「TC  ELECTRONIC PolyTune  Clip」使用レビュー〜高いチューナーを使う理由〜[記事公開日]2021年10月14日
[最終更新日]2021年10月14日
[ライター]ソロモンの 猫

いきなりですが、ギターのチューナーは何を使うべきでしょうか。

使用するチューナーに対して、強いこだわりを持っている方は意外と少ないように思います。

 

実際、チューナーはギターの音を合わせる為だけのものですので、安いチューナーでもそこまで大きな問題はありません。

しかし、出来れば、ある程度の値段のする良いチューナーを使うことを強くオススメします。

 

今回の記事は高性能ギターチューナー「TC  ELECTRONIC PolyTune  Clip」の使用レビューと、値段の高いチューナーをオススメする理由について書いていきたいと思います。

初級/中級/上級別、オススメのクリップチューナー

①PolyTune

PolyTuneはTC ELECTRONICから発売されたポリフォニックチューナーです。

ポリフォニックチューナーとは全ての弦のチューニングを同時に行えるチューナーのことです。

 

チューナーといえば、弦を1本1本鳴らしながらチューニングするイメージがあると思いますが、このPolyTuneの場合、弦を全て鳴らしながらチューニングすることが出来ます。

 

 

 

②ポリフォニックモード

ギターの弦を全て鳴らすとポリフォニックモードが自動で発動します。

解放弦で鳴らした時にどの弦がどのくらズレているのかが一目見てわかります。

 

[全ての弦のチューニングが正しい状態]

センターの緑のランプが6つ点灯します。

一番上のランプから1弦、2弦、3弦、4弦、5弦、6弦を表しています。

 

[チューニングがズレている状態]

下から2番目と3番目のランプが下に赤く点灯しています。

この場合は4弦と5弦が低いことを示しています。

 

弦を1本1本鳴らしてどの弦がズレているのかを確認しなくても、全ての弦を鳴らすだけですぐに何弦がズレているのかがわかります。

これによってチューニングにかかる時間を大幅に短縮出来ます。

ライブ本番では演奏時間が決められているので、チューニングの時間を短縮出来るというのはとても大きいメリットです。

 

 

③クロマチックモード

最も一般的なチューニングのモードです。

普通にチューニングする分にはこのモードだけで十分です。

 

PolyTuneの凄いところは何といってもそのチューニングの正確性とレスポンスの良さです。

安いチューナーの場合、弦を鳴らした時になかなかチューナーが反応せずイライラしてしまうこともあると思います。

 

使ってみればわかりますが、PolyTuneは本当にストレスなくチューニングが可能です。

そして音の測定もかなり精密で、他のチューナーで正確にチューニングした後にPolyTuneを使ってチューニングすると、音がズレていることがわかるレベルです。

この精密さ、レスポンスの良さが本当に快適で、PolyTuneを一度使ってしまうともう他のチューナーには戻れません。

 

 

④ストロボモード

PolyTuneには更に精密なチューニングが行えるストロボモードが搭載されています。

ストロボモードでは真ん中の線が点線になります。

 

こちらのボタンを押すことで、ストロボモードに切り替えることが出来ます。

 

クロマチックモードのチューニング精度が+/−0.05セントであるのに対し、ストロボモードはなんと+/−0.02セントです。

(1オクターブを1200で割った数値をセントと言い、ドからド#の半音は100セントになります。)

 

チューナーの定番でもあるKORG DT-10で精度が+/−1セントです。

PolyTuneの精度がどれだけ高いかがわかります。

 

実際、普通にチューニングする分にはクロマチックモードで十分ですが、ストロボモードを使用すればこれ以上ない程に精密なチューニングを行うことが可能です。

ストロボモードでチューニングしてからコードを鳴らすと、とても音のまとまりが良く感じられると思います。

 

 

⑤チューニング周波数

PolyTuneは435〜445Hzの周波数に対応しています。

ポップスやロックでは440Hzが標準とされていますが、グランドピアノは442Hzでチューニングされているのでグランドピアノと合わせる時はギターのチューニングも442Hzで行う必要があります。

 

 

⑥PolyTuneの仕様

 

・電源:CR2032ボタン電池

・サイズ:25×28×60mm( W×H×D)

・重さ:32g(バッテリー込み)

 

