L.R.Baggs VENUE DI使用レビュー[記事公開日]2022年2月8日
[最終更新日]2022年02月8日
[ライター]ソロモンの 猫

L.R.Baggs VENUE DI

アコースティクギター用プリアンプ、L.R.BaggsのVENUE DI

アコギでライブを行っている方には非常に広く使われている名器です。

今回はVENUE DIの特徴を実際に使ってみた感想を交えながらご紹介していきたいと思います。

 

 

①そもそもDIとは?

DI(ダイレクトボックス)とはライン接続の楽器(アコギ、ベースなど)をミキサーに接続する為のインピーダンス(電気抵抗)変換器です。

 

楽器(出力)とミキサー(入力)のインピーダンスが異なると音質の劣化が生じてしまいます。

DIを通してインピーダンスを合わせてやることで、音質の劣化を防ぐことが出来るのです。

 

ライブハウスなどでアコギやベースを演奏したことがある方は一度は目にしたことがあるかと思います。

BOSSダイレクトボックス DI-1

 

アコギを弾く人の全員がDIを持っている必要があるかというと、必ずしも必要なわけではありません。

ライブハウスにはまず間違いなくDIが置いてある為、それを借りれば済む話ではあります。

 

しかし、DIの中にはエフェクトやプリアンプが内臓されているものも多いです。

プリアンプとは、アコギのピックアップから送られる信号を増幅して整えてくれる機材のことです。

これにより、生音に近いナチュラルなサウンドを作ることが可能になります。

 

「より生音に近い良い音でアコギを鳴らしたい」と考えている方には必須のアイテムで、自前のDIを持ち込むことで作り込んだ理想の音をライブでも出せる様になります。

 

 

VENUE DIの特徴

①5バンドEQ(イコライザー)

VENU DIは5バンドのEQがついている為、かなり細かな音作りが可能です。

 

・bass(低音)

・low mid(中〜低音)

・hi mid(中〜高音)

・trebre(高音)

・presence(超高音)

 

このうちlow midとhi midの中音域は帯域を調整することが可能で、細かく設定することが出来ます。

 

こちらのtuneのつまみを動かすことで、効かせる帯域を指定出来ます。

 

EQの効きは使ってみた感じとても良いです。

特に不自然な感じもないですし、しっかりと効いてくれる印象です。

EQはついブーストしがちですが、余計な部分をカットする方向で音作りすると良いです。

VENUE DIで低音をブーストするとハウリングしやすいですね。

 

VENUE DIはEQでとても細かい音作りが出来るので、理想とするアコギの音をこれ1台で作るあげることも十分出来ると思います。

 

 

②チューナー

この「mute-tune」のボタンがチューナーのフットスイッチになります。

踏むとチューナーがオンになり音がミュートされます。

 

チューナーの効きはまあ普通といったところでしょうか。

悪くはないですが、性能の良いチューナーを使ったことのある人からすると、少し物足りないレベルかもしれません。

レスポンスの良さ、正確さ、どちらもまあまあです。

 

問題なくチューニング出来ますが、チューナーとしての精度はあまり期待しない方が良いです。

 

 

③ブースター

左側のフットスイッチ「boost」がブースターになります。

こちらも踏むと赤く点灯し、音量を持ち上げてくれます。

 

少しわかり辛いですが、ブーストする量はこのメモリで設定出来ます。

0~9dbでブーストが可能です。

 

このブースターは歪むことなく綺麗に音量を持ち上げてくれます。

特に辺なクセもなくブースターとして優秀です。

 

アルペジオ曲の時はブーストして使ったり、ギターソロの時に踏んだり、ライブではとても活躍してくれます。

 

 

④ノッチフィルター

ノッチフィルターとはイコライザーの一種で、主にハウリングを防止する為のものです。

「notch」のツマミを動かすと、対応する帯域の音がカットされます。

普段は特にいじる必要はないですが、ハウリングが起こる時には使ってみると良いです。

 

 

