ライブ活動をしているのに全然ファンが付かない、そんな悩みを抱えているアーティストさんは沢山いるのではないでしょうか。
今回の記事はライブを始めたばかりでどうやってファンを増やしていったらいいかわからない、ライブをしているのに全然ファンが増えないといった悩みを抱えている方へ向けて具体的な解決策を書いていきたいと思います。
ライブは一生懸命やっているのに、ファンが全然増えないといった方はとても多いです。
一旦立ち止まって考えて欲しいのですが、そのライブイベントにお客さんはどれだけ入っていますか?
当然ですがガラガラのライブハウスで何百回ライブをしても新規のファン獲得には繋がりません。
ライブハウスに高いノルマばかり支払っていませんか?
勿論、ライブをすることで得られることも沢山あります。しかしながら、ライブハウスの構造としてお客さんを呼べないアーティストは同じようにお客さんが呼べないアーティストとの対バンを組まされます。
ファンが沢山付いているアーティストはファンがいないアーティストと対バンするメリットがないので当然ですよね。
ということは、まずはライブハウスでファンを付けるのではなく、ライブハウス以外のところでファンを付けてからライブをしなくてはいけないのです。
取り敢えずでブッキングイベントに出続けていても一生ファンは付きません。
お客さんが呼べるようになってくるとライブハウス側も条件を良くしてくれるようになります。
ノルマが10枚だったのが半分の5枚にしてもらえたり、チャージバックの率も高くしてもらえたりします。
ライブハウスも仕事としてやっているので、お客さんをきちんと呼んでくれるアーティストのことは大事にします。
お客さんは呼べないけれど音楽的に素晴らしいものがあるので、成長に期待して優遇するといったことも稀にありますが、基本的には数字で結果を出すことが大切です。
がむしゃらにライブをするのではなく、一旦立ち止まってライブを減らすこともとても大切です。
ではライブハウス以外でどうやってファンを増やしていったらいいのでしょう。
ここから具体的な方法をいくつか書いていきたいと思います。
これはまず、みんな思い付くことかと思いますがストリートライブは上手くやれば新規ファン獲得の効果は絶大です。
基本的にストリートライブは道路交通法の違反に当たりますので、通報が入ったり警察官に注意された場合は速やかに撤退しなくてはなりません。
(柏駅や高崎駅など公認で演奏できる場所もありますので、そういうところから始めてみるのもいいでしょう。)
不特定多数の人の前で演奏を行うというのはかなり勇気がいることですし、警察に通報されてしまうというリスクも考えると、かなりの勇気と根気が必要ではあります。
しかしその分、やった分だけ確実に効果は得られます。
特に最初は同じ場所、同じ時間で出来る限り長い時間やると効果も高いです。
単純に、人通りの多い場所で30分歌って100人に聴いてもらえるとしたら、倍の1時間やって200人に聴いてもらった方が、あなたの音楽が誰かに刺さる可能性は2倍に上がります。
通報されてしまったり注意されてしまったりで、同じ場所で何時間も演奏出来るとは限りませんが、ストリートライブは根気強く続けた人が結果を出します。
また知り合いのアーティストと2、3組で合同のストリートライブをするのもとてもオススメです。
これはそれぞれのお客さんが一度に集結するので、とても賑わっているように周りから見えることが最大のメリットです。
ストリートライブは「いかに賑わっているか」を演出することが新規の人の足を止める鍵になります。
且つ、知り合いのアーティストのお客さんがこちらの音楽を気に入ってくれる可能性もありますしので一石二鳥です。
ストリートでの弾き語りに最適なアコギ/ボーカル用アンプ特集 – アコースティックギター博士
ショッピングモールやイオンではインディーズやアマチュアのアーティストでもライブをさせてくれる場所が数多くあります。
定期的にイベントスペースでイベントを行ってるイオンなどに、デモテープや資料を送り、担当者の方に電話してみましょう。
スケジュールさえ空いていればライブをさせてくれるところが実は結構あるのです。
都内の大きいショッピング施設だと有名なメジャーアーティストの案件などで埋まってることが多いのですが、地方のイオンなどでは地域の活性化の為にインディーズやアマチュアアーティストの出演も快くOKしてくれるところがあります。まずはそういたところを狙ってみましょう。
HMVやタワーレコードといったCDショップが関わっているインストアライブだと、CDショップでCDが買えるように流通がかかっていないとライブが出来ないことがあります。その場合はまずインディーズでもいいのでCDの流通をかけることが先決になります。
