国産エフェクターブランド「VEMURAM」現行品を全機種検証してみました![記事公開日]2016年7月7日
[最終更新日]2021年09月13日
[ライター]中前 議晴

rage e

ジャパン・メイド・ペダルの”VEMURAM”。

高品質で音質も素晴らしく、国内のみならず海外アーティストにも愛用者が多いペダルですよね。

Michael Landau や Oz Noy、Josh Smith、Matt Schofild、Scott Henderson、Richie Samboraなど少し玄人好みのギタリストが名を連ねています。

国内ではTomo Fujita氏も使用していらっしゃいます。

そもそもMichael Landau氏がVEMURAMの”Jan Ray”というモデルを使用していることが話題になり、海外から火が付いたブランドです。

私もいくつか所有したこともあり大好きなブランドです。

先日、また新しいペダルが発売されると発表されていますし、増々目が離せないVEMURAM。

そんなVEMURAMの現行品を全て試奏することが出来たので今回は全機種を検証してみたいと思います!

Jan Ray

https://youtu.be/_oo-QZweJQ4

VEMURAMといえばコレといってもいいくらい有名な機種ですね。

1960年代の Fender Blackfaceアンプのノブをヴォリューム6 トレブル6 ミドル3 ベース3の設定にした”Magic 6″と呼ばれる魔法のセッティングで得られる極上トーンを再現しているとの事です。

実際にブラックフェイスのアンプのボリュームを上げていったときと同じような歪み方を感じることが出来ます。

ピッキングの強弱だけでクリーンのアルペジオからサビのオーバードライブまで演奏できます。

もちろんギター側のボリュームに対する追従性も良く、ある程度歪んでいてもボリュームを絞ればしっかりとクリーンサウンドになります。

少しだけコンプ感も感じますが適度なコンプ感で、自分の出したいニュアンスがリニアに伝わり音に反映してくれます。

いつでもアンプを美味しいヴォリュームで使用できる、という環境の方は少ないと思います。

そんな時にこのJan Rayがあれば、手軽にブラックフェイスアンプの美味しい歪を手に入れることが出来ます。
未だに人気の衰えないオーバードライブペダル「Jan Ray / VEMURAM」レビュー

Karen

https://youtu.be/m4td0jnY5jo

70~80年代マーシャルサウンドを狙って制作されたというKaren。

歪も結構深くまで歪むため、往年のロックからハードロックまで一台でまかなえます。

ただし、Driveのツマミを0にしても多少歪むのでクリーンブースター的な使い方には向かないと思います。

セッティングもスウィートスポットが広いので、迷うことなくパッとお気に入りのサウンドを作ることが出来ます。

エッジの効いたサウンドに豊かな倍音。
このディストーションサウンドは皆さんがよくCDで聴いている歪で馴染みのあるサウンドなのではないでしょうか。

Vemuram Karen – Supernice!エフェクター

Rage e

https://youtu.be/9V4QM5AkkoQ

構想から3年を経て完成されたというRage e。

実はこのRage e がVEMURAMの第一号機だったんです。

立体感のあるマーシャルサウンドのオーバードライブに、ブーストスイッチを追加しゲインブーストが出来るようになっています。

個人的にはフュージョン系の歪方だと感じました。

オーバードライブより歪の量は多く、軽いディストーションまでカバーできるといったところでしょうか。

なにより驚きなのがノイズの少なさ!

ゲインをマックスに設定し、更にゲインをブーストしてもローノイズ。ノイズがないと言ってもいいくらいです。

そして、もうひとつ嬉しいことにジャズコでも使える音が得られるという事。

こういったブテック系のペダルはチューブアンプで使用することが前提で作成されているためか、トランジスタアンプであるジャズコではペラペラな歪になってしまうことが多いのですが、このRage eはしつかりと暖かみのある歪が得られます。

ジャズコユーザーにはとてもオススメできるペダルです。

VEMURAM Rage e – Supernice!エフェクター

Galea

https://youtu.be/mjggmJXGfEs

VEMURAMの中で一番新しいモデルのGaleaです。

コレは著者は所有したことはないのですが、先日弾いて欲しくなりました!

50年代のFender ツイードデラックスや、90年代のFender トーンマスターアンプを再現したというオーバードライブです。

同じFender系のサウンドを目指しているJan Rayより汎用性が広く、ペダルボードに入れたらとても使用頻度の高くなるペダルだと感じました。

Level、Gain、Bass、Mid、Trebleと一般的なアンプと同じシンプルなコントロールでまとめられています。

このボディー表面のツマミの他に上面に設けられたふたつのトリムDRVとSATによってさらに細かい音作りが可能になっています。

使用するアンプや環境に合わせてベストな音作りが出来るようになっています。

ストラト、レスポール問わず美味しく使用できるペダルです。

Vemuram Galea – Supernice!エフェクター

Shanks 4K

https://youtu.be/ZFGuJ2jUcLY

このShanks 4K、VEMURAMのなかで唯一のファズペダル、ゲルマニウムファズです。

60年代後期のFuzz Faceを目指したサウンドとの事。

著者はこの機種も所有したことがあるのですが、ファズなのですがオーバードライブやディストーションに近い感覚で使用できるファズペダルです。

特に滑らかで芳醇なディストーションライクなサウンドはいつまでも弾いていたくなる気持ちの良い歪み方です。

もちろんセッティング次第ではファズらしいブチブチしたサウンドも作れます。

そしてギター側のヴォリュームを絞った際の鈴なりは特質ものです!

Vemuram Shanks 4K – Supernice!エフェクター

ライター:中前 議晴

マーティ・フリードマンなどとも共演。親しみやすく和やかな雰囲気でのレッスンが好評!! ギタースクール ROOTSのページ – ギター教室navi

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