今回の記事ではボーカリストの方に向けて、歌の練習にとても便利なアプリをご紹介したいと思います。
その名も「新曲視唱 Pro」
そもそも「新曲視唱」という言葉をご存知でしょうか。
「新曲視唱」とは初めて見た楽譜をすぐに歌うトレーニングを指す言葉です。
音楽の基礎教育のうち、「視唱力」「読譜力」「聴音能力」などを養う教育課程のことを「ソルフェージュ」と言います。
声楽やピアノ未経験のポップスやロックのボーカリストの方は譜面を読めない方が多いと思いますし、初見で譜読みして歌うことはかなり難しいと思います。
このアプリはiphoneが持つ録音、再生機能をフルに使ってソルフェージュの練習が出来るアプリなのです。
「楽譜・楽曲を読む力」「聴く力」「歌う力」を総合的に鍛えることが出来ます。
ボーカリストの方にとてもオススメのアプリです。
詳しい使い方や、実際に使ってみた感想を書いていきたいと思います。
記事の最後に、有料版の「新曲視唱 Pro」が無料で使えるクーポンも載せています。
是非最後までお付き合い下さい。
・iphone ios 12.4以降
・ipad OS 12.4以降
・ipod touch ios 12.4以降
・Android OS 5.0以降
・Mac/mac OS11.0以降Apple M1チップを搭載したMacが必要です。
①新曲視唱
初めて目にする楽譜をその場ですぐに歌う練習をします。
画面右下の「主音」ボタンを押すと、Cメジャーの和音が再生されます。
左下の「スタート」を押すとクリック(メトロノーム)が流れるので、それに合わせて譜面の通りに歌っていきます。
左上の「♩=80」の部分でテンポを変更することも出来ます。
最初は自分がやりやすいテンポに設定してやってみると良いと思います。
正しい音程に対して、自分の音程がどれだけずれていたかを視覚的に確認することが出来ます。
音程の正解率によって100点満点で採点されるので楽しく練習出来ますね。
恐らく、最初から譜読みして歌える方は少ないと思います。
右から2番目の「再生」ボタンを押すと、譜面の音が流れますので、何度か聴いてからチャレンジするのが良いと思います。
左下のマイクのアイコンをオンにすると、あなたの歌を録音することが出来ます。
録音した後に、「再生」ボタンを押すと録音した歌と正しい音程が同時に再生されるので、どこの音がずれたのか耳で確認することが出来ます。
課題の譜面のキーが高い場合は「8va」を押すと、1オクターヴ音を下げることが出来ます。
オクターヴとは8個分離れた音の距離のことを言います。
「15ma」を押すとは2オクターヴ音を下げることが出来ます。
女性の場合は「原曲キー」でやっていただいて大丈夫だと思いますが、男性は1オクターヴか2オクターヴ下げてやるのが良いと思います。
課題にもよりますが「原曲キー」は男性にはかなり高めです。
②聴音(ディクテーション)
1.「再生」ボタンを押すと、曲が始まります。
2.曲の再生が終わると、幾つかのの楽譜の選択肢が表示されます。
一つを選んで「採点」ボタンを押して下さい。
3.どの楽譜が正解だったかが表示されます。
先へ進むには、「次の問題」ボタンを押して下さい。
聴音(ディクテーション)はメロディを聴いて、正しい譜面を当てる選択問題ですね。
ディクテーションでは譜面を読む力を付けることも出来ます。
③聴音(歌唱)
1.まず始めに「再生」ボタンで、曲を聴きます。
2.準備が出来たら「スタート」ボタンを押します。
合図に合わせて歌い始めて下さい。
3.正しい音程で歌えた音符には緑色、そうでなかった音符には赤色で、フィードバックが表示されます。
こちらも音程の正確率によって100点満点で採点されます。
4.「音符表示」ボタンを使って、音符表示の設定を変えることが出来ます。
「すべて表示」を選択すると、楽譜全体が表示されます。
聴音(歌唱)は譜面を見ないで行う「新曲視唱」ということですね。
譜面の表示を自由に選択出来るので、譜面なしが難しい場合は「少し表示」や「ほぼ表示」を選択すると良いでしょう。
こちらも録音した歌を再生して聴くことも出来ます。