SNSは出来る限り全て登録しましょう。
これはアーティスト活動していく上で最低ラインといっても過言ではありません。
Twitter、Facebook、Instagramは特に全て登録することをオススメします。
メインで使用する媒体は一つで構いませんし、TwitterとFacebookを連動させたりすることも可能です。
Twitterはやっているけど、Facebookはやっていない、Facebookはやっているけど他は何もやっていない、そんな風に一つの種類のSNSしか利用していないお客さんは多いです。
お客さんを一人でも取りこぼさない為にSNSは一つでも多く活用すべきです。
Twitterはその名の通り、「呟き」ですので短文で面白いことや良いことを呟いている投稿が多くの「いいね」や「リツイート」を集める傾向があります。
それに対してFacebookは写真付きで長文の投稿の方が良いリアクションを集めることが出来ます。
Instagramは何よりも写真が重要ですし、ホームのページを開いた時のお洒落感なども重要になってきます。
この様にそれぞれのSNSに特性やコツがあり、慣れてきたらその媒体によって投稿の内容を分けていくようにしましょう。
若い層へのアプローチは最もtiktokが有効です。tiktokはフォロワーが少なくても面白いものや、良いコンテンツは広がりやすい傾向があるので積極的に投稿してみると良いと思います。
現在、生配信ライブアプリは数多くあります。
ツイキャス 、17ライブ、ポコチャ、showroom。
これらもSNS同様それぞれに特性はありますが、基本的に最初はどの配信サービスを利用してもいいと思います。
大切なのは何よりも継続することです。
ツイキャスを始めたけど結果が出ないから17ライブにしたり、17ライブで結果が出ないからポコチャに変えたり、といった風に色んな配信アプリを転々とするよりも、一つの生配信アプリを徹底的にやる方が効果的です。
配信アプリでお客さんを沢山集めているアーティストさんの特徴は、長い時間を毎日、コンスタントに続けている人が殆どです。
1週間に1度不定期で30分の配信、などでは正直なかなか結果を出すのは難しいです。
もう一つ配信アプリで重要なのは、お客さんとのコミュニケーションです。
単純に演奏している映像を観たい人はYouTubeの映像を観て満足します。
YouTubeではなく、生配信アプリを観に来ているお客さんは間違いなくアーティストとの交流、コミュニケーションを求めています。
ですので、一方的にライブ映像を垂れ流しにするような配信は生配信アプリの世界では「つまらない配信」と思われてしまいます。コメントを拾ったりしてうまくコミュニケーションを取ることが大切です。
生配信アプリはネット版のストリートライブと捉えてもいいでしょう。
不特定多数のネットユーザーにアプローチ出来るツールですので積極的に活用しましょう。
これは本当に重要なことです。
音楽に力を入れているアーティストさんほど「見た目なんてどうでもいい」と思いがちですが、大間違いです。
身だしなみを整えて、清潔感を出すだけでファンが増えるといっても過言ではありません。
ビジュアルで勝負しているとかそういう次元の話ではないのです。
どんなに音楽が素晴らしくても、ライブでは視覚情報も入ってきます。
見た目が悪いということは、たとえ音楽が100点であったとしても、それだけで大きな減点になってしまうのです。
イケメン、美女である必要はありません。
それぞれ表現したい世界があると思いますので、その中できちんとした格好をして最低限の清潔感は保ちましょう。
ファンを増やす方法に正解はありません。
どの業種でも「集客」というものは最大の課題で、お客さんを集めるスキルは一生物の財産になります。
アーティスト活動において一番重要なのは勿論、作品が素晴らしいことが前提ですが、何よりもお客さんの「心」を動かすことです。
極端な話、それほど音楽が優れていなくても、歌が上手くなくても、365日休むことなく女の子がストリートライブをしていたら「応援したい!」と思う人は必ず現れます。
その熱意、思いに「心」が動かされるからです。
小手先のテクニックではなく、最終的にファンをつけられるかどうかは、ファンの「心」を動かせるかどうかだということを肝に銘じておいてください。
今回の記事に書いたのはファンを増やしていく上で初歩的な内容ですが、きちんと実践していけばきっと結果に結びついていくと思います。
ライター:kato
2020年よりフリーライターとして活動。 @kato1155ka
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