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どれがオススメ?!ジャクソン・エレキギターの選び方2020年4月27日

ジャクソン・エレキギターの選び方

ジャクソンの歴史は1978年、グローバー・ジャクソンが破産寸前のシャーベル社を買い取ったところに端を発します。当時の音楽シーンはロサンゼルスを中心に、LAメタルと呼ばれるハードロック勢が席巻しており、テクニカルな演奏に耐えるプレイアビリティ、鋭くスピーディなサウンドを持つギターが求められていました。シャーベル社において工房を立ち上げ、このようなニーズに応えるための改造などを手がけていたグローバーの元に、様々なギタリスト達が足を運ぶようになります。

1980年末、クワイエット・ライオットからオジー・オズボーン・バンドに抜擢され、彗星のごとくシーンのトップに躍り出たランディ・ローズ氏が訪れました。彼は自分の頭にあるアイデアをグローバーに伝え、グローバーはそれを元にまったく新しいギターを設計しました。この新ギターは非常に鋭角的な外観を持ち、これまでストラトキャスターに近いギターを量産していたシャーベルの製品とは、あまりにかけ離れたものでした。そのため「Jackson」のロゴを入れ、違うブランドの製品として送り出すことを決めます。ジャクソン・ブランド誕生の瞬間でした。

ランディ・ローズ・モデルはその後、社のトップクラフトマンであるマイク・シャノン氏とランディ本人との間でバージョンアップが成されていきますが、飛行機事故による夭折でこの世を去ったランディ氏がこのギターを使う機会はそう多くありませんでした。しかし、この時期のランディ・ローズ氏との二人三脚の設計開発が、現在にまで続くジャクソンの確たる礎となっています。

ジャクソンのギターはそれまでに類を見ない派手なルックス、そして高いプレイアビリティをあわせ持つ完成度の高さで、80年代以後、LAメタルのギタリスト達から絶大な支持を受け、大きな成功を収めることになりました。現在、ハードロック・ヘヴィメタル勢のギタリストからは一つの定番としてジャクソンの名が挙がるようになっています。

ジャクソンギターの特徴

メタル系音楽に向いた派手なデザインのギターを次々製作しており、唯一無二の尖ったデザインがまず最大の特徴と言えるでしょう。これはジャクソンが誕生した初期の頃から一貫しており、ランディ・ローズ氏がスケッチした初号機でさえ、エッジが鋭く尖った非対称のV型ボディに、鋭角的なヘッドを持っています。特にこのヘッド部分は現在にまで続くジャクソンギターのデザイン上における個性の1つで、「コンコルドヘッド」という名が付いています。

コンコルドヘッド

薄いネックを持つことでテクニカルなプレイスタイルに向き、Soloistを代表として、スルーネック構造のギターがラインナップに多数含まれるのも特徴です。スルーネックはハイポジションの弾きやすさ、サステインの長さに直結するため、これもハードロック系に受け入れられた一つの理由となっています。エッジの立った立ち上がりの早い音で、スピーディなプレイからタイトな低音リフまで、歪んだ音と非常に相性の良い部分を多数持っています。

このようにメタル系の印象が非常に強いジャクソンのギターですが、歴史的には意外にも様々なジャンルのギタリストに使われてきています。かつて日本には高額なカスタムオーダー品しか出回っていなかったこともあってか、スタジオ・ミュージシャンからも好評価を受けていました。プロモーションがメタル系に偏っているため誤解されがちではありますが、元々の楽器の完成度が高いため、本質的にジャンル問わず使えるモデルは少なくありません。

ジャクソンギターのグレード

現在、ジャクソンのギターはグレードに合わせたいくつかのシリーズにて展開されており、インドで生産されている廉価価格帯のJS Series、X Series、そしてインドネシアやメキシコで生産されているPRO Seriesが主軸となっています。

その他、カリフォルニア州の工場にて、マスタービルダーであるマイク・シャノン氏を含むビルダー達によって直々に制作されているシリーズもあり、こちらは代理店からの特注によって注文することが可能です。

ジャクソンのギターは製品のモデル名で外観やグレードなどを判別することができます。JSシリーズには型番にJSと付いており、XシリーズにはXと付いています。またDinkyはストラトキャスターを小ぶりにしたモデル名で、SoliostはDinkyモデルのスルーネック版です。その他の変形ギターであるKelly、King Vやシグネイチャー・モデルなどにもそれぞれ個別のモデル名が付いています。

グレードで選ぶ、ジャクソンのエレキ

初心者おすすめモデルは?

Dinky Archtop JS22 DKA (JS Series)

ジャクソンのラインナップでも最も廉価なシリーズとなる、JSシリーズを代表する一本。エントリーモデルながらトップが曲面を描くアーチトップ構造となっており、ボディ材にはポプラをを採用。通常のストラトキャスターに近い外観はジャンルを選ばず、しっかりと歪む太く丸い音色が特徴で、ロックはもちろん、クリーントーンでのアルペジオなどでも美しい響きを得ることができます。

Soloist SL3X (X Series)

Xシリーズはジャクソンの中では2段目に位置するシリーズ。スルーネック構造を持つSoloistシリーズを代表する一本で、その弾きやすさとサステインは圧巻。バスウッドのボディにグラファイトで強化されたネックを備え、ピックアップにはそれぞれダンカンのHot Rails(ネック、センター)、HB-103B(ブリッジ)を搭載。エッジの効いたブリッジPUの鋭い音から、ややジャキッとした質感を持つネックPUの音まで、非常に使い勝手の良いサウンドが魅力です。

中級者以上におすすめは?

