「カラオケで高得点を出せるようになりたい」
歌が好きな方なら誰しもが一度はそう思ったことがあるのではないでしょうか。
勿論、カラオケの得点が歌の全てではありませんが、高得点が出せたらそれは大きな自信にもなりますよね。
友達とカラオケに行った時に高得点を出せたら気持ち良いでしょう。
今回は「カラオケで高得点を出す」ことに特化した内容です。
今すぐに試せる方法から、高得点を出すための効率的な練習方法などをご紹介していきたいと思います。
まずは誰でもすぐに試せる、カラオケ得点アップの方法です。
カラオケの機械の設定や、歌う時の意識を少し変えるだけで得点をアップさせることが出来ます。
カラオケでは通常、ガイドメロディがうっすらと流れるようになっています。
このガイドメロディを大きめに設定するようにして下さい。
当然、ガイドメロディがその曲の正しい音程になりますので、ガイドメロディがしっかりと聴こえる状態で歌った方が確実に音程の正確率は上がります。
本当に高得点を目指したい場合は、ガイドメロディなどなくても完璧に音程が取れるくらい歌を歌い込んでいる必要がありますが、ガイドメロディを大きめに設定するだけでも音程は取りやすくなります。
エコーは深い方が歌っていても気持ち良いですし、エコーがかかっている方が聴いた感じも上手に聴こえます。
しかし、それはエコーがかかることで音程の細かいズレをごまかしてくれているからです。
つまり歌っている本人も微妙な音程のズレに気付きにくくなってしまうのです。
音程を正確に取るためには、エコーを深くかけないことは必須です。
具体的に言うと、エコーのレベルは10くらいがオススメです。
レベル10だとかなりエコーが少なく感じると思いますし、「自分ってこんなに歌が下手だったのか」と思う方もいると思います。
しかし、そのシビアな状況で正確に音程を取ろうとして歌うと、エコーを深くかけた時よりも確実に音程の正確率は上がります。
マイクの音量は大きめに設定しましょう。
その理由は自分の声をしっかりと聴くためです。
カラオケの採点において最も比重が大きいのは「音程」です。
音程を正確に取るためには自分の声がしっかり聴こえる状態で歌うということが物凄く重要です。
またマイクの音量を大きめに設定することで、無駄に声を張り上げたり、必要以上に力んでしまうことを防いでくれます。
友達とカラオケに行った際は自分の番になったら、マイクの音量を少し上げてから歌ってみて下さい。
カラオケ採点の「表現力」の部分で比重が大きいのが「抑揚」です。
「抑揚」とは簡単に言うと、声の強弱です。
優しく歌うところは声を小さくし、盛り上げるところでは声を大きく歌えば良いのですが、少し大袈裟なくらいに強弱をつけて歌うだけでも点数を伸ばすことが出来ます。
「抑揚」をつけながら自然に歌い上げるにはそれなりに練習が必要です。
一番手っ取り早く「抑揚」をつける方法としては、「マイクを口元から動かして抑揚をつける」という方法もあります。
これはすぐに出来る「抑揚」をつける方法ですが、一つ注意して欲しいのがカラオケDAMが導入している「精密採点AI」の場合、この方法を使うと逆に減点されてしまうということです。
また、声を小さく歌おうとして「息混じりの声」で歌うと正しく音程として認識されず減点されてしまうことがあります。
いわゆるウィスパーボイスなどは歌唱テクニックとしては強い武器ですが、カラオケで高得点を取ることにはあまり向いていません。
息混じりの歌声よりもしっかりと響かせた声の方が高得点は出しやすいです。
ロングトーンはその名の通り、一つの音をしっかり長く伸ばして歌うテクニックです。
それに対してビブラートは声を一定の幅で上下に揺らすテクニックです。
これらはどちらも加点の対象なのですが、「音程」「抑揚」に比べるとそこまで比重は高くありません。
ロングトーンもビブラートも長くければ良いのかというと、そんなことはありません。
どちらも採点の基準は2秒と言われており、ロングトーンの場合は2秒間音程がぶれずに真っ直ぐ伸ばすことが出来ているか、ビブラートの場合は2秒間の間に一定の周期で音を揺らすことが出来ているかが採点の基準になります。
ビブラートとロングトーンは真逆のテクニックですので、同時に行うことは不可能ですし、同時に加点されることはあり得ません。
最後の音を真っ直ぐ伸ばして歌うのか、ビブラートをかけて揺らすのか、明確な意思を持って歌うようにすると良いでしょう。
カラオケで本格的に高得点を狙いにいくには日々の練習が欠かせません。
ここからは家でも出来るオススメの練習方法をご紹介していきたいと思います。
