【TAB譜付】高速ブリッジミュートはダウン一択!理由と鍛え方を徹底解説[記事公開日]2025年4月27日
[最終更新日]2025年04月27日
[ライター]ぎたじょのR.

高速ブリッジミュート

「小さな恋のうた」の冒頭で、右手が死にかけた経験ありませんか?

テンポ200超えの高速ブリッジミュートなんて、初見でできるのはもはや人間じゃない。

….とはいえ、オルタネイトで逃げたら、音スカスカ&粒バラバラの残念サウンドになってしまう。「なんか違う…」って首をかしげながら、気づけば腕はパンパンに。

これ、実は全ギタリストが一度は通る道です。

今回は、なぜブリッジミュートはダウンで刻むのか?オルタネイトだと何がダメなのか?をズバッと解説します。ブリッジミュートの練習TAB譜も用意してみました。

さあ、右手の限界突破、いってみましょう!

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ミュートの練習

なぜブリッジミュートはダウンで弾くのか?オルタネイトはダメ?

ブリッジミュートとは、右手の手のひらをブリッジ寄りの弦に軽く当てながら弾く奏法のこと。では、なぜブリッジミュートは「ダウン」で弾くのか?オルタネイトの方が効率良くないか?といった疑問にお答えします。

理由①:音の粒がそろってカッコイイ音になるから

結論から言うと、ダウンピッキングの方が音の粒が揃い、ズシッと重いタイトな音になるからです。

物理的に、手を振り下ろすダウンの方が力を均等に入れやすく、安定したミュート音が出せます。特に速い曲や歪ませたサウンドでは、この「まとまりの良さ」が音圧となり、カッコイイ音へと繋がるのです。

この粒が揃わないと、せっかくのカッコいいリフもなんかバラけて頼りない音になってしまいます。

理由②:アップの時ミュートが甘くなる

オルタネイトピッキングは、ダウンとアップを交互に繰り返す奏法のこと。確かに、手の負担も減るし、速さも出しやすい。

ブリッジミュートの場合、アップピッキングだと手のミュートが甘くなり、音が浮いてしまうんです。特に「小さな恋のうた」のようなテンポ200超えの曲では、アップの瞬間に弦が暴れやすく、粒もバラバラに。歪ませたらその差は歴然です。

高速ブリッジミュート・ダウンの鍛え方

「いや、BPM200なんて無理だろ…」

そう思ったそこのあなた。安心してください、最初はみんな無理です。でも、諦めずに練習さえしていれば、右手も徐々に慣れてくるもの。

ここでは、ブリッジミュートの高速ダウンピッキングの鍛え方を伝授します!

1. ゆっくりのテンポから

いきなり原曲テンポでやると、フォーム崩れて変なクセがつきます。まずは120BPMくらいからメトロノームで刻んで、手首の動きを安定させましょう。小節最後の音は短くならないよう、アクセントぎみで意識してみて。

2. アンプで歪ませて練習する

ブリッジミュートは、右手を押える位置によって2つの音を出すことができます。

  • ネック寄り→シャープで歯切れのいい音
  • リアピックアップ寄り→残響音が残るズンズン音

 押さえすぎると音が詰まり、浮かせるとミュートが甘くなるので注意してくださいね。手の感覚を掴むためにも、必ず歪ませた状態で練習しましょう。

3. 疲れたら即休憩

高速ダウンは筋トレと一緒です。疲れた状態で続けると効率とやる気もダウン。

「15分集中してやる!」「1フレーズだけやる」といったルールを作り、短時間集中→休憩を繰り返していきます。習得のコツは、徐々に持久力を伸ばすことです。

4. 徐々にテンポアップ

慣れてきたら120→140→160→180→200と段階アップ。

200超えをクリアできたら、『小さな恋のうた』やメタリカも余裕で弾きこなせるようになります。180→200に変える時が1番キツいですが、「無駄な動きをしていないか?」録画で確認してみるのも良いでしょう。

実践!高速ブリッジミュート・ダウン練習フレーズ

さっき紹介したポイントを意識しながら試せる練習用のTAB譜を2つ用意しました!簡単バージョンのにアレンジしてみたので、まずはゆっくりのテンポで、音の粒を揃えることだけ意識して弾いてみてください。

TAB譜1:「Armed And Ready」の基本のダウン刻み

Armed And Ready:Tab譜

解放弦のミュートが登場する、マイケルシェンカー氏の定番リフです。ギター初心者さんも挑戦しやすいように、簡単にアレンジしてみました。

このリフは、押さえるパワーコードが3つのみとシンプルです。すべてダウンピッキングで弾いて、まずは右手のピッキングに慣れていきましょう。

何度も原曲を聴いて、ブリッジミュートの音を再現できるようになったら次のステップへ。

 

TAB譜2:「小さな恋のうた」の冒頭ミュート

小さな恋のうた:Tab譜TAB譜1とは違って、ミュートする弦が行ったり来たりする応用パターンです。

冒頭から素早いコードチェンジ+高速ブリッジミュートが登場します。ピックは平行ではなく、弦を撫でるような感じで、少し斜めに向けると弾きやすさがプラス。

原曲に合わせて練習すると速いので、メトロノームに合わせてゆっくり練習。「小さな恋のうた」はこの冒頭さえ弾けたら、簡単なので諦めずにチャレンジしてみてくださいね。

まとめ

今回は、TAB譜付でブリッジミュートの練習方法や、なぜダウンで弾くのか?を解説しました。音の重みも粒立ちも、全部ダウンピッキングが生み出してるんですよね。スマホで録音してオルタネイトとダウンの違いを比べてみると、また面白いかもしれません。

ブリッジミュート練習にTAB譜もぜひ使って、ゆっくり右手を鍛えていきましょう。

 

 

ライター:ぎたじょのR.

音楽ライター。女性ギタリストならではの悩みを中心に、音楽で役立つ情報の発信をしています。ニール・ショーンとの共演を目指して日々奮闘中。 個人ブログ:https://sparetimez.com/

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