未だに人気の衰えないオーバードライブペダル「Jan Ray / VEMURAM」レビュー[記事公開日]2015年9月12日
[最終更新日]2021年09月13日
[ライター]中前 議晴

janray引用 www.keuringsdienstvansnaren.nl

Jan Ray
日本が世界に誇るエフェクターブランド「VEMURAM(ヴェムラム)」。
ラインナップのエフェクターすべてが高品質

その中でもマイケル・ランドゥ氏の使用で人気爆発のオーバードライブペダル、「Jan Ray」についてレビューしていきたいと思います。

この「Jan Ray」、中古市場でもなかなかお目にかかる機会も少なく、中古で売りに出ていてもあまり値段の下がらないエフェクターです。
それだけ質が良く、誰も手放さないということでしょう。

1960年代の Fender Blackfaceアンプのノブをヴォリューム6 トレブル6 ミドル3 ベース3の設定にした”Magic 6″と呼ばれる魔法のセッティングで得られる極上トーンを再現しているとの事です。

残念ながら著者は1960年代ブラックフェイスを試したことが無いため、その辺りのレビューは控えさせていただきたいと思います。

Jan RayのSound

先ずこのJan Rayから出てくる音は艶やかでハリがあり、タッチに繊細に反応する素晴らしいペダルです。

繊細が故に演奏が難しいと感じる方もいらっしゃるかもしれないですね。
“Magic 6″のトーンかどうかはわかりませんがそんな事はどうでも良くなるくらい気持ちのいいクランチサウンドです。

ピッキングの強弱だけでクリーンのアルペジオからサビのオーバードライブまで演奏できます。

もちろんギター側のボリュームに対する追従性も良く、ある程度歪んでいてもボリュームを絞ればしっかりとクリーンサウンドになります。

少しだけコンプ感も感じますが適度なコンプ感で、自分の出したいニュアンスがリニアに伝わり音に反映してくれます。

ツマミは左上から時計回りに、ボリューム・Gain・Treble・Bassとなっています。
Gainの幅は割と広く単体でもオーバードライブサウンドくらいは出すことが出来ます。

そしてBassのツマミにもGainが絡んでいるようで、Bassを上げていくと歪も増してきます。

ただイコライザーの効きがいいので、Bassを上げ過ぎるとコードを弾いた際に6弦のルート音だけ目立つ、というようなことにもなるのであくまで歪はGainで操作すると思っておいた方が良いでしょう。

イコライザイーは全て12時でも使える音が出てくるので、まずは12時で試して微調整してあげるのがいいと思います。

 

著者の使用方法

Strawberry Red2

画像は著者のエフェクターボードです。

しっかり右上にJan Rayが鎮座しています。
サポートの現場やリハーサルでも使用しているメインボードです。

「Fender系チューブアンプ」+「Jan Ray」、
もしくは
「Marshall系チューブアンプ」+「Jan Ray」で使用しています。

使用方法としては、

・アンプ側をクリーンにセッティングしJan Rayをプリアンプ代わりに常時On
・アンプのボリュームを上げ、クランチセッティングからJan Rayを踏んでオーバードライブ

上記2パターンでの使用が多いです。

ジャズコでもOK?

こういったエフェクターの話をしていると「ジャズコの時はどうなんだ?」というお話をいただくのですが、残念ながらジャズコ+Jan Rayでは音が薄く固く、暖かみのあるチューブライクな弾き心地にはなりませんでした。

チューブアンプと併せてこそ真価を発揮するエフェクターです。

正直ジャズコで使うならもっといいエフェクターがあるので、そちらを使った方がいいと思います。


音の強弱やニュアンスを大事にする方には大変お勧めできるものかと思います。

ブルース、フュージョン、ジャズ系の方には是非一度試していただきたいエフェクターですね。

ギターを弾くのがますます楽しくなってしまうペダルです。

VEMURAM Jan Rayの価格比較 – Supernice!エフェクター

ライター:中前 議晴

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