親指も使ってる?ジミヘンスタイルの弾き方を取り入れてみよう![記事公開日]2016年7月16日
[最終更新日]2021年07月16日

jmi

「左手で弦を押さえて、右手で弦をはじく」

ギターを弾く人でみなさんであれば当たり前の動作ですね。

ギターを弾く際、みなさんはどの指を主に使用していますか?

人差し指?
中指?

小指なんかはもともと動かし辛い指でもあるので苦手な方もいらっしゃるかもしれませんね。

大抵の方は、人差し指、中指、薬指、小指を使用しコードを押さえたりメロディーを弾いたり、ミュートをしたりと左手はたくさんの役目を果たしています。

そこで!

使える指が1本増えたらどうでしょう?
出来ることが増えそうな気がしませんか?

使える指がもうないって?

そんなことはありません。
未だ使ってない指、「親指」が残ってます!

今回は「親指」を駆使した演奏方法について書いていきたいと思います。

演奏の幅を広げたい!
という方は是非参考にしてみてください。

2種類のスタイル

ギターを弾く際に使用されるネックの握り方として、大きく分けて2種類あります。

親指をネックの後ろに沿えたスタイルの「クラッシックスタイル」。

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ネックを握りこむようにつかんだスタイルの「ロックスタイル」。

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この2種類に分けられます。

クラッシックスタイルはク、ラッシックギター奏者やジャズ屋さんに多く見られるスタイルですね。
ロックやポピュラーミュージックでもバレーコードを押さえたり、指をストレッチする際にはこの「クラッシックスタイル」を使用する場面も多くあります。

そして、ロックスタイルはチョーキングなどにすぐ移行できたりすることから、チョーキングを多用するロックやポピュラーミュージックといったジャンルで多く使用されているスタイルです。

どちらが正解という訳ではなく、必要に応じて両方のスタイルを使い分けるのがいいでしょう。

そして、今回は親指を駆使した演奏を行うので「ロックスタイル」を使用していきます。

親指を使った押さえ方

まず、6弦ルートのメジャーコード「F」を押さえてみましょう。

初めに教則本で書いてあったり、先生に教わるのは大抵人差し指をバレーしたこんな押さえ方ですよね。

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今回は親指を使用するので、6弦1フレットのFの音を親指で押さえてしまいましょう。

そして他の弦も下記のように押さえなおしてみましょう。

  • 4弦3フレット→薬指
  • 3弦2フレット→中指
  • 2弦1フレット→人差し指
  • 1弦3フレット→人差し指

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今回5弦は鳴らさないので、6弦を押さえている親指の先端で軽く触れてミュートしておいてください。

はい、これで親指を駆使した「F」(6弦ルートのメジャーコード)の出来上がりです。

人差し指で1フレットをバレーしていた「F」と同じ音が出ますね。

5弦は弾かなくていいのか?という声が聞こえてきそうですが、5弦3フレットの「C」音は2弦1フレットに同じC音があるんですね。

なので今回は重複している5弦3フレットは省いて押さえています。

親指で押さえるメリット

「同じ音が鳴るなら親指なんて使わなくてもいいじゃないか!」

はい、そのまま弾くのであれば著者もどちらの押さえ方を使用してもいいと思います。

しかし、ここからがこの親指を使ったスタイルの美味しいところなのです。

親指を使ったスタイルで先の「F」を弾くと1本使用していない指が出てくると思います。

そうです、小指が余っているとハズです!

この小指が自由に使えることがこの押さえ方の真骨頂なのです。

どういうことかというと、小指で音を足してあげることが出来るのですね。

例えば「F」を押さえているときに、3弦を小指で4フレットにハンマリング。
そうすると、中指で押さえている3rdからsus4への移行が出来ます。

またsus4からプリングで3rdに戻って上げる事もできます。
これを続けて弾くと「タララッ」とオブリガード的な効果を得ることが出来ます。

他にも1弦3フレットを小指で弾いてみたり、2弦3フレットを弾くのも良くやる演奏ですね。

このように、コードの中にメロディーを混ぜてることができのです。

ジミヘン

このように親指でルートを押さえて、余った指でメロディを弾くというスタイル。

伝説的な存在となっているジミ・ヘンドリックスが得意とした奏法なのです。

ジミヘンのバンドは3人編成の3ピースバンドにも関わらず、ヴォーカル・ドラム・ベール・コードを弾くギター・メロディを弾くギターと3人で弾いているとは思えないような音数を出すことが出来るのは、ジミヘンがコードを弾きながらメロディを弾くという事をやっていたからなんですね。

ジミヘンをコピーしようとすると、親指無しでは弾くことが出来ないフレーズが多々出てきますよ。

まとめ

ただ単に「コードを弾くだけではなく、余った指でメロディーを弾く」。

これが出来るとかなり演奏に華が出てきます。
弾き語りなんかでも使える有効なテクニックです。

今回はメジャーコードを取り上げてみましたが、他にもマイナーコードやジャーセブン、マイナーセブン、セブンスコードなどでも同じようなことが出来るので、色々と試してみると面白いのではないかと思います。

また機会があれば、その辺りのコードの解説も行ってみたいと思います。

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