レコード会社、音楽事務所で働く方法[記事公開日]2021年11月11日
[最終更新日]2021年11月11日
[ライター]kato

音楽が好きで、将来はレコード会社や音楽事務所で働きたいと考えている方は多いと思います。

しかし、実際どうしたらレコード会社や音楽事務所で働くことが出来るのか、専門学校に行った方が良いのか、或いは大学を出ていた方が良いのかなど、わからないことだらけだと思います。

今回の記事ではレコード会社や音楽事務所で働くにはどうすれば良いか、また必要なスキルなどについて詳しくて書いていきたいと思います。

①レコード会社と事務所の違い

まずはレコード会社と事務所の違いについて簡単に解説します。

 

・事務所

基本的にアーティストが所属するのはレコード会社ではなく事務所になります。

有名なところだと、オフィスオーガスタ、アミューズ、ビーイング、ソニーミュージックアーティスツ等があります。

 

事務所はタレントやアーティストとマネージメント契約を結び、主にマネージメント業務を行います。

テレビ、ラジオ、CM、雑誌などへの出演交渉も行いますし、ライブのスケジュールを立てたり会場を押さえたりもします。(ライブの会場とのやりとりはレコード会社が行う場合もあります。)

またファンクラブの運営、グッズ制作、SNSの管理など、仕事内容は多岐に渡ります。

 

アーティストに給料を払うのも基本的に事務所になります。

固定給のところもあれば歩合制のところもあり、事務所によってまちまちです。

いわゆる、マネージャーや付き人と呼ばれる人がいるのも事務所になります。

・レコード会社

レコード会社は事務所と契約を結び、CDを販売する会社になります。

有名なところだと、エイベックス、ユニバーサルミュージック、ワーナーミュージック、ソニーミュージックエンターテイメントなどがあります。

仕事内容はCDやDVDなどの商品の製作、CDショップへの売り込み、CDの販促キャンペーンの企画などです。

また音楽作品のブランディング、レコーディング、MVやジャケット撮影なども担います。

 

またレコード会社の中にはレーベルと呼ばれる部門が存在します。

上の図のようにレコード会社の中にはジャンルや音楽性によってレーベルが分けられています。

先程、レコード会社は事務所と契約を結ぶと書きましたが、厳密にはレーベルと契約を結ぶことになります。

②レコード会社、音楽事務所で働く方法

 

・新卒採用

レコード会社や音楽事務所で働く方法はいくつかあります。

まず大学や専門学校を卒業し、新卒でレコード会社や音楽事務所に入社するという方法が考えられます。

この場合、音大や音楽の専門学校を出ていた方が良いのかというと、そんなことはありません。

音楽の知識が豊富であることは勿論プラスではありあすが、大手のレコード会社や音楽事務所になってくると、やはり一流大学を出ているということの方が重要だったりします。

一般企業同様に新卒の場合、当然学歴も関係してきます。

 

芸能関係の専門学校だと「マネージャー養成コース」などがある学校もありますので、そういった専門学校から就職するという道もあるでしょう。

大学の場合は音大よりも、ちゃんとした大学でビジネスやマーケティングについて学んでいる方が重宝されると思います。

・求人募集

音楽業界は人材不足で、求人募集を出している会社も沢山あります。

条件に拘らなければ、いくらでもネットで求人は出てきます。

インディーズのレコード会社は特に求人募集しを出しているところも多いです。

気になる事務所やレコード会社に片っ端から履歴書を送ってみるのも良いでしょう。

・繋がりから就職する

音楽業界では意外にも多いのがこのパターンです。

例えば、ライブハウスでドリンクスタッフとしてアルバイトをしていて、レコード会社の人と知り合い、打ち上げなどで気に入られて「うちで働いてみないか」といった誘いを受けるようなケースも珍しくありません。

 

同様にCDショップで働いていて、レコード会社や音楽事務所に引き抜かれるといったことや、ライブハウスの店長が音楽事務所のマネージャーになるといったパターンも多いです。

現役で活躍していたミュージシャンが後に音楽事務所で働くということもあります。

 

CDショップやライブハウスなど、音楽業界の方と繋がりを作りやすい場所でアルバイトなどを始めてみるのも良いかもしれません。

音楽業界は実際、かなり人脈が物を言う世界なのです。

・ライブパワーに登録する

ライブパワーとはイベント運営全般を行う会社で、単発、短期のアルバイトを常に募集しています。

大型ロックフェス「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」「SUMMER SONIC」「COUNTDOWN JAPAN」なども運営しています。

仕事内容はライブ会場での「グッズ販売」「会場設営」「設営撤去/案内撤去」「ステージ設営/撤去」「ステージハンド(公演中に舞台で楽器の入れ替えをするスタッフの補助)」などです。

ライブパワーのバイトを経て音楽事務所のマネージャーになったり、正社員になっていく方も中にはいます。

口コミを見た限りでは中々仕事自体は大変そうですが、音楽業界の裏方を経験出来て、人脈も築ける可能性もあるので登録してみる価値はあると思います。

③レコード会社、音楽事務所で働く為に必要なスキル

レコード会社や音楽事務所で働くために何か専門的なスキルが必要かというと、特に専門的なスキルは必要ありません。

入社してから覚える仕事が殆どです。

ですので、必要なスキルといえば基本的なWord、Excelが使えてメールでのやり取りが問題なく出来るといったことくらいでしょうか。

人として最低限の、挨拶がしっかり出来て、頼まれた仕事をしっかりこなすといったことができれば特に問題はないでしょう。

マネージャーとして働く場合は車を扱うことも多いので、普通自動車運転免許は持っておいた方が良いです。

 

「音楽が好き」「所属しているアーティストが大好き」という気持ちは勿論大切ですが、それ以上に「企業にどういった貢献が出来るか」というところまで考えることが大切です。

音楽業界は柔軟な発想で新しいことにチャレンジ出来る人材を求めています。

④レコード会社、音楽事務所の年収

レコード会社の社員の年収はその会社によってピンキリですが、それなりに大手のレコード会社で平均450万〜500万くらいのようです。役職によっても給料は変わってくるようです。

残業はかなり多いようで、やはりお金以上に「好き」という気持ちがないと続けるのは大変のようです。

 

音楽事務所の社員の年収もレコード会社同様、その会社の規模によってまちまちです。

芸能マネージャーの場合、平均300万〜500万くらい。

芸能マネージャーの年収は日本人の平均年収よりもやや低めです。

こちらも仕事の忙しさの割に給料は高くないので、やりがいを感じられる人でなければ続けるのは難しい仕事とも言えるでしょう。

 

⑤まとめ

「レコード会社、音楽事務所で働く方法」

・新卒採用

・求人募集

・繋がりから就職する

・ライブパワーに登録する

 

いかがでしたでしょうか。

まだ学生の方は新卒で有名なレコード会社や音楽事務所を受けてみることをオススメします。

勿論、新卒でなくとも音楽業界に就職するチャンスは沢山あります。

レコード会社で働くのも音楽事務所で働くのも決して楽な仕事ではありませんが、音楽が大好きという方には大きなやりがいを感じられる仕事だと思います。

 

悩んでいる方はまずは、ライブハウスでアルバイトしてみたり、ライブパワーでスタッフの派遣の仕事をしてみたりして実際に裏方の現場を覗いてみてはいかがでしょうか。

そこから学べることも多いと思います。

 

音楽業界への就職、ぜひチャレンジしてみて下さい。

ライター:kato

2020年よりフリーライターとして活動。 @kato1155ka

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