インディーズの活動にスタッフは必要か?スタッフの役割とそのメリット[記事公開日]2022年4月20日
[最終更新日]2022年04月20日
[ライター]ソロモンの 猫

インディーズで音楽活動をしている方で、「スタッフを付けたい」と考える方は少なくないと思います。

しかし、いざスタッフを雇うにもわからないことだらけだと思います。

 

「そもそも、スタッフの役割は?」

「スタッフはどこで見つければいいの?」

「ギャラはどのくらい払うの?」

 

今回は、インディーズにおけるスタッフの役割やそのメリット、デメリットを詳しく解説していきたいと思います。

 

 

スタッフがいることのメリット

①事務作業を任せられる

インディーズのアーティストは基本的に音楽以外の事務作業を全て自分たちで行わなければなりません。

CDやグッズの発注、ライブのブッキング、SNSの管理、予約リストの管理、CDショップへの営業、数えきれない程の業務があります。

またライブ後の物販にも自らが立ち、販売を行わなくてはなりません。

 

こういった事務作業をスタッフに任せることで、アーティストは曲作り、練習、ライブに専念出来るわけです。

実際、スタッフがいるかいないかはアーティストにとって非常に大きいです。

それなりに人気のあるアーティストは、インディーズであってもスタッフを付けている方が多いです。

 

 

②売れているように見える

スタッフがいるアーティストは、そうでないアーティストよりも「売れている」「人気がある」ように見えたりもします。

実際はそうでないことも多々ありますが、スタッフを付けることでアーティストのブランドを高めることも可能です。

スタッフがいるだけで「ちゃんとしている風」に見えるものです。

 

物販スタッフがいれば、ライブ後にアーティストが自らお客さんに物販対応をしなくて済むので、「ライブが終わったら会えない崇高な存在」を演出することも出来ます。

しかし、インディーズの場合は、ライブ後の物販でのアーティストとの触れ合いを求めているファンの方も多いので、スタッフを付けることが必ずしも良い方向に働くとは限らないのが難しいところですね。

 

 

スタッフを付けることのデメリット

①お金がかかる

当然ですが、スタッフを付ける場合、お金がかかります。

ボランティアスタッフでもない限り、ノーギャラというわけにはいきません。

自身の音楽活動が常に赤字で余裕がないのに、見栄を貼ってスタッフを付けるのはオススメ出来ません。

ボランティアでお手伝いしてくれる方に出会えることもありますが、きちんと謝礼をお支払いして仕事としてお願いする方が良いと思います。

お金を支払っていないと、お願いする側も言い辛いですし、スタッフ側もなあなあになってしまいがちです。

 

 

②人気がないと逆にダサい

全然人気がないのにスタッフがいると、「あのバンドなんでスタッフいるの?」「彼女がスタッフでもやっているのかな?」

など、かえってマイナス効果になることもあります。

先程書いたように、ボランティアでお手伝いしてくれる方を付けてしまうと、物販に誰もお客さんが並んでいないのにスタッフがいるというアンバランスな状況が生まれやすいです。

スタッフを付けるかどうかは一度自身の活動の状況をよく考えてからにしましょう。

 

 

スタッフはどこから見つける?

インディーズでもちゃんとした事務所に所属すればスタッフを付けてもらえたりします。

一番正式なスタッフを付ける方法は事務所に入ることでしょう。

 

また、実際に非常に多いのがライブハウスのスタッフさんと仲良くなってお願いするというケースです。

ライブハウスで働いている方は、基本的に音楽が好きで音楽に携わる仕事がしたいと考えている方が殆どなので、アーティストのスタッフ業務をやりたがっている方も多いです。

ライブハウスに出演した際にあなたの演奏を観てもらっているので、気に入って貰えさえすればスタッフを引受けてくれる可能性は高いです。

 

或いは、友達や音楽仲間、アーティストの後輩にお願いするという方も多いです。

アーティス活動を行なっている方は、自身のブランドの為にも、物販スタッフなどの人目につくスタッフ業はあまりオススメしませんが、実際、先輩バンドのワンマンライブなどで、後輩バンドが受付や物販スタッフを行うというのも珍しくありません。

寧ろ売れているバンドのスタッフであれば、大きな人脈を築けるチャンスなので、スタッフを買って出る価値はあると思います。

 

 