ボタン電池一つで稼働します。

クリップチューナーの中でも軽くコンパクトな方です。

非常に精密なチューニングが可能で素晴らしいチューナーなのですが、一つだけ欠点をあげるとすると、このPolyTuneのクリップチューナー、若干壊れやすいです。

 

クリップチューナーはギターのヘッドにつけて使用する為、どうしても何かのはずみで落下させてしまうことがあります。

筆者はこのPolyTuneを愛用しているのですが、過去に1台落として壊してしまっています。

耐久性がもう少しあると本当に文句なしのクリップチューナーだと思います。

 

⑦ペダル型とクリップ型どちらが良いか

PolyTuneはペダル型の「PolyTune3」という製品も販売されています。

TC ELECTRONIC POLYTUNE 3 MINI – Supernice!エフェクター

ペダル型のチューナーとクリップ型のチューナーのどちらを買ったら良いか迷う方もいると思います。

 

ライブで使用することが目的であるならば、ペダル型のチューナーを強くオススメします。

その理由としてはまずギターの音をミュートすることが出来るという点。

 

ライブ中に音が出っ放しでチューニングするのは単純にカッコ悪いです。

またボーカルがMCで喋っている間に、横でギタリストがチューニングをミュートせずにやっていたらうるさいですよね。

曲の途中でチューニングがおかしくなった時も、ミュート機能があればさりげなくチューニングを済ますことも可能です。

たかだかミュート機能と思うかもしれませんが、フットチューナーにおけるミュート機能は意外とライブでは必須なのです。

 

またクリップチューナーのようにヘッドから落として破損させてしまう心配もありません。

クリップチューナーに比べて重さもあり、アダプターやシールドも必要になる為、面倒くさく感じる方もいるかもしれませんが、ギターのヘッドに余計なものが付いていない状態の方がスッキリして見栄えも良いです。

 

逆に家で弾く時用であったり、生音でのライブが多い場合はクリップチューナーを選ぶと良いでしょう。

 

 

⑧高いチューナーが良い理由

チューナーは安いものですと、¥500くらいのものもあります。

それに対し、PolyTuneはクリップのもので¥5000もします。

およそ10倍の値段ですね。

 

¥500のチューナーでも普通にチューニングは行えます。

それでも¥5000もするPolyTuneをオススメする理由は、やはりそのチューニングの精度の高さにあります。

 

¥500のチューナーでチューニングしている人と、¥5000のチューナーでチューニングしている人では、間違いなく¥5000のチューナーを使っている人の方が音のズレに敏感になります。

¥500のチューナーで「正しい」と思っていた音も、¥5000のチューナーでチューニングしたらズレていたりします。

 

安いチューナーで適当にチューニングを済ませていると、どんどん音感が鈍くなっていってしまいます。

ですので、ギターを初めたての初心者でもチューナーは出来るだけ良いものを使うことをオススメします。

 

安物のチューナーは音に対する反応も鈍く、初心者は上手くチューニング出来なかったりすることがあります。

高いチューナーは音に対するレスポンスも非常に良く、ストレスなくチューニングが可能です。

 

どんなにギターのテクニックがあって良い演奏をしたとしても、チューニングがズレていては全てが台無しです。

ライブにおいて、チューニングがしっかりとなされているというのは最低条件です。

チューニングは出来る限りシビアに行いましょう。

 

 

⑨まとめ

・PolyTune は全ての弦のチューニングを同時に行えるポリフォニックチューナー

・超精密なチューニングが行えるストロボモードを搭載

・壊れやすいので落とさないように注意が必要

・ライブで主に使いたい人はペダル式のPolyTune3がオススメ

・初心者でも安いチューナーではなく高いチューナーを買うべき

 

 

PolyTuneを一度使えば、そのチューニングの精密さやレスポンスの良さに驚くでしょう。

初心者の方にとって¥5000のチューナーは最初抵抗があるかもしれませんが、絶対に買って損はしません。

そして一度使ったらもう安いチューナーには戻れなくなります。

 

チューナーの買い替えで何にするか迷った時はPolyTune 是非一度お試し下さい。

PolyTune Clipを…
Aアマゾンで探す R楽天で探す Sサウンドハウスで探す

ライター:ソロモンの 猫

法政大学文学部日本文学科卒業。大学在学中、小説、詩、文章の書き方を学ぶ。2020年よりフリーライターとして音楽をメインに幅広いジャンルの記事を執筆中。 @soromonnoneko