みなさんはアイルランドと呼ばれる国をご存知でしょうか?
アイルランドは北西ヨーロッパに位置する国で、地図上ではイギリスのちょうど西側に位置しています。
このアイルランドという国では昔から現在まで口頭伝承によって伝えられてきた民族音楽、アイリッシュ音楽というジャンルの音楽が存在するのですが、とても愉快な音色で、日本でも無意識の内に聞いたことがあるという人が実は多かったりします。
そこで今回の記事では、アイリッシュ音楽とはどんな音楽なのか?と解説するところから始まり、アイルランドでよく歌われている定番アイリッシュ音楽をいくつか紹介していきたいと思います。
また筆者は、アイルランドに約半年間滞在していた経験があるので、アイリッシュ音楽を現地で聴きたくなった方などの為に、現地でアイリッシュ音楽が楽しめるおすすめパブなども紹介します。
アイリッシュ音楽は、前述したように、アイルランドにおいて現在までに口頭伝承によって伝えられてきた民族音楽のことを言います。
民族音楽と聞くと少し古くさそうに聞こえるかもしれませんが、現在でもパブやお土産屋さん、有名な観光地にあるホテルなどに滞在すると必ずといっていいほど頻繁に演奏されています。
以下はアイルランドのエニスと呼ばれる小さな街にあるBrogan’s Bar(ブローガンズ・バー)と呼ばれるパブで定期的に行われているセッションの様子です。
このようにパブで楽器奏者が集まっては突然セッションを始めたりします。
日本の音楽ではあまり使用されないバンジョーやフィドル、アコーディオンといった楽器の音が非常に心地よくて、思わず足踏みがしたくなりませんか?
これがアイリッシュ音楽です。
ここで少し、アイリッシュ音楽と日本の接点を紹介しておきたいと思います。
上で紹介したアイリッシュ音楽の動画を見られた方の中には「アイリッシュ音楽を初めて聴いたはずなのになんだか聴き馴染みがある」と思われた方も多いのではないでしょうか?
これは、アイリッシュ音楽は現在の様々なジャンルのルーツになっている音楽でもあるからです。
アイリッシュ音楽がルーツになっている特に有名な音楽にはケルト音楽や、カントリーミュージックなどがあるのですが、ケルト音楽は最近だとファイナルファンタジーやゼルダの伝説といったゲームのBGMとしてもよく使われています。(異国感が漂い幻想的な印象を与える音楽なので、ゲームの世界観とマッチしているのかもしれません。)
その為、日本でもなんとなく馴染みがあると思われる方が多いのだと思います。
それでは、ここでは実際にアイルランドのパブなどでよく歌われている定番アイリッシュ音楽についてをいくつか紹介します。
まず1曲目に紹介する曲は、アイルランド・クレア州出身のアコーディオン 奏者Sharon Shannon(シャーロン・シャノン)とアイルランドのシンガーソングライターMundy(マンディ)によってリメイクされたカバー楽曲「The Galway Girl(ザ・ゴールウェイ・ガール)」という曲です。(楽曲を聴きたい方は下のリンクからご視聴頂けます。)
https://www.youtube.com/watch?v=k1G6K4K4R8U
この曲は本来は、アメリカのシンガーソングライターSteve Earle(スティーヴ・アール)がアイルランドに滞在していたときに、アイルランドの伝統楽器を演奏するミュージシャン達と一緒に作った曲なのですが、後にアイルランドのシンガーソングライターMundy(マンディ)がカバーしたバージョンが大ヒットを収め、2008年のアイルランドのミュージックヒットチャートでは5週連続No. 1を記録しました。(参照元: Irish Music Daily)
This song is heading to radio tomorrow. An antidote 4 the times we’re in. Recorded btw my hse in Dub and @delushlife in Berlin. Released by @bornoptimistic Photo Billy Cahill @TGSDublin Artwork RedAndGrey RT and Request!! @hotpress @TodayFM @RTEOne @RTE2fm @radionova100 ✊🏻🤠❤️ pic.twitter.com/JtW7u38wDL
— Mundy (@mundyirl) December 1, 2020
Mundy(マンディ)による「The Galway Girl(ザ・ゴールウェイ・ガール)」はこれまでで最も成功したアイリッシュソングの1つとして知られており、現在でもSt. Patrick’s Day(セント・パトリック・デイ)といったアイルランドの特別な記念日には必ずといっていいほど歌われています。
ちなみに、Galway(ゴールウェイ)はアイルランドの西部にある都市の名前です。
2曲目に紹介する曲は、アイルランドの首都ダブリンで結成されたフォークバンドThe Dubliners(ザ・ダブリナー)によって、 1968年にリリースされた「Whiskey in the Jar(ウィスキー・イン・ザ・ジャー)」という曲です。(楽曲を聴きたい方は下のリンクからご視聴頂けます。)
https://www.youtube.com/watch?v=Hwb8C2TijYE
ただし一説によると、「Whiskey in the Jar(ウィスキー・イン・ザ・ジャー)」という楽曲はThe Dubliners(ザ・ダブリナーズ)によってリリースされる前の1950年代から元々存在した伝統的な民族音楽だったそうで、この曲が世界的に認知されるきっかけを作ったのがThe Dubliners(ザ・ダブリナーズ)だと言われています。
ちなみに、この楽曲は世界的に最も成功を収めたメタルバンドとして知られるMetalica(メタリカ)もカバーしたことで知られています。(メタリカバージョンは下のリンクからご視聴頂けます。)
https://www.youtube.com/watch?v=wsrvmNtWU4E
