【初心者〜復帰組も安心】社会人のためのギターのコード再入門ガイド[記事公開日]2025年6月21日
[最終更新日]2025年06月25日
[ライター]ぎたじょのR.

ギターコード

仕事終わりのスタジオ練習、週末のライブ、仲間とのセッション……

社会人になっても音楽を楽しみたい!でも、限られた時間のなかでしっかり上達するには、効率の良い練習が必要になってきます。

そこで今回は、「ギターのコード」に不安がある社会人バンドマンに向けて、基礎の見直しと効率的な練習法をまとめました。

初心者さんや、ブランク明けの復帰組、Fでつまずいたままの方にも役立つ内容になっています。

ギターコードとは?押さえ方だけじゃない理由

ギターコードというと、指の形と思いがちですが、実は曲の構成やアレンジ、耳コピの力を底上げする「音楽理解のカギ」にもなります。

ここではまず、コードそのものの役割や魅力を再確認してみましょう。

和音を生む“形”を知れば理解が深まる

ギターコードは、複数の音(和音)を同時に鳴らすための押さえ方です。

たとえばCコードは「ド・ミ・ソ」。構成音を理解していれば、コードがどんな役割を果たしているか自然と見えてきます。

また、「なんでこの形なの?」がわかると、コードの形を忘れにくくなります。

「あぁ、これはルートと3度と5度がこう配置されてるのね」と理解していれば、初見でもある程度推測できるようになり、曲の理解も深まって◎

「ただ押さえる」から「使いこなす」へ。コードを弾く前に、構成音を確認すると練習がグッと意味あるものになります。

覚えておきたい!定番コード進行3つのパターン

  • C→G→Am→F(バラード系。例:尾崎豊「I LOVE YOU」)
  • Em→G→D→A(ロック・エモ系。例:ONE OK ROCK系)
  • A→D→E(ブルース・ロックンロール。例:The Beatles「Twist and Shout」)

よく使われている定番コード進行を知っていると、耳コピするのが早くなります。

上記のパワーコードverも覚えておくと、邦楽ロックは9割弾けるといっても過言ではありません。やってみたい曲やジャンルに合わせて、「定番のコード」から覚えていきましょう。

さらに詳しく:エレキギター博士
コードの構成音・成り立ちを理解しよう!

社会人に多い“コードの壁”とその乗り越え方

時間がない社会人ギタリストにとって、「コードが鳴らない」「チェンジが遅い」「小指が動かない」といった悩みはつきもの。ここでは、よくある3つのつまずきポイントと、実践的な改善方法を紹介します。

Fコードが鳴らない?力じゃなく“手の角度”で攻略せよ

Fコードでつまずく人は本当に多いです。

特に1弦が鳴らない…というケースは、指の力だけで押さえようとしていることが原因。

ありがちなのは、指の角度と手首の位置。ネックを握り込むように持ってしまうと、指の腹が隣の弦に触れてミュートしてしまう。

もしくは、握り方が浅かったりすると、完全に押さえきれていない場合があります。

手首とネックの角度を鏡で見てみて!

「簡易Fコード(1弦と6弦を省略)から練習して、徐々に通常Fに慣れていった」という女性ギタリストもチラホラ。まずは鳴る形で感覚をつかむのが、意外と近道だったりします。8割鳴ったらOKという気軽なマインドも時には大切。

さらに詳しく:エレキギター博士
《最初の難関》Fコードの押さえ方とコツを紹介!

「曲中は止まらず弾く」ことを目指そう

コードチェンジの遅さに悩む方、実は「それ普通」です。

慣れていないうちは、1つひとつの動きに時間がかかるのは当然。焦る必要はありません。

ただし、「止まってしまう練習」はクセになりやすいのが難点。

初心者〜復帰組の方におすすめしたいのは、まずは曲の全体を覚えて、コードチェンジは後から詰めていくスタイル。「とにかくノンストップで1曲弾ききること」を最初の目標にする。途中で止まるクセがつくと、本番でそのまま出てしまうので、「コードが多少曖昧でも止まらない意識」が大切です。

譜面が覚えられない?鼻歌まじりでリズムごと覚えよう!

コード譜面を見て覚えるのが苦手な人も多いですよね。

そんな時は、「鼻歌まじりにメロディやリズムを口ずさみながら覚える」のがおすすめです。

歌が苦手でも全然OK!ふふ〜んってな感じで、ギターを弾くときに鼻歌と一緒にコードチェンジすると早く覚えられます。視覚情報だけに頼らず、音の流れやリズムを体に染み込ませるように練習してみてくださいね。

忙しくても続く!コード練習の効率化テク

社会人は毎日まとまった練習時間がとれませんよね。

だからこそ短時間・高効率な練習が大切。ここでは、続けやすく成果が出やすい方法を紹介します。

練習のハードルを下げる「すぐ弾ける環境づくり」

見えるところにギターがあると、自然と触る回数が増えた人も多いのではないでしょうか。

まず、おすすめなのが、すぐ弾ける状態を日常に用意しておくこと。

たとえば、

  • ギターはスタンドに出しておく(ケースにしまわない)
  • アンプとケーブルはつないだまま、電源OFFでスタンバイ
  • 足元にはピックとチューナーをセットしておく

これだけでも、「よし、5分だけ弾こうかな」とすぐに実行できます。時間がないからこそ、気持ちが向いたときにすぐ弾ける環境をつくることが、練習継続のコツになります。

ギターは、リビングや寝室などよく見える位置に置いておくのも尚GOODです。

1日5分のコード筋トレが効果的

ギターを持って音は出さず、コードフォームを何度も作るだけの練習。たった5分でも、FやBmのような難関コードが形として体に染み込んできます。

寝る前のルーティンにするギタリストも多く、「TV見ながらフォーム確認だけする日」も立派な練習です。特別な練習メニューじゃなくても、自分なりの基礎練習をコツコツ続けるだけでもOK。

コードフォームの感覚が定着し、自然と指が動くようになっていきますよ。

3コード1曲マスター法で達成感UP!

「C・G・D」や「A・E・D」など、たった3コードで弾ける曲は意外と多いんです。

まずは1週間で1曲完成を目指すと、練習がグッと楽しくなります。とくに洋楽ロックは、3コードで構成する曲が多いので、練習曲としてもオススメです!

やりきった経験が、次の曲へのモチベーションになります。

オススメ曲①:Twist and Shout/ The Beatles

コード:D – G – A

初代ロックンロールの定番曲。リズム良く弾けば盛り上がること間違いなし。

オススメ曲②:Knockin’ on Heaven’s Door/ Bob Dylan

コード:G – D – Am7 – C

シンプルで覚えやすく、歌いやすい名曲。コードの切り替えもゆったりで初心者にも◎

まとめ

ギターコードは、初心者にとって最初の壁であり、長く音楽を続ける人にとっては一生の筋トレのようなものです。社会人という限られた時間の中でも、コードを理解し、効率的に練習していけば、自由度はどんどん上がります。

今まで「なんとなく」で弾いていたコードの知識を増やすことで、演奏がガラッと変わります。今日から、ギターのコードを「テクニック」としてじっくり育てていきましょう!

ライター:ぎたじょのR.

音楽ライター。女性ギタリストならではの悩みを中心に、音楽で役立つ情報の発信をしています。ニール・ショーンとの共演を目指して日々奮闘中。 個人ブログ:https://sparetimez.com/

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