ストリートライブは不特定多数の人に音楽を届けるのにとても有効な方法です。
しかしながら、楽器の演奏や歌で初めましての人の足を止めるというのは決して簡単なことではありません。
今回はストリートライブで通行人に立ち止まってもらう為のコツ、そしてそこからCDを買ってもらう為のについて考えていきたいと思います。
①人通りが多い場所を選ぶ
こちらは基本中の基本ですが、人通りの多い場所を選ぶことはとても大切です。
どんなに素晴らしい演奏をしていても人通りが少ない場所で立ち止まってもらうのは難しいでしょう。
「新宿駅」「池袋駅」のように駅名で検索をするとその駅の乗降客数をWikipediaなどで調べることが出来ます。
どの駅で路上ライブをするか迷ったら、どれくらいの数の人が一日に乗り降りする駅なのか調べてみると良いでしょう。
人通りは多い方が良いのですが、あまりにも人通りが多すぎて立ち止まるスペースがないような場所はNGです。
少し開けていて、立ち止まってゆっくり聴けるスペースがあるか場所がオススメです。
渋谷や新宿といった大きい街になってくると、人通りはとても多いのですが、逆に人通りが多すぎて立ち止まってゆっくり聴くには難しい場所もあるので気を付けましょう。
②カバー曲を演奏する
これも基本ですが、カバー曲を演奏することもかなりの効果があります。
初見の方でも知っているカバー曲の場合「知ってる曲だ。聴いてみようかな。」という気持ちになる可能性があります。
ですので、カバー曲の選曲もとても大切で、アーティスト性を重視してマニアックなカバーを演奏するのも悪くないですが、有名な曲や、流行りの曲の方が通行人のリアクションは間違いなく良いでしょう。
カバー曲で取り敢えず足を止めてもらって、そこで「オリジナルもあるんです。聴いてください。」と持っていくのがストリートの王道の攻め方だと思います。
酔っ払いや、若者の方は「あいみょん弾けますか?」「長渕やって!」などリクエストをしてくる方もたまにいます。
そういった時に邪険にせず、そのリクエストがもしワンコーラスでも弾けそうなら歌ってあげると良いです。(中にはタチの悪い酔っ払いや、若者もいるので塩対応が良い場合もありますが。)
リクエストした以上はほぼ間違いなく、その曲は聴いてくれますし、そのまま次の曲まで聴いてくれることも多いです。
③積極的にチラシを渡しに行く
演奏していて、もし立ち止まってくれる人が現れたら、次の曲に行く前に必ずチラシを渡しに行きましょう。
最初はなかなか緊張しますが、 積極的にチラシを渡しに自分から行くことはとても重要です。
ユニットやバンドで活動している場合は、誰か一人チラシを渡しに行く役割の人を予め決めておくと良いと思います。
立ち止まってくれていない人にチラシを渡しに行ってもあまり意味はありませんが、
一瞬でも立ち止まってくれた人にはすぐにチラシを渡して挨拶しましょう。
少しでも足を止めた時点であなたに対して何らかの興味を示している証拠です。
④ステージを明確に区切る
これはとてもオススメの方法なのですが、1ステージを3曲、或いは2曲、など明確に区切ると良いです。
例えば3曲1ステージとしてやる場合は、1曲目に有名なカバー曲を演奏します。
そこで立ち止まってくれた人がいたら、2曲目に行く前にまずチラシを渡して挨拶します。
そこで「あと2曲だけオリジナルを歌うので良かったら聴いていって下さい。」とMCでしっかり残りの曲数を伝えます。
そうすると、「あと2曲で終わるなら聴いていこうかな。」と思ってもらえることが多いです。
終わりが見えると、人は聴きやすくなります。
そこで1ステージの演奏が終わったら、今度は、
「休憩、物販を10分行いますので良かったらCD見ていって下さい。」などと明確に休憩、物販の時間を伝えます。
そうすることで、「今買わないとまた歌い始めてしばらく買えなくなる。」と思わせることも出来ます。
ストリートライブは基本的にライブハウスでの演奏のように持ち時間も決まっていないので、好きなだけ歌うことが出来ます。
しかし、ダラダラと歌い続けるのではく、ライブハウスでステージに立っているつもりで自分の中で「何曲で1ステージにするか」「休憩、物販の時間を何分取るか」を必ず事前に決めておきましょう。
あなたの歌が良いと思い、通行人が立ち止まっても、演奏中は声をかけることが出来ないのでCDを購入することは出来ません。
ですので、「あと何曲歌ったら物販をやるか」を明確に伝えたり、「いつ」「どうやって」CDを購入出来るのかを伝えることが大切です。