Head over to the This Is Metallica playlist on @Spotify to hear the complete S&M2 album and watch exclusive stories. Check it out at https://t.co/Pg3kzVMbjX. pic.twitter.com/I6Vqs246v8
— Metallica (@Metallica) September 4, 2020
3曲目に紹介する曲は、アイルランドの詩人D. K. Gavan(ディー・ケー・ゲバン)が作詞を担当した「Rocky Road to Dublin(ロッキー・ロード・トゥー・ダブリン)」という曲です。(楽曲を聴きたい方は下のリンクからご視聴頂けます。)
https://www.youtube.com/watch?v=zW-ZaG8h7Xs
D. K. Gavan(ディー・ケー・ゲバン)自身は詩人だった為、自分で歌っている記録はなく、その後、イギリス人歌手Harry Clifton(ハリー・クリフトン)がこの曲を有名にしたという説が残っています。
また、この曲も2曲目で紹介した「Whiskey in the Jar(ウイスキー・イン・ザ・ジャー)」と同様、非常に様々なアーティストにカバーされ、1995年にはアイルランドのフォークバンドThe Chieftains(チーフタンズ)が彼らのアルバム「The Long Black Veil(ザ・ロング・ブラック・ベール)」の中で、イギリスの伝説のロックバンドThe Rolling Stones(ザ・ローリング・ストーンズ)と共に「Rocky Road to Dublin(ロッキー・ロード・トゥー・ダブリン)」を歌ったことでも知られています。
It is with great sadness that we announce the following tour dates on The Chieftains “Irish Goodbye Tour” have been postponed until further notice. The health and safety for everyone involved is our greatest priority and we urge everyone to follow the guidelines and recommen… pic.twitter.com/nmJSCNEKVL
— The Chieftains (@thechieftains) March 13, 2020
それではここでは筆者がアイルランド滞在時に見つけた、アイリッシュ音楽が楽しめる本場のおすすめパブを紹介したいと思います。
アイルランドに行く機会がある方は是非訪れてほしいと思えるパブばかりです。
まず1つ目に紹介するパブは、アイルランドの首都ダブリンにあるThe Temple Bar(ザ・テンプル・バー)と呼ばれるパブです。(The Temple Barのホームページはこちらです。 → https://thetemplebarpub.com/)
Temple Bar(テンプル・バー)は、ダブリン市内中心部のナイトライフの中心地となっているエリアの名前でもあるのですが、その中で特に人気があるのがこちらのThe Temple Bar(ザ・テンプル・バー)と呼ばれるパブで、ホームページによると1840年に創業を開始した歴史があるパブだそうです。
毎晩たくさんの地元民や観光客で賑わっていて、時々アイリッシュ音楽の生演奏等も行われています。
2つ目に紹介するパブは、アイルランドの西部にあるエニスと呼ばれる小さな街にあるBrogan’s Bar(ブローガンズ・バー)と呼ばれるパブです。(Brogan’s Barのホームページはこちらです。 → https://www.brogansbarennis.com/)
エニスという街は古い建物がたくさん建ち並んでいる街なのですが、こちらのBrogan’sBar(ブローガンズ・バー)も風情のある外観をしていて、時々楽器を持った演奏者がパブに集まっては客席で何の前触れもなくアイリッシュ音楽のセッションを始めたりする、とてものんびりとして雰囲気が良いパブです。
3つ目に紹介するパブは、アイルランドの首都ダブリンから少し南の位置にあるブレイと呼ばれる小さな街にあるThe Harbour Bar(ザ・ハーバー・バー)と呼ばれるパブです。(The Harbour Barのホームページはこちらです。 → https://theharbourbar.ie/)
ブレイは首都ダブリンから20kmの位置にあり東海岸沿にある街である為、どこか熱海のような雰囲気のある街なのですが、ここにあるThe Habour Bar(ザ・ハーバー・バー)は、お店の敷地が広く、よくイベントを開催していたりして、そこでアイリッシュ音楽の生演奏がよく行われます。(筆者が滞在していた時は、日本文化に関するイベントなども開催していたので、1度参加したことがあります。)
以上、今回はアイルランドの民族音楽、アイリッシュ音楽についてをご紹介しました。
最後にはアイルランドで伝統的なアイリッシュ音楽が楽しめるおすすめパブなども紹介しましたが、日本のアイリッシュパブでも生演奏のアイルランド音楽が楽しめるところが数多くあると思いますので、是非、気になった方はお近くのアイリッシュパブへアイリッシュパブへ行ってみて下さい。
また、毎年St Patrick’s Day(セント・パトリック・デー)の日になると東京の代々木公園では、アイラブアイルランド・フェスティバルと呼ばれるフェスティバルが開催されていて、時々アイルランドの大御所シンガーなどが来日したりもしているので、気になった方はそちらもチェックしてみて下さい。(2018年にはMundyが来日していました。)
今回は以上になります。
今後とも各国のミュージックシーンを追って、楽しく興味が持てそうな記事を発信していきますので、どうぞよろしくお願い致します。
最後までご覧頂き、ありがとうございました。
ライター:Ryo
フリーウェブデザイナー兼ウェブライター。音楽、WEBプログラミングに関する記事の執筆が得意です。ポートフォリオサイト → https://ryouslashweb.com/
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