Soloist SL2P HT、SL2P、SL2Q HT(Pro Series)

Jackson Soloist SL2P Soloist SL2P HT MAH
Soloist SL2Q HT MAH

スルーネック構造を特徴とするSoloistの、Proシリーズにおけるラインナップ。全モデルの共通として、ボディ材はマホガニーとなり、セイモアダンカンのTB-6、SH-6が搭載されることで、中音域にピークの効いた粘り強い音、ほどよく抜けるハイにタイトなローエンドが特徴となっています。ラインナップはポプラバールをトップに使用したSL2P、キルトメイプルをトップに使用したSL2Qの二種に分かれており、さらにSL2Pにはフロイドローズ搭載タイプが加わります。いずれも独特なカラーリングですが、そのルックスに負けない強力な音色は、ロックには特にぴったりです。

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Signature Misha Mansoor Juggernaut HT6 (Pro Series)

Jackson HT6

ペリフェリーのギタリスト、ミーシャ・マンソーのシグネイチャーモデル。バスウッドのボディにメイプルのネックを備え、ピックアップにはオリジナルのMM1を二基搭載。5ウェイのピックアップセレクターを装備し、トーンポットはプッシュプルによる瞬時のオンオフに対応しています。ヘヴィなリフからメロディアスなソロ、さらには美しいクリーントーンのアルペジオまで、多彩なサウンドをカバーできる優れた一本となっており、シグネイチャーモデルの枠を超えた活躍が期待できます。

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目的別に選ぶ、ジャクソンのエレキ

色々なジャンルに対応できるギターは?

Dinky DK2 (Pro Series)

Jackson DK2 左から:DK2 Burgundy Mis、DK2 Rocket Red、DK2 HT Ash Charcoal Gray、DK2 HT MAH Natural

Proシリーズにおけるディンキーモデル。ボディ材にアルダー、ネックにメイプルを使用しており、トラディショナルなストラトキャスターを想起させる材質ながら、ジャンボフレットを採用し、ハードウェアにはフロイドローズ、セイモアダンカンのJB、’59を装備。よりモダンなスペックを備えています。ジャクソンのイメージとは少し異なりますが、幅広い音楽に適応できる懐の広さを持ち、モダン・ストラト的な位置づけにあるモデルと言えます。アッシュ材、マホガニー材を使用した別モデルを選ぶと、フロイドローズではなく通常のハードテイルブリッジタイプとなるため、アームの不要な場合、こちらを選択するのも良いでしょう。

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Signature Phil Collen PC1

Jackson PC1

デフ・レパードのギタリスト、フィル・コリンのシグネイチャー・モデル。フェンダー社からの許可を得たストラトキャスター同様のヘッド形状を持ち、サスティナードライバーを搭載したネックPUを含む、SSHレイアウトのピックアップ構成で、他のどのジャクソンのギターとも異なる出で立ちを持っています。ボディ、ネックを構成するマホガニー、メイプル全てに熱処理を施し、耐久性を高めた素材を使用。ピックアップにはディマジオのDP152F Super3、DP116 HS-2を搭載し、デフ・レパードの音楽に聴けるような様々なサウンドを一手にカバーできる、幅広さを持つ一本です。

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尖ったルックスの変形モデル

CD24 (Pro Series)

Jackson CD24

ジャクソンの初号機でもあるランディ・ローズ・モデルを彷彿させるCD24。実際のランディ・ローズ・モデルに比べて、若干ながら縦長となり緩やかになったボディにはマホガニーが選ばれています。ピックアップにセイモアダンカンのJBと’59、さらにフロイドローズを搭載というところからも明らかなように、往年のハードロックに最適なハードウェアを備えており、中音域にピークのある迫力のあるサウンドが持ち味。ハードなリフはもちろん、丸みを帯びた滑らかなリードギターの音色も魅力です。

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Kelly KEX (X Series)

Jackson Kelly KEX

Kellyは80年代ブラッドフォード・ケリーによってデザインされ、マーティ・フリードマンの使用によって有名になった、ジャクソンを代表する変形ギターです。このモデルはブラックのボディにゴールドハードウェアを組み合わせた高級感溢れる一本で、ポプラ材のボディにメイプルのネックを合わせた、他のラインナップにもよく見られる組み合わせとなっています。フロイドローズが搭載されており、ピックアップには高出力のハムバッカーを二基搭載。サウンドは見た目からも想像できる通り、80年代ごろのハードロックにもっとも合うエッジの効いた鋭いトーンであり、スピーディなリフを弾くのには最適です。

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多弦ギター

Dinky DK7 Rosewood、DK7Q HT(Pro Series)

Jackson DK7Q HT

ProシリーズにおけるDinkyの7弦仕様モデル。DK7 Rosewoodはボディトップ材にローズウッドを使用し、フロイドローズを搭載した渋い外観が印象的。ボディバックにはSuhrなどでも使用されている軽量なオクメ材を採用することで、低音のふくらみを緩和させています。DK7Q HTはキルトメイプルをトップに配した高級感のあるルックスを持ち、ブリッジも固定タイプ。共通部分としては、ピックアップに昨今のメタルギタリストから高評価を受けるセイモアダンカンのSentientとNazgulを搭載しているところが挙げられます。いずれも7弦モデルとして完成度の高い一本となっており、7弦ギターの1本目としても最適です。

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Soloist Archtop SLAT8 (X Series)

Jackson SLAT8

マルチスケールを採用した8弦モデル。バスウッドのボディにメイプルのネックで構成され、斜めに配置されたスケールは1弦側で26インチ、8弦側で28インチとなっています。ピックアップには9弦用のEMG909を斜めにスラントして配置、マルチスケールに合わせて、ブリッジも各弦が分離されたものを採用しています。Soloistモデルの特徴、スルーネックの利点であるサステインの長さは、このような多弦モデルでも最大限に発揮できるでしょう。

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