マーチン初心者にオススメ!D18、D17、D16、D15の違いと弾き比べ[記事公開日]2020年10月3日
[最終更新日]2020年10月3日
[ライター]kato

マーチン初心者

数多くのギターブランドの中でも、マーチンは世界中のミュージシャンから愛用されるトップブランドであり、ギブソンと並び2大トップブランドと称されます。中でもマーチンD28はもはやアコースティックギターの代名詞といっても過言ではありません。アコースティックギターの世界的定番としてアマチュア、プロ問わず幅広く愛されている名器です。その価格は26、27万から高いものでは100万以上するものまであります。

Martin D28はギタリストならば一度は弾いて欲しい一本ですが、今回は価格的にも初心者にオススメのマーチン、D18、D17、D16、D15について詳しく書いていきたいと思います。

マーチンの「D」ってなんのこと?

度々出てくるマーチンの「D」とは「ドレッドノート」の略であり、ボディの形状の種類のことです。大きく、厚さがあり、腰のくびれが浅いのが特徴です。これにより豊かな音量が得られます。現在ではアコースティックギターにおけるスタンダードなボディの形状の一つとなっています。

「ドレッドノート」という名前はイギリスの大型軍艦「dreadnought」からきていると言われています。
その他にも形状を示す記号として主に、

  • O(オー):ボディ長48.6センチ
  • OO(ダブルオー):ボディ長46.9センチ
  • OOO(トリプルオー):ボディ長51.9センチ

があります、 「O」の数が多いほどサイズも大きくなります。
「D(ドレッドノート)」は「OOO(トリプルオー)よりも更に大きいサイズになります。

Martin(マーチン)のアコギについて – アコースティックギター博士

D28と人気を二分する名器「D18」

Martin D18

まずは、マーチンD28と人気を二分する名器D18。
D28との一番の違いは、D28はサイド&バックにローズウッドを使用しているのに対してD18はサイド&バックにマホガニーを使用している点です。マホガニーはローズウッドに比べると音の広がりや伸びは短めですが、ウッディで中音域に特徴があります。ローズウッドは低音から高音まで幅広いレンジを持ち、音の伸びも長いです。

簡単に説明すると、D18よりもD28の方が音は派手な印象を受けます。
D28を弾いてみた感想は豪快で荘厳なグランドピアノのような音色。
D28は良くも悪くも豪快で広がりのあるサウンドなので弾く人を選ぶギターです。

D18はD28に比べると高音、低音の範囲はやや狭い印象を受けますが、それがいい意味で程よく、素朴な音になります。
D15、D16、D17、D18の中では、D18がD28の音に一番近いです。
価格も25万〜50万程でやや高めです。

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ギブソンのような音を持つ「DSS17」

Martin DSS17

D17というモデルは現状、マーチンでは販売されていないのですが、DSS17というドレッドノートタイプの17が近年販売されて話題になっています。生産量が非常に少なく、目にする機会は少ないかもしれませんが、非常に人気のあるシリーズです。DSSのSSは「スロープショルダー=なで肩」の意味でその名の通りドレッドノートの形状ではありますが、緩やかななで肩の形状になっています。D18と同じくトップにスプルース、サイド&バックにマホガニーを使用しています。

DSSのサウンドはギブソンに最も近い音を持ち、且つマーチン独特のバランスの良さは継承されています。
短めのサスティーンに歯切れの良いサウンドは癖になります。
価格は23、24万〜30万程度です。

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コスパ最強「D16」

Martin D16

マーチンD16はトップにスプルース、サイド&バックにマホガニーを用いていて、材料的にはD18と同じです。にも関わらず価格は16万〜20万程度。では一体、D18との違いは何なのかというと木材の接合方法と、ブレイジングと呼ばれる補強の骨組みが違います。接合方法と補強の骨組みがD18に比べて簡易的なものでコストカットされている為、価格はD18に比べてかなり安くはなりますが、D18と引き比べた時に「物足りない」と感じる人もいるようです。

個人的に弾いた感想としてはD18に音色はかなり近いですが、D18よりはやはり、やや軽めで乾いたサウンドの印象を受けます。
とても音のバランスも良いので初心者から上級者まで幅広く使用できるギターになっています。

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オールマホガニー「D15」

Martin D15

最後にご紹介するのはマーチンD15。こちらは何とオールマホガニーで出来ていて、暖かみのある乾いたサウンドが特徴です。D18に比べると音が軽い印象はありますが、他にはない独特のサウンドで虜になる人も少なくありません。弾いた感想はD18の王道マーチンサウンドに比べると軽い感じはするものの、ウッディで暖かみのあるジャキっとしたサウンドはとても惹きつけられるものがあります。

アルペジオで聞かせる曲よりかはストロークでガシガシ弾く方が向いています。
いわゆる「これぞマーチン!」なサウンドではありませんが、オールマホガニーの音が好みの人には堪らないギターです。
価格も15万〜とかなりお手頃です。

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今回はマーチンの中でも初心者向けのD15、D16、D17、D18について紹介しました。Dに続く数字が大きくなるほど値段も高くなりますが、やはり数字が大きいほどマーチンの王道のサウンドに近くなります。しかしながらギターは値段が高ければ良いというものではありません。音の好みも人によって様々ですし、曲によって必要とされる音も変わってきます。そしてアコースティックギターは同じ種類でも個体差がかなりあります。「D18を買う」と決めている場合でも何本かD18を弾き比べた上で購入することを強くオススメします。

ライター:kato

2020年よりフリーライターとして活動。 @kato1155ka

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