今は採点機能付きの無料カラオケアプリが沢山あります。
自宅でスマートフォン一つでカラオケの練習が出来るのでこれを使わない手はありません。
オススメは「Pokekara」というアプリです。
「Pokekara」では音程、ビブラート、しゃくり、こぶしなどの一般的なカラオケと同様の採点基準があり、採点もそれなりに精密です。点数で全国順位が表示されるのも刺激になって良いと思います。
音程バーに合わせて歌うという練習にはカラオケに実際に行くか、アプリを使って練習するのが一番だと思います。
音程バーの音程は勿論ですが、音の長さや、リズムも重要です。
常に意識しながら練習しましょう。
先程も書きましたが、カラオケの採点において最も比重が大きいのは間違いなく音程です。
音程の正確率を上げるには、鍵盤を使った練習が効果的です。
家にピアノもキーボードもない人はスマホで鍵盤のアプリが無料でダウンロード出来ますのでそちらを活用してみて下さい。
鍵盤を使って何をするのかというと、練習したい曲のメロディを口ずさみながら、単音で1音1音鍵盤で鳴らしながら音程を確認していって下さい。
この作業、かなり地味で面倒臭いですがとても効果があります。
やってみると、意外と音程がわからないまま適当に歌っている箇所があったり、自分が音を外しやすいポイントがどこなのかわかったりします。
カラオケの音程バーは、その許容範囲が広く、例えば「ド」の音から半音近くズレていても、「ド」のバーを捉えているように表示されます。
カラオケで高得点を出す為には細かいピッチにまで気を配り、どこまでもシビアに歌う必要があります。
多くの人は音程が少し低め(フラット)になる傾向がありますので、気を付けながら歌ってみて下さい。
地道ですが、鍵盤で正しい音を探すトレーニングをすることでピッチ感はかなり鍛えられると思います。
是非チャレンジしてみて下さい。
ピッチを鍛える練習として「ボイスdeおんちっち」というアプリもオススメです。
このゲームは、画面に表示される音階と同じ音を声に出すことで行うモグラ叩きです。
この場合「ファ」の音を耳で聴いて、声で「ファ」の音を出さないといけないのですが、かなりピッチが正確でないとスカになってモグラを叩くことが出来ません。
やってみるとわかりますが、めちゃくちゃ難しいです。
このゲームはかなり音感を鍛えられると思います。
カラオケで高得点を狙いにいく場合、言わずもがなですが、選曲が物凄く重要です。
ハイトーンが続く曲、音程の移動が激しい曲、ラップやリーディングが入るような曲で高得点を出すのは難しいです。
そして、自分のキーに合っている楽曲で勝負するのが鉄則です。
キーが高い場合は余裕を持って歌えるところまでキーを下げましょう。
「サビの高音がキツイけど、調子が良ければ出る」といったレベルではダメです。
高得点を出したいなら、その曲の最高音をある程度余裕を持って歌えるくらいのキーが望ましいです。
いかがでしたでしょうか。
カラオケで得点をアップさせる為にすぐに出来る音響の設定や、歌い方のコツ、自宅での練習方法などをご紹介させていただきました。
音響の設定は意外と大きな効果がありますので、エコーとマイクの音量に気をつけて歌ってみて下さい。
本格的に高得点を目指す為には日々の練習が不可欠です。
カラオケバトルなどをテレビで見ていると、高得点を叩き出す人の音程やリズムの正確さは凄まじいです。
ここまで来るとアスリートと言っても良いレベルです。
冒頭にも書きましたが、カラオケで高得点を出すことが歌の全てではありません。
カラオケで高得点だとしても全く感動しない歌もありますし、いわゆるプロの歌手の歌がみんな音程が超正確かと言ったらそんなこともありません。
はっきり言って「カラオケ」と「歌で人を感動させる」ということは全く別の競技です。
だからといって「カラオケでの高得点は偽物だ」と「つまらない」と言ってしまうのも違うと思うのです。
カラオケで高得点を出すということは非常に難しく、奥が深いです。
精密採点で100点はなかなか出せるものではありません。
歌の楽しみ方は人それぞれで、カラオケで高得点を出すことに情熱を傾けることもまた素敵なことです。
今回の記事が、あなたのカラオケの点数が少しでも伸びることに繋がれば幸いです。
EYS音楽スクール ボーカル教室
シアーミュージック ボイトレボーカルコース
ライター:kato
2020年よりフリーライターとして活動。 @kato1155ka
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