ボイトレの先生、レッスン形態の選び方[記事公開日]2021年11月15日
[最終更新日]2021年11月15日
[ライター]kato

今回はボーカリスト向けの記事になります。

 

「歌が上手くなりたくてボイストレーニングを受けてみたいけど、どの先生が良いのかわからない」

「個人レッスン、グループレッスン、オンラインレッスン、実際どれが良いの?」

 

そういった疑問を抱えて、なかなかボイトレを始める決断が出来ない方もいると思います。

今回はボイトレの先生を選ぶ際のポイントをいくつかご紹介していきたいと思います。

①ボイトレのレッスン形態

ボイストレーニングは大きく分けると4つのレッスン形態が存在します。

 

•個人レッスン(対面)

•グループレッスン(対面)

•個人レッスン(オンライン)

•グループレッスン(オンライン)

 

最近ではオンラインによるボイトレも多く、有名なボイストレーナーの方もオンラインでレッスンを受けることが出来たりします。

では、実際ボイトレは個人レッスンが良いのかグループレッスンが良いのか、そして対面が良いのかオンラインが良いのか、それぞれのメリット、デメリットを考えながら説明していきたいと思います。

 

 

•個人レッスン(対面)

本気で歌が上手くなりたい方は、対面での個人レッスンを強くオススメします。

個人レッスンは先生がマンツーマンで付きっきりで指導してくれるので、練習の内容がとても濃いものになります。

 

グループレッスンの場合は、基本的に毎回レッスンの内容が先生によって決められていて、その内容を生徒みんなでこなしていくという形になります。

またグループレッスンの場合は、レベルの低い生徒に合わせてレッスンが進んでいくので、ある程度の基礎が出来ている方からすると、もどかしさを感じることもあるでしょう。

 

それに対して、個人レッスンの場合は自分で練習したい曲を毎回練習することが出来ますし、先生に質問も好きなだけ出来ます。

グループレッスンでは自分の練習したい曲を練習することが出来ませんし、先生に歌唱を聴いてもらってアドバイスをもらえる時間はとても限られています。

そういった理由から「レッスンの内容の濃さ」を考えると個人レッスンの方が良いと言わざるを得ません。

 

またオンラインよりも当然対面のレッスンの方が良いです。

理由は、実際に先生が声を出しているのを生で聴くという体験に大きな価値があるからです。

最近ではそれなりに高音質、高画質でリモートのオンラインボイトレを受けることが可能ですが、やはり対面のレッスンには到底敵いません。

 

対面の個人レッスンのデメリットがあるとすれば、料金が一番高いことくらいでしょう。

やはりオンラインやグループレッスンに比べて、先生が生徒1人に費やす時間も多いので料金は高くなります。

しかし、料金は先生やスクールによってピンキリですし、グループレッスンやオンラインレッスンと比べてそこまで大きく値段は変わらないことが多いです。

 

可能であるなら、対面の個人レッスンがダントツでオススメです。

 

 

•グループレッスン(対面)

グループレッスンは先ほども書きましたが、基本的に先生が決めてきたカリキュラムを毎回こなしていく形になります。

基本からみっちりやりたいという方はグループレッスンも無しではないと思います。

色んな方の発声を生で聴けるという点に関しては、勉強になることも多々あります。

 

しかし、やはり個人レッスンに比べると自由度は少ないので、本気でプロを目指していたり、ライブハウスで既にオリジナル曲を歌っているような方にはあまりオススメはしません。

 

グループレッスンのメリットは、音楽仲間や友達を見つけられる点でしょう。

 

「趣味のレベルでカラオケが上手くなりたい」

「一緒に歌を歌ったりする友達が欲しい」

 

といった方にはグループレッスンはオススメです。

基本からしっかり学べて、且つ音楽仲間を見つけたいという方には適しています。

趣味として音楽のコミュニティに属したいというような方や、初心者で基本から学びたいという方にオススメです。

 

 

•個人レッスン(オンライン)

オンラインレッスンのメリットは、対面に比べて料金が安いことと、手軽に家でレッスンが受けられる点です。

しかし、「対面とオンラインどちらの方が練習の質が高いか」と聞かれたら間違いなく「対面」です。

 

