「ライブのMCで何を喋ったら良いかわからない」
バンドのボーカリストや弾き語りでライブを行なっている方で、MCに対して苦手意識を持っている方は非常に多いです。
今回の記事はそんな方に向けて、ライブのMCが上手になるコツを7つご紹介したいと思います。
MCが苦手な人ほど無理に面白い話をしようとして失敗してしまっている印象があります。
喋りに自信があり、絶対に笑いの取れる鉄板のネタがあるなら良いのですが。
基本的にバンドやシンガーソングライターのMCが面白いものである必要はありません。
勿論、MCが面白いというのは強い武器になりますが。
「面白さ」を売りにしているアーティストでない限り、無理に面白い話をしようとしなくていいのです。
とても良いライブをしたとしても、急におかしな話をしてスベってしまってはかえってマイナスです。
MCの一番最初は、まず挨拶と自己紹介です。
ワンマンライブのような、あなたのことを知っている人ばかりが集まるイベントでもない限りは、まず「あなたが何者であるのか」を簡潔に話すことが必須です。
[例]
こんばんは。
シンガーソングライターの××(名前)です。
〇◯(ライブイベント名)へようこそ。
楽しい夜にしましょう。(常套句)
よろしくお願いします。
全く面白みのないMCではありますが、導入としてはこんなものでも十分です。
ポイントは早口にならないように注意することです。
MCはゆっくり、はっきりと話すことを一番に心がけて下さい。
出身地や活動の拠点などを付け加えるのも良いと思います。
特に出身地は、地元が同じというだけで人は親近感を覚えるので喋って損はないと思います。
ライブのMCの基本は「あなたの思い(イベントに対する)(主催者に対する)(来てくれたファンに対する)」を伝えることです。
仲の良いアーティストが主催のイベントに呼んでくれたのだとしたら、主催者への思い、感謝をしっかり伝えましょう。
主催者との出会いや、そのイベントに誘われるに至ったエピソードを話すのも良いでしょう。
このように、MCはあなたの日常で起こった出来事を話す場ではなく、あくまでもそのライブや楽曲に紐付いた話をするのがオススメです。
また、来てくれたファンに対する思いや感謝の気持ちも、ちゃんと伝えましょう。
例えば、平日のイベントで出番が18時代の場合、仕事をしてからライブを観に行くにはそれなりに頑張らないと間に合わない時間です。
そこに来てくれたファンの方がいるなら、
「平日の早い時間に来てくれて本当にありがとう。」
の一言があっても良いはずですよね。
MCで演奏する楽曲に対する思い、その曲を作るに至ったエピソードを話すのも有効です。
基本的に初めて聴く曲というのは歌詞が入って来づらいです。
楽曲についての説明を少ししてから演奏することで、格段に歌詞が入りやすくなります。
しかしMCで喋りすぎてしまうと、かえって曲がつまらなくなってしまう場合もあるので、説明のし過ぎも禁物です。
また、演奏した後にその楽曲の補足説明をされてもあまり意味がないので、楽曲に対する思いを話す場合は必ず演奏する前にしましょう。
例えるなら、テレビドラマのCMくらいの感覚だと良いかもしれません。
そのドラマが観たい!と思うような導入になるとベストです。
MCが苦手な人は、自分のオリジナル曲が「何を伝えたくて書いた曲なのか」を全曲書き出してみることをオススメします。
これをやってみると、伝えたいことは実は色んな楽曲で一貫していたり、あなたが曲を通して表現したい「核」の部分が見えてきたりもします。
自分の音楽のコンセプトが明確になってくるとMCで喋ることにも困らなくなっていきます。
「悲しいことを全部忘れてみんなで踊れるようなライブがしたい」と思っているなら、それをMCで話してお客さんに踊ってもらうように促せば良いですし、「失恋の痛みに寄り添う歌が歌いたい」と思っているなら、その気持ちを話して、しっとりと歌い上げれば良いのです。
これはワンマンライブや出番がトップバッターの時には使えませんが、実際かなり使えるテクニックです。
自分よりも前にライブをしていたアーティストが話していた内容から、上手く広げられそうな部分をピックアップしてMCで話します。
[例]
何番目に出ていた◯◯さんが××の話をしていたけど、自分もそう思う。
理由は△△で….