④達成度テスト
1.「達成度テスト」には目的別に幾つかのコースが含まれていて、あなたの新曲視唱のスキルをチェックすることが出来ます。
2.例えば「エクスプレスコース」には100の楽譜があり、レベル順に「入門」から「上級」へと並べられています。
3.それぞれのレベルには、次のレベルの問題へ進むために必要な合格点が設定されています。
4.あるレベルの全問題の平均点が合格ラインを越えると、次のレベルに進むことが出来るようになります。
5.各コースでの自分の進み具合を、画面上で確認することが出来ます。
因みに筆者は「新曲視聴」というものは一度もやったことがありませんし、初見で譜面を読んで歌うスキルはありません。
ソルフェージュの経験も一切ありません。
ですので、「新曲視聴Pro」を初級から使ってみました。
ます、三つの機能の中のメインである「新曲視聴」を使ってみました。
すぐに譜読みして歌うことは出来ないので、何度か「再生」を押して音と譜面を確認してから挑戦しました。
「初級」はメロディも単純なものが多く、楽しくクリアしていくことが出来ました。
iphoneのマイクを使って行いましたが、きちんと声を拾ってくれますし、録音も問題なく出来ていました。
採点の精密さですが、ピッチは若干甘くても音程が取れていると認識してくれます。
自分の歌を録音して、どの音がどのくらいずれているのかを視覚的にも聴覚的にも確認出来るのは本当に有り難いです。
何回かやっているうちに譜面を読むコツが少し掴めてきました。
これは毎日ちょっとでも続けたら、かなり力が付きそうです。
音程を正確に取るトレーニングにもなりますし、初めて聴いたメロディをすぐに覚えて歌うという能力を培うことが出来ると思います。
譜面をスラスラ読めない方もこのアプリを使って練習していけば、ある程度は自然に譜読み出来るようになれるかもしれません。
譜読みの練習としては「聴音(ディクテーション)」を使うのもオススメです。
選択問題なのでクイズ感覚で進めていくことが出来ます。
いつ何回練習したのかや、平均点がグラフで見ることが出来るパフォーマンスレポートがあるのも嬉しいです。
無料版では6段階あるレベルのうち2番目の「入門②」までしか使うことが出来ないので、入門のレベルが問題なく行えるようになってきたら、月額280円(年額2800円)の有料版を試してみたいと思います。
有料版では拍子や調を変更したり、跳躍の大小まで変更出来るようです。
また、有料版では1500以上の楽譜を含む達成度テストを利用することが出来るので、本気でソルフェージュに取り組みたい方は有料版をサブスクで利用するのもかなりアリだと思います。
「音感を鍛えたい」「譜面を読めるようになりたい」という方はまず無料版をダウンロードして損はないと思います。
ソルフェージュは音高や音大の受験対策としてピアノの先生に習う場合が多いですが、一人でソルフェージュのトレーニングを行いたい方にはこれほど便利なアプリはないでしょう。
アカペラや合唱をやっている方にもオススメです。
音楽力向上間違いなしのアプリです。
「新曲視唱 pro」是非ダウンロードして使ってみて下さい。
▶︎有料版が1ヶ月間、無料で使用出来るコード「SS2022SUMMER」
・このコードは、iOS版とAndroid版の新曲視唱Proのアプリからご利用になることができます。
iOS版→https://apps.apple.com/jp/app/sight-singing-pro/id1110783578
Android版→https://play.google.com/store/apps/details?id=com.deeryard.android.sightsinging&hl=ja_JP
・定員になり次第、締め切らせて頂きます。
・コードの使い方は、以下の画像をご覧ください。
ライター:kato
2020年よりフリーライターとして活動。 @kato1155ka
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