「どうしてもこの先生に習いたい」という先生に巡り会えた時、その先生がオンラインでしかレッスンをやっていないということもあり得ます。

そういった場合はオンラインでも、習いたい先生に習う方が良いと思います。

 

どんなに対面のレッスンの方が良かったとしても「この先生、ちょっとな、、、」と思いながらレッスンを受けるくらいなら、オンラインで好きな先生に習ったほうがよっぽど身になると思います。

 

 

•グループレッスン(オンライン)

4つのレッスン形態の中で一番オススメしません。

レッスンの自由度は少ないですし、オンライン上なので友達も作り辛いです。

 

オンラインでのグループレッスンを選ぶ理由があるとすれば、やはり有名なボイストレーナーの方であったり、「どうしてもこの先生に習いたい」というような先生が、超人気講師でオンライングループレッスンしかしていないといった場合でしょう。

その場合はオンライングループレッスンでも良いと思いますが、例えばレベル100のボイストレーナーにオンライングループレッスンを受けるよりも、レベル70のボイストレーナーに対面でマンツーマンで指導を受けた方が上達は早い気がします。

料金に関しては四つのレッスン形態の中で一番安いことが多いです。

②先生の選び方

肝心の先生の選び方ですが、「先生の歌い方が自分の理想の歌い方に近いかどうか」を基準に選ぶことをオススメします。

先生の教え方の上手い、下手も重要なポイントですが、一番大切なことは自分の理想に近い歌い方が出来る先生に習うということだと思います。

 

基本的に人は、自分に出来ないことを人に教えるというのは難しいです。

ですので、自分の理想とする歌い方が出来ない先生に習っても、あなたの理想の歌い方に近づくことは難しいかもしれません。

 

また「天才タイプ」や「感覚タイプ」の先生に習うことはオススメしません。

歌に関しては、特に練習をしていないのに上手に歌えてしまう「天才タイプ」のボーカリストが存在します。

そういった方はプロのボーカリストとして活躍されることが多いのですが、歌手活動と並行してボイストレーナーをやっている方もいます。

 

そういった方は、教えるのが下手な場合が多いです。

努力して歌が上手くなったタイプのボイストレーナーの方がやはり教え方が上手ですし、教え方の引き出しも多いです。

 

良いボーカリストが必ずしも、良いボイストレーナーとは限らないのです。

寧ろボーカリストであることと、ボイストレーナーであることは全く別物だと思った方が良いです。

ボイストレーナーは特に何の資格も必要なく、誰でもボイストレーナーを名乗ることが出来てしまいます。

ですので、中には素人に毛が生えたレベルの「なんちゃってボイストレーナー」も存在しますので、しっかりと見極めることも大切です。

③まとめ

いかがでしたでしょうか。

ボイトレのレッスン形態の選び方は、本人の目指すところにもよりますが、基本的にはオンラインより対面をオススメします。

音楽仲間や友達を見つけたい、コミュニティに属したいという気持ちがある方はグループレッスン、そうでない方は絶対に個人レッスンが良いです。

 

オンラインレッスンはあまりオススメはしませんが、時間と場所が制限されずに受けられて、且つ値段も比較的安いので、ボイトレを受けることに対して敷居が高いと感じている人にとっては、手軽に始められて良いかもしれません。

 

最後に大事なことを一つ書きます。

それは、レッスンを受けてみて「この先生違うな」と思ったら迷わずに辞めて良いということです。

ボイトレの先生とは相性がありますし、歌い方にも様々な流派があったりします。

せっかくお金と時間をかけてレッスンを受けるなら、「この人だ!」という師匠に巡り合えるまで、色んなボイトレを転々とするのも全然アリだと思います。

何となく気まずくて辞められないという気持ちもわかりますが、「違うな」と思いながらレッスンを受けても間違いなく上達はしません。

上達している実感がないようであれば、迷うことなく辞めてしまって大丈夫です。

 

今回の記事がボイトレを選ぶ際の参考に少しでもなれば幸いです。

EYS音楽スクール ボーカル教室
シアーミュージック ボイトレボーカルコース

ライター:kato

2020年よりフリーライターとして活動。 @kato1155ka

※当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています。