度の出費で連絡が取れたのは本当に驚きました。

楽曲に対してもとても詳しく丁寧にアドバイスをいただけました。

 

キュレーターは楽曲を視聴し、フィードバックを送ると、楽曲提出費用の70%がキュレーターに支払われる仕組みになっています。ですので、キュレーターも聴ける限りは聴いてフィードバックしたくなる仕組みになっているんですね。

 

またフィードバックを頂けた場合、アーティストは任意でキュレーターを5点満点で評価することが出来ます。

そして、その評価はキュレーターのプロフィール欄に表示されるので、キュレーターは雑な対応ばかりしていると誰からも曲を提出してもらえなくなってしまうわけです。

 

 

まとめ

アーティストと音楽関係者のマッチングを行うアプリ「LiEN」

まだ発展途上のアプリで改善の余地は正直感じますが、かなり将来性のある画期的なアプリなのではないでしょうか。

 

アーティストはプロモーションを行う際に積極的に利用すれば確実に人脈を増やせます。

また才能あるアーティストを探しているプロデューサーやメディア側もお金が貰えてアーティスト発掘が行えるという素晴らしいシステムだと思います。

キュレーターとしての登録の窓口が現時点では不明なので、そこの入り口も広がると面白いのではないでしょうか

 

これからアーティスト、キュレーターの数が増えていけば、かなり面白いアプリとして話題になっていくと思います。

まだあまり利用者が少ない今のうちに、是非「Li EN」利用してみて下さい。

ライター:kato

2020年よりフリーライターとして活動。 @kato1155ka

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