⑤フェイズスイッチ

フェイズスイッチは位相を反転させるスイッチです。

こちらも用途としてはハウリング防止のもので、ハウリングが起こるようでしたらスイッチを入れてみて下さい。

 

 

⑥バッテリーチェック

VENUE DIには電池残量を確認できるバッテリーチェッカーが搭載されています。

VENUE DIはDCアダプターか9v電池で稼働させることが出来るので、DCアダプターの場合は特に不要ですが、9v電池の場合はこのバッテリーチェッカーはとても役に立ちます。

 

「bat chak」のボタンを長押しします。

バッテリー満タンの場合、4つのLEDが点灯します。

 

バッテリーがなくなると色が一つずつ消えていきます。

電源が取れる場所でライブをする場合は、DCアダプターを使うと思いますが、野外でのライブなど電源が取れない場合はこまめにバッテリーはチェックすると良いでしょう。

 

 

⑦リア、サイドパネル

 

A…input (インプット

ギターからシールドをここに挿します。

 

B…efx/send(エフェクトセンド)

このジャックから外部エフェクトペダルのインプットに接続します。

 

C…efx/return(エフェクトリターン)

外部エフェクトペダルからの信号をこのジャックに戻します。

 

D…boost(ブーストレベル)

boostフットスイッチを押した時のブーストレベルを調整できます。

 

E…DI.output(アウトプット)

マイクケーブルを使い、ミキサーに繋ぎます。

 

F…grand lift(グランドリフトスイッチ)

複数の機器を接続した時に起こるループノイズを回避することが出来ます。

 

G…output(アウトプット)

シールドでギターアンプやミキサーに繋ぎます。

 

H…DC インプット

DCアダプターを接続する部分です。

 

 

⑧注意点

一般的な接続は上記のようにな接続になります。

しかし、この場合に気をつけて欲しいのは、DI.outputからミキサーに繋いだ場合、赤で囲った「ボリューム」は動かしてもミキサーには送られません。

上記の接続でライブを行う場合、ギターの音量はgainで調整することになります。

 

左側面にあるシールドを挿すアウトプットから音を出した時に、このボリュームコントロールは反映されます。

ここからミキサーにシールドを繋いで音を出すこともできますが、キャノンを使ってミキサーに送った方が音は太く、良い音になります。

左側面のアウトプットはミキサーへのアウトプットとは別に、アンプなどに繋いでモニターにする時などに使います。

VENUE DIの音、使ってみた感想

VENUE DIは通すだけで音が太くなり、芯のあるサウンドになります。

またクリアでクセがなく、DIとして非常に優秀だと思います。

 

チューナーとしては先程も書きましたが、可もなく不可もなく普通です。

自分はペダルを踏んでミュートして、クリップチューナーでチューニングしていました。

 

イコライザーは本当に細かい設定が出来て便利です。

効きも良く、これ1台でかなり理想の音に近付けると思います。

 

ブースターの機能も非常に重宝します。

 

VENUE DIの売りは「5バンドのイコライザー」「チューナー」「ブースター」の三つだと思います。

個人的には、

 

・イコライザー◎

・チューナー△

・ブースター◎

 

という感想です。

チューナーも普通に使えるレベルではあるので、これ一台で全て完結させたいという方にはオススメです。

 

L.R.BaggsのVENUE DI、実際に使ってみましたが、非常に良いDIです。

5バンドEQ、ブースター、チューナーも備えて、¥29800というのはかなりお得なのではないでしょうか。

 

これ一台あれば、ライブ環境やPAさんに左右されずに自分の作りたいアコギの音を出せるようになれます。

ライブで1ランク上のアコギの音を求めている方には是非ともオススメしたいDIです。

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ライター:ソロモンの 猫

法政大学文学部日本文学科卒業。大学在学中、小説、詩、文章の書き方を学ぶ。2020年よりフリーライターとして音楽をメインに幅広いジャンルの記事を執筆中。 @soromonnoneko