カッティングをマスターするならコレを聴け!Funkギタリスト8選[記事公開日]2016年6月7日
[最終更新日]2016年06月7日
[ライター]中前 議晴

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以前、ギタリストの必須テクニックとして「カッティング」についての記事、「まわりと差がつくギタリスト必須テクニック!あなたはちゃんとできますか?」を執筆しましたが、今回はそのカッティングを得意とするギタリストをまとめてみました。

彼らのカッティングは切れ切れのカッティングテクニックだけではなく、ボイシングやリフの作り方など非常に勉強になるものばかりです。

是非コピーしてご自身のギターに取り入れてみてください。

Nile Rodgers / ナイル・ロジャース

カッティングを得意とし、正確で躍動感溢れるリズムと多才なフレージングを特徴としている。
ジャズの知識を活かし、3本や4本など少ない弦を使い、曲調に多才な彩を加えるコード・ボイシングは、様々なジャンルのミュージシャンに大きな影響を与えている。
白い1950年代のストラトキャスターを長年愛用しているが、一時期は東海楽器やESPなど、日本製のギターを使用していたことでも知られる。
~Wikipedia参照~

この曲、どこかで聞いたことある!!という方も多いのではないでしょうか。
1970年代後半のディスコ・ブームを牽引したアーティスト、「Chic」のギタリストでありプロデューサとしても手腕を発揮する彼。

この曲以外にも「おしゃれフリーク」「ダンス、ダンス、ダンス」「グッド・タイムス」「エヴリバディ・ダンス」など、ダンス・フロアを賑わした曲も多いです。

ディスコに通っていたという世代の方には知っている方の多いかもしれませんね。

プロデューサーとしては、デヴィッド・ボウイ、マドンナ、ジェフ・ベック、TM NETWORKなどなど、大物アーティストを手掛けています。

Al McKay / アル・マッケイ

アフリカ系アメリカ人によるファンクミュージック・バンドで、「Earth, Wind & Fire」の黄金期を支えたギタリスト、アル・マッケイ。
先のNile Rodgersと同様にディスコブームで人気を博したバンドですね。

その為、日本での人気も高く来日公演も何度か行っています。

特にこの「セプテンバー」という曲は、今でも耳にすることが多いと思います。

Prince / プリンス

prince Prince ome man jam

アメリカ合衆国ミネソタ州ミネアポリス出身のミュージシャン、マルチ・インストゥルメンタリスト、シンガーソングライター、作曲家、音楽プロデューサー、俳優。
これまでに12作品のプラチナアルバムと30曲のトップ40シングルを生み出し、アルバム・シングルの総売り上げは1億2000万枚以上になる。

数多くのミュージシャンに多大な影響を与えたカリスマ的な存在として知られる。
~Wikipedia参照~

惜しくも2016年4月に亡くなってしまったPrince。

一般的にはボーカリストやジェームズ・ブラウンの流れを継いだ滑るようなステップやスプリット(股割り)、マイクスタンドを用いた様々な技などのパフォーマンスでダンサーのようなイメージが強いのですが、実は27種類以上の多種多様な楽器を演奏できると言われています。

ローリング・ストーン誌の企画で、「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も過小評価されている25人のギタリスト」において第1位と残念な順位になってしまっていますが、彼の楽曲「The Everlasting Now」などでは踊りだしたくなるようなファンキーなカッティングを弾いています。

カッティングではないのですが Purple Rain の泣きのギターソロは圧巻です。

Patrick Simmons / パトリック・シモンズ

アメリカを代表するロック・バンド、ドゥービー・ブラザーズの創設メンバーであり、同グループの活動期間のすべてに在籍している唯一の人物でもある。

ギター、ボーカルを担当し、バンドの代表曲の多くを作詞・作曲した。

1987年にオリジナル・メンバー5人にボビー・ラカインド(パーカッション)を加えた6人編成でドゥービー・ブラザーズを再結成。
その後もメンバー・チェンジを繰り返しながら現在まで活動中である。
~Wikipedia参照~

The Doobie Brothers の 創設メンバーのPatrick Simmons。

彼の演奏するバンドの名曲、「Long Train Runnin’」のカッティングリフは誰しも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

この Em7 コードを使ってのカッティングはパターン、今ではギターアレンジの定番と言っても過言ではないくらい多くのギタリストが使用しています。

ギタリストなら一度はコピーし、使えるようになって欲しいフレーズです!

