Martin MARQUIS SILKED MA140S(12-54)BRONZE Light 使用レビュー[記事公開日]2022年7月24日
[最終更新日]2022年07月24日
[ライター]ソロモンの 猫

Martinからは本当に沢山の種類の弦が販売されています。

緑色のパッケージが目を引く、こちらの「MARQUIS SILKED(マーキス・シルクド)弦」

今回はマーキス・シルクド弦(Blonze、Lightゲージ)の特徴と、実際に使用した感想を書いていきたいと思います。

 

 

 

①AUTHENTIC ACOUSTICとは

2018年10月1日、Martin弦は新しくリニューアルされました。

種類が増えすぎたMartinの弦をまとめてわかりやすくする為、そしてよりハイクオリティな弦の生産に統一していく為です。

リニューアルに伴い、旧モデルは順次販売終了となりました。

 

そのリニューアルされた新シリーズの名称が「AUTHENTIC ACOUSTC」なのです。

パッケージの中央に「AUTHENTIC ACOUSTIC」と記載されているものがこのシリーズにあたります。

 

 

②旧モデル

▶︎Martin MARQUIS Blonze 

 

マーキス・シルクド弦はこのMARQUISシリーズの後継モデルになります。

旧モデルはもう生産終了となっている為、店頭では購入出来ません。

ネットでも従来より高値で販売されています。

こちらの緑のパッケージ、店頭でも見かけることがあると思うのですが、一体どんな特徴があるのでしょうか。

 

 

③特徴

マーキス・シルクド弦の一番の特徴はポールエンド部にシルクを巻いている点です。

上図の赤い部分がシルクです。

 

こちらは通常の弦。

ポールエンド部が明らかに違うことがわかります。

 

このシルクをポールエンド部に巻くことで、どんな利点があるのかというと、

 

・ブリッジへの負担を軽減し、食い込みによる傷を防ぐ(ギターブリッジの保護)

・巻き弦の緩みが抑えられチューチングが安定する

 

主にこの二つの効果があると言われています。

デリケートなビンテージのギターのブリッジ部の保護に最適ですね。

かつて、エリックク・ラプトンもこの弦を愛用していたそうです。

 

チューチングの安定性もかなり嬉しいポイントです。

チューニングが安定しない弦ほどストレスなものはありません。

 

 

④スペック

・Lightゲージ(1弦:012、2弦:016、3弦:025、4弦:032、5弦:042、6弦:054)INCH

 

ゲージは他のMartinのLightゲージと同じ一般的な太さです。

ゲージの選び方についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

▶︎[初心者向け]アコギの弦のゲージの選び方

 

 

・Bronze弦

アコースティックギターの弦には主にBRONZE弦とPhosphor Bronze弦の二種類があります。

簡単に説明すると、

 

・Bronze弦は落ち着いた一般的なサウンド

・Phosphor Bronze弦はBronzeに比べると煌びやかで明るいサウンド

 

になります。

今回使用したのはマーキスシルクド弦のBronzeの方です。

マーキスシルクドのPhosphor Bronzeも販売されています。

 

 

⑤弾いてみた感想

今回もMartinのD28を使用しました。

弾いてみた率直な感想は「思っていたよりもクセのあるサウンド」でした。

 

パッケージの裏面に記載されている通り、ややドンシャリ気味のサウンドですね。

高音が結構シャリシャリしている印象を受けました。

ここは好みが分かれてくるポイントなんじゃないかと思います。

高域のクセがギターによってはマッチするもの、しないものがありそうです。

ややドンシャリ気味なのですが、不思議と全体のまとまりはあり、煌びやかさもあります。

弦の張りたての時は、ドンシャリ感が少し気になっていたのですが、弾いているうちに良い感じに高域が落ち着いて、使いやすい音になっていきました。

 

この弦の凄いところはポールエンドのシルクが影響しているのか、弦が劣化しにくいです。

1ヶ月近く弾いていても、音質の劣化が他の弦に比べると少ないです。

3弦は一番弦の劣化が顕著に出やすく、1ヶ月近く弾いていると大抵3弦が剥けて音がビビり出します。

しかし、このマーキスシルクド弦は1ヶ月弾き続けても全く3弦が剥けてきませんでした。

これには驚きました。

弦の太さは他のMartinの弦と変わらないのに、この耐久性は凄いです。

 

チューニングの安定性に関しては、確かに他の弦に比べて、より安定しているように感じました。

微々たる差かもしれませんが、「チューニングが気持ち悪い」といったストレスは全くありませんでしたね。

 

音質は定番の「MA140 80/20ブロンズ」の方が使いやすそうだなと感じたのですが、コスパを考えるとマーキスシルクド弦もかなりアリな気がします。

ギターとの相性はありますが、一度試してみる価値は大いにある弦だと思います。

 

 

まとめ

 

MARQUIS SILKED(マーキス・シルクド)弦の特徴と

 

・ポールエンド部にシルクが巻かれている

・チューニングが安定する

・ブリッジの食い込みによる傷を防止してくれる

・弦が劣化しにくい

・音はやや高域にクセがある

 

ポールエンド部にシルクが巻かれていることからくる、独特の音質のクセがありますが、それさえ気にならなければかなり使える弦だと思います。

ブリッジ保護という観点から、ギターを大事に使いたいという方にもオススメですし、Martinの弦を出来るだけ長く使いたいという方にもオススメです。

今回はBronze弦を使用しましたが、明るいサウンドが好みの方はPhosphor Bronzeを使ってみるのも良いと思います。

MARQUIS SILKED(マーキス・シルクド)弦、是非一度お試し下さい。

 

 

ライター:ソロモンの 猫

法政大学文学部日本文学科卒業。大学在学中、小説、詩、文章の書き方を学ぶ。2020年よりフリーライターとして音楽をメインに幅広いジャンルの記事を執筆中。 @soromonnoneko