ギターの練習というと、ついつい華のあるギターソロや速弾きなんかを日々、一生懸命練習している方も多いのではないでしょうか?
ですが考えてみてください、ギターソロというのは1曲、約4分の中で実質20秒~30秒程度です。
その他は?
歌のバックでバッキングを弾いていることがほとんどです。
ギターソロがいかに速くカッコよく弾けたとしても、他の3分30秒が弾けないギタリストなんて使い物になりません。
即刻クビになるでしょう。
そこで今回は歌のバックで多用されとても重要な奏法「カッティング」、しかも苦手な方が多い「単音カッティング」のExフレーズを作成しました。
譜例の最後にはカッティングの際のコツも書いてみたので、そちらも参考にカッティングマスターを目指してみてください!
歌もののバックでも多用されるオーソドックスなパターンです。
Ex-1のパターンを元にハンマリングで装飾したより動きのあるパターンです。
ハンマリングなどの際にも、他の弦の音やノイズがならないように注意です!
生徒さんからもカッコいいと好評のレニー・クラビッツ風リフです。
今までのカッティングと異なり、Ex-3はロックなカッティングリフとなっています。
クリーンよりも少しクランチ気味なサウンドで開放弦を豪快に引き倒すとカッコよくなると思います。
他の弦を余った指を駆使し、しっかりミュートし目的の音だけが鳴るようにしましょう。
ミュートが甘くて開放弦の音が鳴ってしまったり、キンキンとハーモニクス鳴ってしまわないように注意です。
ハーモニクスが鳴ってしまう場合は、ミュートしている指がフレットの上に来ていないか確認してみてください。
あわせて、1本の指だけではなく複数の指でミュートをするようにすると上手くいきやすいです。
ここまで左手について説明してきましたが今度は右手のピッキングについてです。
右手は肘から振るのではなく手首のスナップを効かせてピッキングしましょう。
意外とピックをしっかり握ってしまい手首が振れない方が多いのです。
肘から振ってしまうとガチガチなピッキングになり滑らかで切れのいいピッキングはできません。
最後にもう一点。
ピックを弦に当てる深さです。
ピックの先端を深く弦に差し込むような形でピッキングすると、弦の抵抗が大きくなります。
その為、ガチガチした出音になり滑らかな音にはなりません。
ピックの先端が弦をかすっていくようなイメージで弾いてみてください。
今回の3パターンはどれも歌のバックや曲のアレンジなど使用頻度の高いパターンを取り上げています。
今までしっかりとカッティングに取り組んだことのない方は、ぜひこの機会にマスターしてみてください。
ライター:中前 議晴
マーティ・フリードマンなどとも共演。親しみやすく和やかな雰囲気でのレッスンが好評!! ギタースクール ROOTSのページ – ギター教室navi
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