一番やってはいけないスタッフの選び方

一番よろしくないのは、自身のファンの方にスタッフをお願いするというパターンです。

これは一番手っ取り早いのですが、本当にオススメしません。

 

基本的にアーティストはファンに対して平等であるべきです。

その中から一人を選んで、アーティスト側のスタッフにするということは、ファンからするとこの上ない特別扱いなわけです。

これをやってファン同士が揉めないはずがありません。

 

ファンの中には「絵が描ける」「写真が撮れる」「音楽の専門に通っていた」などスタッフに適した人材がいることも多々あると思います。

ファンの方であれば、基本的にアーティストの役に立てることが幸せなので、ノーギャラでも引き受けてくれると思います。

 

こういった理由で安易にファンにスタッフをさせるアーティストが多いのですが、それを他のファンが知った時、十中八九揉め事に繋がります。

 

他のファンには内緒で、特定のファンにスタッフ業を頼んだりする方もいますが、それもオススメ出来ません。

 

レコード会社や事務所のスタッフさんは、自分が一番好きなバンドの担当にしてもらえることは殆どないそうです。

大ファンのアーティストのスタッフになってしまうと、個人的な感情が入ってしまい、業務に支障をきたしてしまう可能性があるからでしょう。

そういう意味でも、アーティストを客観的に見れて、適度な距離を保てる方にスタッフをお願いするのがベストだと思います。

単発でスタッフを雇ってみよう

自身の専属スタッフを雇うのはなかなかハードルが高いと思います。

いきなり専属スタッフを付ける必要は全くなく、必要なタイミングで単発で知り合いにお願いすれば良いのです。

 

例えば、一年に一度だけ大きな単独ライブがある場合、その日だけよく出ているライブハウスのスタッフさんや後輩アーティストにお願いして、スタッフとして入ってもらいます。

ワンマンなどは特にアーティストはライブに集中すべきで、物販などその他の業務に時間を割くべきではありません。

 

大きなイベントの日は、寧ろスタッフがいないと物販をさばき切れないということが起こるでしょう。

物販を円滑に回すためにもスタッフを付ける意味はあります。

 

また、物販スタッフを付けることで、ライブ前の物販「前物販」が可能になります。

アーティスト本人がライブ前に物販を行うことはオススメ出来ませんが、スタッフがいるとこれが可能になります。

前物販が出来るというのはとても大きなメリットです。

 

ワンマンなどの大きなイベントで定期的にお願いしていたスタッフが、後に専属スタッフになるということもあり得ます。

まずは単発でスタッフを雇うというところから始めてみてはいかがでしょうか。

 

 

スタッフのギャラ事情

実際、インディーズのアーティストの専属スタッフで、それだけで食べているという方には会ったことがありません。

音楽事務所の社員で、会社から給料を得ているというケースは別ですが。

 

何か他に仕事をしながら、半分ボランティアの感覚でアーティストのお手伝いをしている方が殆どです。

 

実際アーティストがスタッフに支払うギャラも、拘束時間や関係性にもよりますし、交通費程度の¥5000〜場合もあれば、丸一日がっつり働いてもらって¥20000などピンキリです。

 

ノーギャラは流石によろしくないですが、スタッフの方もアーティストを応援したいという気持ちから引き受けてくれる方が殆どですので、気持ちをしっかりお金でお渡しましょう。

 

 

まとめ

今回はインディーズにおけるスタッフのメリット、デメリット、スタッフの見つけ方等をご紹介しました。

必要がなければ別に無理にスタッフを付ける必要はありません。

 

しかし、実際スタッフを付けることで音楽活動をより円滑に進めることが出来るようにもなりますし、活動の規模を大きくしていく上では、スタッフは必要不可欠だと思います。

然るべきタイミングでスタッフを探してみてはいかがでしょうか。

 

スタッフは身近なところで見つかることが多いです。

日頃の出会いや人間関係を大切にしましょう。

周りから愛されないアーティストは当然、ファンにも愛されません。

 

この記事があなたの音楽活動の参考に少しでもなれば幸いです。

ライター:ソロモンの 猫

法政大学文学部日本文学科卒業。大学在学中、小説、詩、文章の書き方を学ぶ。2020年よりフリーライターとして音楽をメインに幅広いジャンルの記事を執筆中。 @soromonnoneko