楽曲への思いを話すMCは基本的にどのライブでも同じ話になってしまうと思います。
そういった「毎回のライブで特定の曲を演奏する時に必ず話すMC」はあっても良いのですが、その日ならではの話も少し盛り込めると、よくライブに来ているファンとしては嬉しいものです。
共演者とのコミュニケーションにもなるので、対バンのイベントの時には出来る限り他の演者のライブも観て、MCを拾えるところがないか探してみて下さい。
ライブの終盤、次回ライブの告知をするのはMCの鉄板ではありますが、ライブ告知も出来る限りそのイベントがどれだけ楽しいイベントなのか、そしてそのイベントに出演するにあたって、あなたはどんな気持ちでいるのかを話すようにして下さい。
大きなワンマンライブが控えているなら、そのワンマンへの思いを伝える絶好の機会です。
物販の宣伝も同じで、新しいアルバムが出たなら、そのアルバムに込めた思いをしっかりと伝えましょう。
絶対に避けた方が良いMCとしてはまず「下ネタ」です。
これはアーティストのキャラにもよりますが、仮に「下ネタ」で大爆笑をとることが出来たとしても、あまりオススメは出来ません。
ライブを観にきているお客さんの多くは「音楽」を聴きに来ているので、下ネタはドン引きされる危険性が高いです。
また共演者、イベント、お客さんをディスるMCも厳禁です。
上手く共演者やお客さんをいじることで笑いを取れるアーティストもいますが、加減が難しいのでオススメはしません。
基本的に「笑い」を取りにいくのは、MCにかなり慣れてきてからにした方が無難です。
その他、あまりにもどうでも良い雑談や内輪ネタもやめましょう。
アルバイトの話も何気なく話している方をよく見かけますが、ステージに立っている間はせめて「ミュージシャン」であって欲しいものです。
どうでも良い情報はステージでは話さない方が吉です。
また、政治的な話や宗教的な話はデリケートなのでくれぐれも気をつけましょう。
極論ですがMCをしないという考え方もあります。
例えば、ロックバンド「それでも世界が続くなら」はライブのMCが殆どないことでも有名です。
一つのライブの見せ方として「MCがないライブ」というのも上手くやれば、無骨でカッコ良い印象を与えることが出来ます。音楽性にもよりますが、ロックバンドなんかの場合は、敢えて何も語らないで「音楽」で勝負するという方がはカッコよかったりもするわけです。
しかし、実際、MCが全くないライブというものは、よほど楽曲と演奏が良くないと聴いていてしんどいと思います。
MCの時間はお客さんにとっての小休憩でもあるので、よほどライブに自信がある方以外は、MCの時間はきちんと儲けるべきです。
MCを全くしなというのはオススメはしませんが、MCを部分的に削ることはオススメです。
1曲毎にMCを入れて毎回ダラダラ喋るのではなく、畳み掛けるように2〜3曲続けるセクションを設けたりすることで、ライブに良い緊張感を持たせることが出来ます。
ライブはメリハリがとても大切です。
いかがでしたでしょうか。
「MCなんてどうでも良い」と考えていたら、それは大間違いです。
MCで喋っていた言葉に胸打たれてファンになったり、応援したいと思うようになる方は、実は非常に多いのです。
勿論、音楽が良いのは大前提ですが、ライブはMCも含めての一つのエンターテイメントショーなのです。
人気のあるアーティストでMCを疎かにしている人はいません。
得意、不得意はあると思いますが、MCはちょっと意識を変えるだけでも格段に良くなります。
苦手なうちは何を喋るかを事前に書いておくと良いです。
慣れてくるとその場の雰囲気を読んで、MCを展開出来るになっていきます。
MCが上手くなるには、「沢山ライブを観ること」そして「沢山ライブをすること」です。
今回の記事が少しでもMCを考えるヒントになれば幸いです。
ライター:kato
2020年よりフリーライターとして活動。 @kato1155ka
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