スライドマスター:スライドギターをやるなら彼を聴け![記事公開日]2016年7月12日
[最終更新日]2016年07月12日
[ライター]中前 議晴

derek Derek Trucks signature slide

多くのブルースギタリストが取り入れているスライドギター奏法。

指にボトルネック(スライドバー)といわれる筒状の装置をはめ、弦の上をすべるように動かし演奏する奏法です。

通常の演奏では得られない滑らかなニュアンスが得られ、スライドギターのとりこになってしまう人も非常に多いのです。

今回はそんなスライドギターの名手を集めてみました。

ボトルネック(スライド)奏法 – エレキギター博士

Robert Johnson

ブルース、スライドいえばこのひと「Robert johnson」です。

1930年代に活躍したブルースマンです。

エリック・クラプトンがカバーした彼の曲、「Cross Road」が有名ですね

アコーステックギター彼のギターのテク1本で奏でるブルースはテクニックが非常に優れており、「十字路で悪魔に魂を売り渡して、その引き換えにテクニックを身につけた」という伝説が広まったほどでした。

これが有名な「クロスロード伝説」といわれる話ですね。

彼の音源には、どうやって演奏されているのかいまだに解明できていない奏法が複数含まれています。

1938年8月16日、27歳で亡くなってしていますが、これも悪魔に魂を売ったからではないか、と言われています。

ロバート・ジョンソン – エレキギター博士

Duan Allman

Allma Brothers BandのリードギタリストであるDuan Allman。

バンドだけではなくセッション・ミュージシャンとして多く活躍し、デレク・アンド・ザ・ドミノスの「いとしのレイラ」でもギターを演奏しています。

彼のトレードマークと言えば、Gibsonのレスポールとスライドギターでした。

1971年、ニューヨークのフィルモアイースト行われたライブでは聴衆を圧倒するほどのインプロヴィゼーションを行っています。

彼の演奏は、多くのミュージシャンに多大な影響を与えたが、1971年に24歳の若さで交通事故死しました。

デュアン・オールマン – エレキギター博士

Elmore James

1918年1月27日ミシシッピ州ホームズ・カウンティのリッチランドで生まれる。

ロバート・ジョンソン、サニー・ボーイ・ウィリアムソンIIに影響を受けてギターを学び、1951年に先に掲載した「ダスト・マイ・ブルーム」を残しています。

この曲に幾度となく使用される3連のスライドフレーズは彼の代名詞と言える演奏であり、今もなおよく使用されるフレーズです。

酒好きで知られ、それが元で若い頃より心臓が悪く1963年5月24日ホームシック・ジェイムスの自宅で心臓発作のため45歳で死去しています。

Ry Cooder

Ry Cooder – Crazy ‘Bout An Automobile

Ry Cooderはカリフォルニア州ロサンゼルス出身のギタリストです。

ライ・クーダーは1960年代後半にセッション・ギタリストとして活躍し、1970年にアルバム「ライ・クーダー・ファースト」でソロ・デビューを果たします。

彼のギターは天才的な表現力と、ワールドミュージックの流行を先取りしたような多彩な音楽性にあります。

ブルースやカントリー、ジャズのほかにも、ハワイアンやテックス・メックス、沖縄民謡の音階なども取り入れた独自のスタイルを作り出しています。

ライ・クーダー – エレキギター博士

Derek Trucks

Derek Trucksは日本ではジョン・メイヤー、ジョンフルシアンテ と並び、現代の3大ギタリストと称されることもあるギタリストです。

Allman Brothers Bandのオリジナル・メンバーであるブッチ・トラックスの甥であり、2014年まではAllman Brothers Bandのギタリストとして活躍しています。

先のRy Cooderと同じく、音楽性が幅広くロック・ブルースだけではなく、ジャズやインド音楽などのワールドミュージックも自身のプレイスタイルに積極的に取り入れています。

GibsonのSGを愛用しており、スライドバーにはデュアン・オールマンが使用していたことで有名なコリシディン(風邪薬)の空きボトルを愛用しています。

チューニングは全てオープンEで、スライド以外のプレイもオープンEのままプレイするスタイルです。

アンプはFenderのスーパーリバーブを使用し、エフェクターはまったく使用しないことで有名です。

デレク・トラックス – エレキギター博士

まとめ

スライドギター、挑戦したことが無い方も多いかもしれませんね。

著者は、ギターが最も肉声にちかい演奏が出来る奏法なのではないかと思っています。

そんなスライドギターですが、ブルースに使われる奏法で古臭いと思う方もいるかもしれませんが、実は現代のポピュラーミュージックやロックなんかでも多く取り入れられています。

スライドギターで自身のプレイスタイルを広げてみてはいかがでしょうか?


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ライター:中前 議晴

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