【徹底レビュー】全てのベースを網羅したロングヒットベース音源「Trilian」[記事公開日]2021年10月22日
[最終更新日]2021年10月22日
[ライター]Kaoru

縁の下の力持ちとして楽曲を支える存在でジャンル問わず重要な役割を担うベース。
楽曲のクオリティを左右するパートと言っても、過言ではありません。

今回は、多くのベース音源が存在している中で僕が長年使用し続けているベース音源「Spectrasonics(スペクトラソニックス)/Ttilian(トリリアン)」について使用感を交えて徹底レビューしていきたいと思います。

  • Trilianとは
  • Trilianの特徴
  • オススメの収録サウンド

についてまとめていきます。

いろいろなベース音源がある中で、どれを選べばいいのか分からない人は参考にしてみてください。

また、同社の別の製品もレビューしていますのでご覧ください↓

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Trilianとは

ハイクオリティ音源を展開しているSpectrasonics社によるベース音源。
2009年に登場して以来、圧倒的なサウンドクオリティと機能性が人気を呼び、確かな地位を確立しています。

現在でも、プロ・アマ問わず愛用者が多く、「定番ベース音源」と呼ばれるほどの人気。

未だに無償アップデートが行われるので、現代の音楽シーンに合わせた進化をしています。
これからも目が離せない音源です。

Trilianの特徴

「ベース」の全てを網羅!

エレキベース

  • 5弦のMusic Man Studio Bass
  • Fender Jazz Bass
  • Epiphone Retro 60’s Bass
  • Hardcore Rock 5-string
  • Lakland Rock P-Bass
  • Chapman Stick

ほか、60種類以上。

アコースティックベース

シンセベース

  • Yamaha CS-80
  • Cwejman Modular
  • Moog Minimoog
  • Little Phatty
  • Voyager
  • Taurus Pedals
  • Korg MS-20
  • Oberheim 2 voice
  • ARP 2600

などの伝説的な名機を330種類以上。

Trilianは、これら全てを収録しています。
つまり、これさえ導入してしまえばベースサウンドの全てが揃うといっても過言ではないのです。

膨大なコアライブラリーを搭載

34GB以上の、コアライブラリーを搭載することでハイクオリティサウンドと圧倒的な表現力を実現しています。
1パッチで2万以上のサンプルを使ったものもあるほど、丁寧に制作されているのです。

また、多彩な奏法にも対応できるように

  • フィンガー
  • ピック
  • スラップ
  • タッピング
  • ミュート
  • ハーモニクス
  • スライド
  • グリッサンド

のサウンドも収録しています。

自由度抜群のカスタマイズ性能

ベース音源でありながら8トラックのマルチ音源としても機能します。
つまり、「生ベースのレイヤーとしてシンセベースを組み合わせる」と言ったこともTrilianだけで完結させることができます。

ここまで、自由度の高いベース音源は他に存在しないと思います。

ジャンル問わず使用できる点も魅力的。

表現力を向上させるラウンドロビン機能

TrilianのPATCHの中には、ラウンドロビン機能が適用されているものもあります。
ラウンドロビン機能とは、全く同じベロシティーで打ち込んだ時も、ノートごとに微妙に音のニュアンスを変えてくれる機能。
つまり、MIDIのベタ打ちでも細かな調整不要でリアルな演奏を実現してくれます。

表現力の向上だけでなく、制作の時短にも繋がります。

※ラウンドロビンの設定は、画面上部「MULTI」欄にある「SYSTEM」から行います。

各パラメータは以下↓
Sequential:異なるサンプルを同じ順番で再生
Random:ランダムに再生
Random full cycle :すべてが違うサンプルが鳴るようにする
No variation:ラウンドロビンしない

もちろん、細かな調整も可能です。

優秀な内蔵エフェクト

Nomad Factoryなどの手による高品位なエフェクトを32種類も装備しています。

その中には、

  • チューブリミッター
  • コンプレッサー
  • ワウ
  • フィルター
  • イコライザー
  • ディストーション
  • リバーブ
  • ゲートエキスパンダー
  • ステレオイメージャー
  • フランジャー
  • フェイザー
  • BPMディレイ
  • テープディレイ

など、汎用性の高いものからユニークなエフェクトを搭載しているので幅広いサウンドメイクを可能にしています。
別途エフェクトプラグイン不要で完結。

ベース界のレジェンド達のサウンドを収録

世界的なベーシストである

  • エイブラハム・ラボリエル
  • マーカス・ミラー
  • ジョン・パティトゥッチ

による、ボーナスライブラリーが標準搭載。

プリセットから読み込むだけで、極上のサウンドを楽曲に取り入れることができます。

オススメのサウンドプリセット

膨大なプリセットの中で、僕が個人的にオススメしたいサウンドをご紹介していきます。

Clean Fender Brite

その名の通り、Fender(フェンダー)のジャズベースを再現したサウンド。
フレットノイズやピッキングノイズなど、細かなノイズも収録されており、生演奏と相違ないほどのクオリティです。

もっともスタンダードなエレキベースサウンドなのでジャンル問わず使用可能な、オールラウンダ―。

エレキベースの打ち込みは、まずこのサウンドで打ち込み初めて練り込むような使い方をしています。

XTRA-Marcus All Finger

世界的ベーシスト「マーカス・ミラー」ならではの、モダンでツヤのあるサウンドはとても印象に残ります。

特にリリースノイズがとても生々しく、フレットの「カリッ」と鳴るノイズがとてもカッコいい。

これまで、マーカス・ミラーの演奏をたくさん聴いてきましたが、かなり再現度が高いと感じました。

個人的には、ベースがメインになるような楽曲で使用することをオススメします!

SH-101 Harpsi Arpsi

Roland(ローランド)の名機SH-101による、強烈なアルペジオサウンド。
鋭いサウンドと、耳に残る残響感が存在感抜群です。

そのまま使用するも良し、アルペジオパターンを変えてみるのも良し。

アイデア次第で、無限の可能性を秘めていると思います。

SPECTRASONICS Trilian – Supernice!DTM機材


以上、定番ベース音源「Trilian」について徹底レビューしていきました。

楽曲の肝になるベース。
ワンランク上の音源を導入することで、手軽にクオリティが上がります。

とてもオススメなので、チェックしてみてください!

ライター:Kaoru

2017年から作曲家、編曲家として本格的に活動を開始。楽曲提供・MIDIデータ制作・ミックス・マスタリング・オンラインでの講師など幅広く活動中。 Webサイト:https://kaoru113portfolio.wordpress.com/