また、ステージ毎に区切ることでライブとしてのメリハリもつくのでこの方法はとてもオススメです。
⑤準備中や休憩中に自分の曲を流す
ストリート用のアンプを使っている場合は、iPodやスマートフォンの音楽をアンプから流すことが出来るタイプのものがあります。
(一番ストリートライブで主流のアンプ、RolandのCUBESTREETでは可能です)
準備、後片付けの時間、休憩中に小さめの音量で自分の曲をBGMとして流しておくと、その曲に興味を示してくれる人が稀にですがいます。
これは確率的には決して高くはないですが、CDを流してるだけでCDが売れることも起こり得るので、頭に入れておくと良いでしょう。
⑥看板を出来るだけ大きく見やすいものにする
路上ライブであなたが一体何者なのか、一目でわかるような大きめの看板を作りましょう。
名前、アーティスト写真が載っている大きめのポスターなどを使うと良いと思います。
看板はあなたのアーティストイメージに直結するのでとても大切です。
看板がボロボロだったり、見窄らしいものだと、「売れてなさそう」というイメージを持たれて立ち止まってもらいにくくなります。
看板は大きめに、そして綺麗に、しっかりと作り込んでいきましょう。
また「1stアルバム、インディーズチャート1位獲得」「○○テレビの××の主題歌を歌っています」など、実績として書けるものがあれば看板やポスターに書くと良いです。
⑦場所と時間をしっかり告知する
ある程度ファンがついてきたら、ストリートライブの時間と場所を予め告知することで、お客さんを集めることが出来るはずです。
お客さんが0の状態で1人の人に立ち止まってもらうのと、お客さんが何人かいる状況で1人の人に立ち止まってもらうのでは、圧倒的に後者の方が楽です。
ストリートを開始する時点で既にお客さんがある程度いると、演奏していなくても「何か始まるのか?」「人気のある人なのか?」と足を止める人も少なくありません。
既存のファンの方にライブハウスに来て欲しいからと、無告知でストリートをするアーティストも多いですが、あまり意味がないように思います。
あなたのライブをライブハウスに観に行かないのだとしたら、それはストリートで観れるからではなく、その程度だからでしかありません。
寧ろストリートライブで何度も会っているうちにどんどん好きになっていって、ライブハウスにも来るようになるというケースの方が多いです。
⑧合同でストリートライブをする
これもかなりオススメの方法です。
仲の良いアーティストとストリートライブを合同で行いましょう。
お互い告知して行えば、ストリートが始まる前から、結構な数の人を集めることが出来ます。
人が集まっているとイベント感が増し、通行人の立ち止まる確率がグッと高くなります。
またお互いにチラシを配り合ったり、片方が歌っているときにも、もう片方が物販に対応したりといったことが可能です。
ストリートライブの人気スポットでは、既にやっている人がいて場所がないといったことも多々あります。
そんな時は勇気を出して「合同でやらせてもらえませんか?」とお願いしてみましょう。
合同ストリートはお互いにかなりメリットがあるので、積極的に取り入れていくと良いと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回はストリートで足を止めてもらうコツ、CDを買ってもらうコツについて考えてみました。
①人通りが多い場所を選ぶ
②カバー曲を演奏する
③積極的にチラシを渡しに行く
④ステージを明確に区切る
⑤準備中や休憩中に自分の曲を流す
⑥看板を出来るだけ大きく見やすいものにする
⑦場所と時間をしっかり告知する
⑧合同でストリートライブをする
上記8つの方法、是非試してみて下さい。
ストリートライブにおけるテクニックは沢山ありますが、結局のところは「人対人」なのです。
いかに相手の立場に立って考えられるかが全てです。
「どういう場所なら立ち止まりやすいか」
「何て声をかけられたら嬉しいか」
「どういう物販にしたら買いたくなるか」
ストリートライブに限ったことではなく、音楽活動の基本はそこにあることを忘れないで下さい。
そこを追求出来る人がやはり人気のあるアーティストになっていけるのだと思います。
ライター:kato
2020年よりフリーライターとして活動。 @kato1155ka
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