John Frusciante / ジョン・フルシアンテ

アメリカのミュージシャン。レッド・ホット・チリ・ペッパーズの元ギタリスト、ボーカリスト。

15歳の時に観たチリ・ペッパーズのライブに魅了され、ギターとベース・歌詞をすべて暗記するほどのめり込む。
1988年12月、オリジナル・メンバーのギタリスト、ヒレル・スロヴァクが死去し、代役ギタリストも早々にバンドを去っていたチリ・ペッパーズに加入する。
~Wikipedia参照~

ファンクギタリストという寄りロックギタリストですが、楽曲では歪とワウを多用したカッティングを多く聴くことが出来ます。

そんな John Frusciante が参加していたバンド、Red Hot Chili Peppers の楽曲「Can’t Stop」では単音カッティングをうまく使用したリフを弾いていますね。

センスの良さを感じます。

このフレーズを実際に弾いてみると、ミュートが上手くできなくて余分な弦が鳴ってしまったり、ノイズが鳴ってしまったりとなかなか厄介なフレーズです。

ジョン・フルシアンテ – エレキギター博士

Stevie Salas / スティーヴィー・サラス

スティーヴィー・サラス(Stevie Salas、1964年11月17日 – )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンディエゴ出身のギタリスト、歌手。
ネイティヴ・アメリカンの血を引いている。

ブルースやクラシック音楽をルーツとするギタリストが人気を集めていた1980年代末に、ファンクやサイケデリックを強く押し出したメタリックなスタイルが注目を集め、セッション・ギタリストとして頭角を現した。1990年代にソロ活動を始めてから現在に至るまで根強い人気を持つ。
~Wikipedia参照~

上記2人のギタリストはクリーントーンを中心のフレーズを奏でるギタリストでしたが、ここからはディストーショントーンでのカッティングが得意なギタリストです。

ファンク+ハードロックといったサウンドの音楽ですね。
テクニック的にはカッティング、ブラッシングを駆使してリズムを作り出すのですが、彼の特徴はやはりディストーショントーンでのカッティングではないでしょうか。

ハードな中にもファンキーなノリが気持ちいいです。

ギタリストとしても、グレン・ヒューズやサス・ジョーダン、TM スティーヴンス、リッチー・コッツェン、ザック・ワイルドと共演。
日本人では、杏里、稲葉浩志、松本孝弘、Cats In Boots、Char、TOKIO、樋口宗孝など、多数のアーティストとも共演しています。

Nuno Bettencourt

ヌーノ・ベッテンコート(Nuno Duarte Gil Mendes Bettencourt, 1966年9月20日 – )は、アメリカのギタリスト、ミュージシャン。

ファンクの影響を受けていることが大きな特徴であり、エクストリームの楽曲の中でも16ビートを基調としたファンキーな曲が多い。

エクストリームは1980年代に登場したLAメタルに分類されることが多いが、そのバンドの中でもエクストリームを特別たらしめている要因の中にヌーノのファンキーさがある。
その為、エクストリーム自体が「ファンク・メタル」という新しいカテゴリーに括られる事も多かった。
~Wikipedia参照~

メタリックなディストーションサウンドから生まれるファンキーなリズム。
彼のバンド「Extreme」の楽曲では、彼の生み出したリフが重要な役割を果たしており一度聴いたら忘れられないようなカッティングリフが多数存在します。

バンドだけではなく、セッション・プレイヤーとしても活動しており、最近ではRIHANNAのツアーに同行していました。

Tower of Power(タワー・オブ・パワー)

アメリカのファンク、R&Bのバンド。
バリトンサックスをフィーチャーした重厚なホーンセクションが大きな特徴である。
~Wikipedia参照~

1970年デビューのバンドでギタリストが多数入れ替わっている為、今回だけギタリストではなくバンドでのご紹介です。

ファンクバンドという事もあり、クリーントーンでのカッティングが多用されるバンドです。
ギタリストのテクはもちろんなのですが、ホーンセクションを軸としたバンド全体のグルーブがとても気持ちがいいバンドです。

先の動画の「Soul with a Capital S」は、Tower of Power を代表する一曲です。
ライヴでも必ずと言っていいほど演奏されています。

イントロの印象的なカッティング、カッコいいですよね。
このグルーヴィーなギターだけで踊れそうです。

まとめ

J-popの中のもカッティングというテクニックは数多く含まれています。
それだけ多用されるテクニックであるという事ですね。

今回紹介した8名のギタリストのほかにも、ファンキーなカッティングを得意とするギタリストはたくさんいます。

お気に入りのギタリストを探してみるのも面白いのではないでしょうか。

ライター:中前 議晴

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