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今日のギター女史:Sue Foley(スー・フォーリー)2015年8月20日 , ライター:森多 健司

Sue Foley(スー・フォーリー) http://www.redekerstravels.com/kenstravels_files/music/live23-1.html

Sue Foley(スー・フォーリー)は1968年生まれ、カナダのオタワ出身のブルースシンガー・ギタリスト。

一貫して使い続けているメインギターは花柄(ピンク・ペイズリー)テレキャスター。このテレキャスとフェンダーアンプによる粘りと硬さが両立したような音色は、彼女のブルース音楽を特徴づけるものとなっています。

Sue Foleyの来歴

幼い頃から父親の演奏するアイリッシュ音楽を聴いて育ったという彼女は、はじめにビートルズやローリング・ストーンズなどをコピーしてテクニックを磨いたのち、レッド・ツェッペリンにはまり込んだというロック少女だったようです。

その後15歳の時に、マディ・ウォーターズのバンドでその名をあげたブルース・ハーモニカ奏者、ジェイムズ・コットンの演奏を聴き、ブルースの演奏家を志したといいます。

21歳のころには既にテキサスに移り住んで活動しており、現地のレーベル、アントンズ・レコードと契約。1992年、1stアルバム「Young Girl Blues」が発表されます。その後90年代を通して数々のブルースの大御所とも共演し、アルバムもコンスタントに発表していました。

最近では同じくブルース演奏家のPeter Karp(ピーター・カープ)と組んでアルバムを発表するなど、精力的に活動しています。


Peter Karpとの共演。ギターソロは全てPeterが担当しています。

Sue Foleyの使用楽器

ピンクペイズリーのテレキャスター

トレードマークでもあるピンクペイズリーのテレキャスターに加えて、アンプもフェンダーの59年製Bassman。それにElectro Harmonix Holy Grailリバーブを掛けただけというシンプルなセッティングです。右手は普通のピックではなく、フィンガーピッキングと親指に付けたサムピックを併せて使用しているようです。時折聴かれるパーカッシブな音色はこのピッキングによるものでしょう。

Sue Foleyここが聴きどころ

20代でアルバム「Young Girl Blues」でデビューしたのが1992年と、もうだいぶ前のことですが、当時日本では女性版スティーヴィー・レイ・ヴォーンという触れ込みだったようです。これは実際の所、単なる宣伝文句であり、両者にはテキサスで活動していたという程度の共通点しかなく、どちらかというとリズム的にもタイトな白人系のブルースを演奏するSRVと比べて、彼女のブルースは時に非常にレイドバックしており、黒人のそれを強く感じさせることもあります。


95年、サンパウロでの演奏。まだ若かりし頃です。

サムピックとフィンガーピッキングの組み合わせに、カポタストも多く使用する独特なスタイルですが、表現力には卓越したものを持ち、DVDにもなっている「Live in Europe」では、ブギー調の軽快な曲からスローブルースに至るまで、身体の一部のように自在にテレキャスを歌わせる姿が収められています。

多くのブルース・ギタリストと同じく、彼女も自分で歌っていますが、その声質はブルース的な野太さを持たず、どちらかというとポップス系に向いたような声です。歌い回しもその声に合わせてか、ブルースにありがちな粘っこさが少なく、そこが逆に彼女の魅力になっているとも言えるでしょう。


前述のヨーロッパライブ。2005年。

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ライター:森多 健司

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