今回の記事はボイトレ初心者に向けた記事になります。
歌の練習をしていくにあたって、まず一番最初に知っておいて欲しい項目がいくつかあります。
これを知っているかどうかで練習の質が大きく変わってきますので、ボイトレ初心者の方は是非最後まで目を通していただきたいです。
ボイトレを受けてはいるものの、なかなか成長が実感できず、伸び悩んでいる方の現状を打開するヒントにもなるかもしれません。
歌の練習をする時は必ず自分の歌を録音する習慣をつけて下さい。
自分の歌声を録音して聴くと、最初は違和感を覚えるでしょうし、気持ち悪いと感じる方も少なくありません。
声を出した時に「自分が聴いている声」と「外から聴こえている声」は違います。
録音した歌声こそが、実際に周りの人が聴いているあなたの歌声で、あなたの本当の歌声なのです。
録音なくして、歌の上達は絶対にあり得ません。
スマホのボイスメモアプリでも十分ですので、必ず自分の歌を録音して聴くようにして下さい。
これは意外とやっていない人が多いのですが、鏡を見て練習するということはとても大切です。
スポーツと同じで、歌にも正しいフォームというものがあります。
間違った姿勢で歌を練習をしてもなかなか上達しません。
歌う際の正しい姿勢としては
1.脚を肩幅程度に広げる
2.背筋を伸ばし両腕は脇に自然に垂らす
3.重心は少しだけ前に
この時に、猫背になりすぎたり、過剰に力を入れないようにしましょう。
顎が上がりすぎるのも良くないので気を付けて下さい。
鏡を見ながら練習することで、例えば、「ブレスの時に肩が上がって胸式呼吸になっているな」とか「高音を出すときにもっと口を縦に開いたほうが良さそうだ」といった様々な気付きがあると思います。
歌の練習をする際は、正しいフォームも常に心がけてみて下さい。
歌の練習において、とても効率が良いのは歌手のモノマネをするということです。
1曲丸々モノマネするのはかなり難しいと思いますので、1フレーズで構いません。
1フレーズを徹底的にモノマネしてみて下さい。
声質まで寄せられれば最高ですが、歌い方(ビブラート、フォール、しゃくり、息の量等)をマネするだけでもとても実りがあります。
そして、モノマネも一人の歌手だけでなく、色んな方の歌い方をマネしてみて下さい。
そして、モノマネをする際も鏡を見て練習し、好きな歌手の歌うときの姿勢や口の開け方なども徹底的に寄せていって下さい。
モノマネが上手な人は間違いなく、歌が上手です。
そして、歌が上手な方もモノマネが上手です。
当然ですが、モノマネの練習にも録音は必須です。
必ず録音してチェックしましょう。
ボイトレ初心者の方は、「高音を地声で出したい」と考えている方が多いです。
高音を地声で出すために、地声で高音を無理矢理歌っても上達するどころか、喉を痛めてしまいます。
ボイトレ初心者の方で、高い声を出せるようになりたいという方は特に、徹底的に裏声の練習をすることをオススメします。
よく言われる練習法としては裏声で「もののけ姫」をひたすら歌うというものですが、これも実際かなり効果があります。
裏声が安定するとかなり高音が安定してくるので、地声の練習ばかりせずに裏声を徹底的に練習してみて下さい。
歌を練習出来る時間は多くてもせいぜい1日に3~4時間でしょう。
それに比べて、日常会話で声を使っている時間はもっともっと多いはずです。
どんなに歌う時に正しい発声を意識していても、それ以外の日常生活で声を発する時に元に戻ってしまっいては、大変勿体ないです。
普段の日常会話でも少し意識するだけで、喉に負担なく声を出すことが出来たりします。
ボイトレで学んだことは歌の中だけでなく、普段の会話で声を使う時にも意識してみて下さい。
ミックスボイスを歌の中で使いこなす為に、普段の会話からミックス寄りの声を使ったりしている方も実際にいます。
理想の歌手の普段の喋り声をマネするというのも、実は良い練習になるのでオススメです。
ボイトレというのは1日や2日練習したからといって、すぐに歌が上手くなるということはありません。
地道な反復練習を繰り返して、本当に少しずつ変化していくものです。
なかなか変化を実感できずに嫌になる時もあるかもしれませんが、そこが正念場です。
個人差はありますが3ヶ月〜半年続けていると、ある時急に見違えるような変化を実感できる時が来ます。
1日30分でもいいので、コツコツと基礎練習を継続して、まずは3ヶ月を目標に頑張ってみて下さい。
3ヶ月継続しても変化が全く感じられない場合、やり方が間違っている可能性がありますので、ボイトレの先生に聞いて軌道修正を図りましょう。
歌においては、あなたの体が楽器になります。
楽器が故障していたら良い音が奏でられないのと同じように、体のコンディションが優れなければ当然、良い歌は歌えません。
体調が悪いと、筋肉の動きが鈍くなり、当然喉周りの筋肉や声帯の動きに支障をきたします。
食生活、睡眠は歌声に直結しますので、良い歌を歌う為にも、健康的な生活を心掛けましょう。
また、体調が優れない日に無理に練習することはやめましょう。
効果がないばかりか、喉を痛めてしまうことになりかねません。
これまで、歌手のモノマネをしてみると良いと書きましたが、恐らく簡単にモノマネ出来る歌手もいれば、どうやっても近付けない歌手の方もいると思います。
似せようにも全く似せられないとう壁にぶち当たった時、それは恐らく基礎力が圧倒的に足りていないことが原因です。
スポーツと同じで、基礎力無くして高度な歌を歌いこなすことは不可能です。
闇雲に歌ってばかりいると、変なクセが付いて戻せなくなるので本当にオススメしません。
「思ったように歌えない」という壁にぶち当たったら、まずは原因の解明をします。
原因は「呼吸」なのか「声帯の動き」なのか「共鳴器官」にあるのか、他にも様々な要因が考えられます。
この「原因の解明」をする為にボイトレに通うといっても過言ではないと思います。
恐らく一人では、何が原因で上手く歌えないのかがわからないはずです。
原因が突き止められたら、その部分を強化する基礎練習を毎日行います。
基礎を固める→歌で理想のように歌えるかの確認→反省→基礎を固める
この反復しかありません。
基礎練習は地味ですし、面倒臭いかもしれませんが、必ず歌唱力の向上に繋がります。
ボイトレに通っているからといって、それだけで歌が上手くなるということはありません。
先程も書きましたが、ボイトレはあなたの歌の問題点の解明にはとても役立ちます。
しかし、その問題を克服していく為には結局、地道な自主トレが欠かせないのです。
一人で練習していると間違った方向に練習をしてしまうという危険性がある為、定期的にボイストレーナーの方に歌を聴いてもらい、歌唱指導してもらうことはとても大切です。
ボイトレに通っていることに満足して、自主トレを怠ってしまっては全く意味がありませんので気を付けて下さい。
そして、ボイストレーナーにも様々な流派があり、本当に凄腕の方もいれば、素人に毛が生えたレベルの方までピンキリです。
「この先生違うかも、、、」と感じたら思い切って違うところに通ってみるのもアリです。
「ボイトレ初心者が知っておきたい9項目」
いかがでしたでしょうか。
当たり前のように思うこともあったかもしれませんが、いずれも歌の練習においてとても大切なことです。
歌の練習に行き詰まった時にはこの9項目、何度もチェックしてみて下さい。
あなたの歌の練習の参考になれば幸いです。
ライター:kato
2020年よりフリーライターとして活動。 @kato1155ka
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