AIが自動で楽譜を作成し、細かい音符やコード進行まで正確に再現してくれる便利なアプリがリリースされています。
その中でも特に人気なのが『Chord ai 』という無料アプリです。
Chord ai を使えば、たった数秒でコード譜面ができます。耳コピをする時間や労力も大幅にカット。ギターの練習や音楽制作がぐっと楽しく、新しい世界が広がります。
今回は、Chord aiをまだ使ったことがない人・興味がある人に向けて、
といった内容で『Chord ai』に、どハマり中の私がくわしく解説します!
楽譜がない曲を弾きたいとき、耳コピしていませんか?
AIが楽譜を作ってくれることを考えれば、耳コピはもう「時代遅れ」かもしれません。
さっそく無料版Chord aiの特徴や便利な機能を見ていきましょう。
Chord aiは、AIが自動で曲を分析して、数秒足らずで1曲すべてのコード譜を生成してくれる便利なアプリです。
といった、楽譜がない曲でも、耳コピなしでギターコードが分かります。もちろん、音源を流しながら一緒に演奏することも可能です。
Chord aiは1拍ごとにコード・押さえ方を表示してくれます。なので、「どのタイミングでコードチェンジするのか」めちゃ分かりやすいんです。コード名だけ表示された楽譜はよく見かけますが、1拍ごとに教えてくれるのはChord aiだけなのではないでしょうか。
また、カーソルを移動すれば、途中から音源を再生することが可能です。この機能が意外と便利で、ギターソロのコードを調べたい時に重宝します。
音源ファイルを選択した後、すぐにコードが下に表示されます。
右にスライドすると、別バージョンの押さえ方が出てきました。Bコードはなんと10種類以上もポジションがあるらしく、正直びっくり。中には「これ絶対無理でしょ」という難関ポジションまで。
さらに、コードだけでなく歌詞を表示させることもできます。
AIが自動で歌詞を追加してくれるので手間が一切ありません。
ただ、この機能はボーカルの声がハッキリと聞こえる音源に限ります。サウンドによっては、歌詞が聞き取れなくて、変な日本語になってしまうことも。
有料版では歌詞の修正が可能みたいですが…..そこまでのクオリティを求める人がいるのかは不明です。
とは言え、コードと歌詞を一緒に表示してくれる機能は、弾き語りをする人には便利ですよね。
Chord aiは手動でテンポの変更ができます。
テンポは1ずつ数値を変えることができ、難しいコードやリフが正確に弾けるようになります。
特に、16分音符や変拍子など複雑なリズムパターンを練習するのに効果的な機能です。
苦手な部分を集中して練習したい時や、コードの暗記に役立つ機能です。繰り返し練習をすることで記憶が強化されます。
ループのやり方は以下の通り。
個人的に、ループは1番使っている機能です。私はルーパーペダルの代わりとして使っています。
具体的には、バッキングを録音してループ、それに合わせて、アドリブソロを入れるという使い方です。コード譜を確認しながら、スケールをなぞる練習になるので、おすすめです。ループ機能で1人二役の演奏を楽しんでみてください。
Chord aiでは音源をMIDIデータに変換することが可能です。そのままDAWソフトに活用できます。
やり方は、
試しにMacOS版のGarageBandで再生で試したところ、問題なく使用できました。
「著作権は大丈夫なの?」
現時点では、AIによって生成されたコードは人間による創作物と見なされず、著作権保護の対象外です。
なので、MIDI変換を活用して、キーを変えたり、パートの追加といったアレンジができます。音楽制作を手助けしてくれる心強いツールですよね。
参考:生成AI活用研究部『AIで生成されたコードの著作権問題とは?』
コード譜作成アプリ、『Chord ai』の魅力は、多機能さと使いやすさにあります。
嬉しいことに、無料版でもBPM調整、ループ機能、MIDI変換・分解機能を使うことが可能です。もちろん、有料版にアップグレードすれば、さらに便利な機能やツールを利用できるようになります。
Chord aiを利用するために必要な動作環境、使い方、有料サービスをチェックしていきましょう。
【スペック】
【オーディオ】
1.「曲を閲覧する」からファイル・ライブラリ・Sound Cloud、YouTubeの4つから著作権フリーの音源を取り込む
2.上部の切り替えボタンで4パターンの中から都合のいい表示方法を選ぶ
①サウンド波状+コード指板図 ②コード+指板図(まとめて下部に表示)
③コード+指板図(都度コード下に表示) ④登場する指板図のみ
3.BPMの調整・ループ機能を追加
4.オーディオのエクスポートで保存
【料金】
Chord aiをオリジナル曲で試したところ、ほぼ100%の確率で正確なコードが表示されました。簡単なコードなら問題ありませんが、複雑なコード(ディミニッシュ、オーギュメント)の場合は多少劣る部分があります。
MIDI変換についても、過度な期待は禁物です。
DAWソフトに移動すると、細部の調整や修正を行う必要がありました。不正確な音符や間違った音程、スラー、スタッカートなどのニュアンス追加など、かえって手直しに時間がかかってしまいます。
MIDI変換を使うときは、最終的な仕上げに手を加えることを覚悟しておきましょう。
それでも無料でこれだけの範囲が使えるのは大きなメリットです。コストパフォーマンスは非常に高いといえます。
より多くの機能を求めるなら、有料版を使ってみるのがおすすめです。有料プランでは3日間の無料トライアルがあり、いつでもキャンセルが可能です。
音楽活動を充実させるために、『Chord ai』をぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
ライター:ぎたじょのR.
音楽ライター。女性ギタリストならではの悩みを中心に、音楽で役立つ情報の発信をしています。ニール・ショーンとの共演を目指して日々奮闘中。 個人ブログ:https://sparetimez.com/
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