インストール不要!音楽制作を手助けする「オンラインツール」[記事公開日]2021年10月7日
[最終更新日]2021年10月7日
[ライター]Kaoru

近年、人工知能の発達が加速しており、とても便利なツールがたくさん誕生しています。

昔と比べて、誰でも音楽制作が手軽に楽しめる良い時代になりました。

パソコンとインターネット環境さえあれば利用することができるオンラインサービスの中には、とても役に立つものが沢山あります。

ユニークかつ実用性のあるオンラインサービスをご紹介していきます。

1.LANDR(マスタリングツール)

ユーザー登録し、音声データをドラッグ&ドロップするだけで、自動でマスタリングを行ってくれる画期的なサービス。

人工知能と機械学習を駆使することで、本来かなり時間がかかる工程の

  • 楽曲の分析
  • マスタリング処理
  • レンダリング

がほんの数分で完了します。

マスタリングしたサウンドを微調整することも可能で、スタイルや音圧を選択するだけで誰でも簡単に行うことができます。

無料で利用する場合は、機能制限がありますが雰囲気を掴む分には充分でしょう。

本格的に導入したいのであれば、豊富なプランから自分に合ったプランを選ぶことも可能です。

マスタリングだけでなく

・100万以上のロイヤリティフリーLANDR限定サンプル音素材をダウンロード

・音楽リリースに必要なリリース情報(メタデータ)やサンプル音源の著作権と利用手続き

などを行えます。

 

2.Audio Tool(シーケンサー)

時代を彩った伝説的な名機である、TR-808、TR-909、TB-303などの機材やエフェクターなどをブラウザ上で簡単に呼びだして使用することができます。
配線の仕方なども自由に組み替えることができるので、理想的な環境を構築することが可能。

学習にも役立つことでしょう。

エフェクターはBOSSにそっくりなデザインで、かなり馴染みやすいです。
BPM、拍、スウィングなども設定可能。

MIDIデバイス(MIDIキーボードやMIDIパッド)を接続することで使用可能。

また、データを保存しておくこともできます。

無料とは思えない贅沢な機能が豊富に揃っています。

3.Synthesizer V(音声合成ツール)

上海出身の若手社長によって開発された音声合成ソフトウェアのWEBブラウザ版。

VOCALOIDに近い操作感で、メロディーと歌詞を入力するだけで簡単に歌わせることができます。

ブラウザ上でリアルタイムに歌声を合成して発音しており、そのクオリティの高さにとても驚くことでしょう。
ピアノロール画面の下のパラメーターで

  • Pitch Deviation(ピッチベンド)
  • Vibrato Envelope(ビブラートエンベロープ)
  • Loudness(ラウドネス)
  • Tension(テンション)
  • Breathiness(ブレシネス)
  • Voicing(有声/無声音)
  • Gender(ジェンダー)

の編集ができるので、微調整も可能となっています。

インストールやユーザー登録不要で、誰でも無料で使用することが可能。
MIDIデータをインポートすることもできるようになりました。

少し面倒な点としては、MIDIデバイスでの打ち込みはできないので、1つ1つマウスで入力する必要があることぐらいです。

ソフトウェア版も販売されているので、使用感を確認して気に入ったのであれば購入してみてください。

※ソフトウェア版では、MIDIデバイスでの入力が可能です。

4.Online Sequencer(シーケンサー)

その名の通り、ブラウザ上で使用できるシーケンサー(DAW)。

楽曲のラインナップは、

  • ピアノ系
  • パーカッション系
  • ギター系
  • シンセサイザー系
  • オーケストラ系

と主要な楽器は一通り揃っています。

シンプルで分かりやすいデザインなのでDAWの雰囲気を掴みたい方、お試しで音楽制作にチャレンジしたい方にとてもオススメ!

Key guideが搭載されているので、音楽理論を知らない方でも直感的に制作することが可能になっています。

MIDIデータの書き出しも可能なので、データの共有もできます。

 

5.ACID MACHINE2(ビートメイクツール)

アシッドミュージックのベースライン・リズムパターンを簡単に作り出せるオンラインツール。
WAV(非圧縮)での書き出しができるので、自分の楽曲に取り入れることも可能。

タブの切り替えで、音色やパターンをカスタマイズすることができ、初心者でも分かりやすいデザインです。

基本機能は完全に無料ですが、4ポンドで最新版をダウンロードすることもできます。

6.Google/Song Maker(シーケンサー)

世界的大企業である、「Google」によるサービス。
楽しみながら音楽制作を行えるサイト「Chrome Music Lab」から、さまざまなツールを使って簡単に音楽制作に触れられる環境を提供しています。
新たに追加された「Song Maker」では、パソコンだけでなくスマートフォン、タブレットなど様々なデバイスで使用することができ、手軽に音楽を打ち込んで制作することができます。

シンプルながらポップなデザインで初心者でも挑戦しやすいデザインになっています。

他にも音楽を楽しめるツールがたくさんあり、全て無料で提供しているのでチェックしてみてください。

シーケンス画面↑

音楽制作ツール選択画面↑

7.Soundation Studio(シーケンサー)

アカウント登録するだけで使用できる、高品質シーケンサー(DAW)。
様々なプランがあり、価格によって機能制限があります。

無料プランでも十分な機能を搭載しています。

音楽理論が分からない方でも制作できるように、右の「ライブラリー」からドラッグアンドドロップするだけ。
もちろん編集もできます。

音源は、約700種類と豊富に収録。
ジャンルも様々なので色んな楽曲に取り入れることができます。

制作した音源は、無料でダウンロード可能。

8.Shikaki(作詞支援ツール)

AIによる作詞ツール。
キーワードを10個まで指定することでコンセプトに近い詩を提案してくれます。
英語フレーズの有無なども選択することが可能。

楽曲のセクション(Aメロ・Bメロ・サビなど)と文字数を入力すると、AIが自動で作詞してくれます。

かなり精度が高く、軽快な動作を実現。

作詞に行き詰った時に、参考にしてみることをおすすめします!


以上、楽曲制作に役立つオンラインツールについてまとめてみました。

インストール不要なのでPCの記憶容量を気にすることなく使用できるのは、DTMerにとって魅力的ですよね!

手軽に利用できるので、是非お試しください!

ライター:Kaoru

2017年から作曲家、編曲家として本格的に活動を開始。楽曲提供・MIDIデータ制作・ミックス・マスタリング・オンラインでの講師など幅広く活動中。 Webサイト:https://kaoru113portfolio.wordpress.com/

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