Grande uomoの革ストラップはなぜ“推せる”のか?【サウンドメッセ2025】[記事公開日]2025年5月22日
[最終更新日]2025年05月26日
[ライター]ぎたじょのR.

Grande uomo 革ストラップ

2025年春に開催された関西最大級の楽器イベント「サウンドメッセ in OSAKA」。各ブースで注目モデルを取材する中、ひときわ異彩を放っていたのがギターストラップ専門ブランド「Grande uomo(グランデ・ウオモ)」です。

「ギターにこだわるなら、ストラップにもこだわるべき」そんな信念のもと、高品質な革製ストラップを製作しているGrande uomoのブースには、思わず手に取ってみたくなる“推しストラップ”が並んでいました。

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北海道×姫路のレザーで生まれた、こだわりのストラップ

Grande uomo ストラップ

今回取材したのは、鮮やかなブルーが印象的な一本。素材には北海道産エゾシカの革を使用しており、その柔らかさと軽さは触れた瞬間に伝わります。

さらに特筆すべきは、革の表面に施されたガラスコーティング。革でありながら水を弾く防水性が備わっているとのこと。「コーティングしているとは思えないほど自然な手触りなんです」と語るのは、代表取締役の安田宏樹氏。実際に触ってみると、革の硬さを一切感じない、しっとりとした柔らかさでした。

革の産地として名高い兵庫県姫路市の工場と連携し、Grande uomo専用に開発されたオリジナルレザーを使用。柔らかさ、耐久性、発色の良さを兼ね備えた、ストラップ専用の特注素材は、同ブランドの強いこだわりを物語っています。

ストラップは“体とギターをつなぐ「大切なアクセサリー」

安田氏が繰り返し語っていたのは、「ストラップはプレイヤーとギターを直接つなぐ、大切な存在」という考え方でした。

「ギター本体にはこだわるのに、ストラップは軽視されがちなんですよ。でも実際、体に直接触れるのはストラップだけ。だからこそ、素材やデザインにこだわると、気分も上がるんです」

確かに、見た目の統一感やフィット感、演奏時の安定感など、ストラップが担う役割は意外と大きいもの。しかも、革製ストラップなら経年変化を楽しむこともできます。

Grande uomoのストラップは、「変えて楽しむ」アイテムとしての魅力にあふれていました。ギターストラップは1000円台から手に入るアイテムですが、あえてこだわってみることで、演奏のモチベーションをグッと引き上げてくれる。そんな気づきをくれる一本でした。

宇宙柄やスタッズ付き──圧巻の“1点モノ感”

Grande uomoのストラップは、どれも職人の手作業による一点モノ。取材時に実際に触れたのは、個性が光る2本のモデルでした。

まず目を引いたのは、宇宙を思わせる幻想的な柄があしらわれたストラップ。ブルーとパープルが混ざり合うグラデーションは、すべて手作業による染色によるもの。まさにアート作品のような仕上がりです。

宇宙柄ストラップ

もう一本は、スタッズがびっしりと打ち込まれたロックな一本。なんとこのスタッズ、デザインもオリジナルで起こし、ひとつひとつ手作業で打ち込んでいるとのこと。打ち込みにかかる時間は、なんと10時間以上。職人の気合が詰まった、まさに“世界にひとつだけのストラップ”です。

スタッズが打ち込まれたストラップ

このような特別なモデルも、すべて“使える実用品”として仕上げられているのがGrande uomoらしさ。見た目のインパクトだけでなく、実際に演奏に使える耐久性とフィット感も兼ね備えており、愛用ギターとの組み合わせを想像するだけでワクワクします。

長く使うためのケア方法も丁寧にレクチャー

革製品のストラップと聞くと、「お手入れが面倒では?」と不安に思う方に向けて、簡単なお手入れ方法もしっかり聞いてきたので、伝授します。

推奨されているのは、馬油とラナパーの併用ケアです。

革のお手入れ

馬油は動物性のため革にしっかり浸透し、化粧水のように内部から保湿。その後に植物性のオイル「ラナパー」で表面を保護すれば、まるで乳液で蓋をするようにしっとりと仕上がるそうです。

具体的なケア手順

  1. 馬毛ブラシで表面の埃やゴミを払う
  2. 馬油を革に塗り込む
  3. ブラッシングで浸透させる
  4. ラナパーを表面に塗布
  5. 再度ブラッシングして磨き上げる

このケアを2~3ヶ月に一度行うだけで、革本来の美しさと柔らかさを長く楽しむことができるとのこと。見た目だけでなく、愛着を持って育てていく楽しみも味わえそうですね。

まとめ

Grande uomoのストラップは、「ただのアクセサリー」ではありません。革の素材から製法、デザイン、さらにはメンテナンスまであらゆる面でプレイヤーの演奏体験を高めてくれる、まさに“相棒”とも言える存在です。

「人と違うギターストラップが欲しい」「革製品の魅力を楽しみたい」「演奏中のテンションを上げたい」そんな人にこそ、ぜひ一度手に取ってほしいブランドです。

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ライター:ぎたじょのR.

音楽ライター。女性ギタリストならではの悩みを中心に、音楽で役立つ情報の発信をしています。ニール・ショーンとの共演を目指して日々奮闘中。 個人ブログ:https://sparetimez.com/

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