今弾いているギタープレイをループさせて新たに音を重ねていく「サウンド・オン・サウンド」効果が得られるのがルーパー・エフェクター。ギタリストにとって一人で多重録音やジャムセッションを楽しめるということもあって人気が高まり、専用機種が次々と登場、近年のエフェクター・カテゴリーのなかでも存在感が増しています。

そんなループ・ペダルも様々な機能がついたものが登場しているので、今回は現在市場に出回っているルーパーについていろいろ見ていきたいと思います。

予算を抑えたい人向けのルーパー

VOX Lil’ Looper

今回紹介するルーパーの中でも最も価格が安いのがこちら。
2つの独立したループには別々の長さで録音可能、複雑なループ・パフォーマンスが可能なペダルです。
また2つのフット・ペダルにより録音／再生／オーバーダビング／ループ切替が可能となっています。

■ループ数：2
■最大録音時間：合計90秒
■エフェクト：12種類搭載
■入力端子：ギター/マイク端子
■出力端子：OUTPUT端子（モノラル標準）、ヘッドフォン端子（ミニ・ステレオ）

TC Electronic Ditto Looper

コンパクトさで選ぶなら TC Electronic Ditto Looper がいいでしょう。
スイッチとツマミだけの超小型・超シンプルなルーパーです。1回押し／2回押し／長押しの操作で、録音／再生／オーバーダブ／アンドゥ／リドゥをコントロールします。
ループに何も記録されていない場合は自動的にトゥルーバイパスに。

■最大録音時間：5分

アナログドライスルー／非圧縮24ビットオーディオを実現し、5分以内ならオーバーダビング回数は無制限！！
場所をとらずに高機能でオススメです。

TC Electronic「Ditto」シリーズ

TC Electronicでは、上記「Ditto Looper」を皮切りに

• ステレオ入出力／データのインポート – エクスポート／FX効果を搭載した「Ditto X2 Looper」
• ステレオ入出力／データのインポート – エクスポート／バッキングトラックの音量調節を搭載した「Ditto Stereo Looper」
• フラッグシップモデル「Ditto X4 Looper」
• マイク端子に対応した「DITTO MIC LOOPER」

と豊富なラインナップが用意されています。特に2016年2月に登場した「Ditto X4 Looper」では、ステレオ入出力／データのインポート – エクスポート／FX効果／2系統のループ／2つのループの再生方法を2通り選べる／古いループを減衰させるDECAYツマミを搭載するなど、非常に多機能な最上位機種となっており、独立した2ループを自在に操ることができるネクストレベルのルーパー・エフェクターとなっています。

安定のBossのルーパー

BOSS Loop Station RC-1

2014年11月に登場した、BOSSのルーパーの中でも機能をシンプルに抑え手に入れやすい価格でリリースされたのがRC-1です。ルーパーとしてのシンプルな機能に加えてステレオ入出力に対応、ギターだけでなく電子楽器などを接続することも可能となっています。

BOSS RC-3

安心感が桁違いなのが RC-3 です。
コンパクトながら録音時間は驚異の3時間！！お気に入りのセッティングを最大99個まで保存でき、録音した素材はUSB接続でパソコンに送ることもできちゃいます。また、オーディオ・プレイヤーやステレオ・アウト対応のエフェクト、シンセサイザーなどステレオ対応の楽器を接続することだって可能。

さらに全10パターンの「リズム・ガイド機能」が搭載しているので、簡易的にリズムを鳴らしながら演奏できちゃいます。
小さいのにかなりスゴいです！！

■最大録音時間：約3時間
■フレーズ保存：99個
■10パターンのリズムマシン
■入力端子：INPUT端子x2、AUX入力端子（ファンタム電源非対応）
■出力端子：OUTPUT端子（モノラル標準）x2、USB端子
■STOP/MEMORY SHIFT端子（TRS標準タイプ）

Boss RC-30

RC-3 のパワーアップ版。
トラックは2つに増え、XLRマイク・インプット端子を搭載してマイク・パフォーマンスにも対応できるようになりました。またファンタム電源対応なのでコンデンサーマイクも使えちゃいます！さらに5種類の専用エフェクト（「BEND DOWN」「STEP PHASER」「SWEEP FILTER」「TEMPO DELAY」「Lo-Fi」）を搭載。

■ループ数：2
■最大録音時間：約3時間
■フレーズ保存：99個
■エフェクト：5種類搭載
■10パターンのリズムマシン
■入力端子：INPUT端子x2、AUX入力端子（ファンタム電源対応）
■出力端子：OUTPUT端子（モノラル標準）x2、USB端子
■STOP/MEMORY SHIFT端子（TRS標準タイプ）

ギタリストだけでなくボーカリストやラッパーの人達にも指示されています。

BOSS RC-300

最強ループマシンが欲しいならこれ！
３トラック独立した録音が可能に、内蔵エフェクターは高品質に、MIDI in/out端子まで搭載。

■ループ数：3
■最大録音時間：約3時間
■フレーズ保存：99個
■エフェクト：16種類搭載
■10パターンのリズムマシン
■入力端子：INPUT端子x2、AUX入力端子ファンタム電源対応
■出力端子：OUTPUT端子（モノラル標準）x2、USB端子
■MIDI in/out端子
■STOP/MEMORY SHIFT端子（TRS標準タイプ）

ループ・エフェクターの最高峰がこれです。

RC-505 LOOP STATION

ドイツで開催されている楽器フェス「Musikmesse」2013年に登場したBossの新しいテーブルトップ型ルーパー。
ギタリストが足元で踏んで操作することも可能なようですが、どちらかというとテーブルに置いて手で操作するように作られているのが特徴。DJやボイスパーカッション、ヒューマン･ビートボックスのプレイヤーなど幅広いミュージシャンが使えるようになっています。

その他メーカーのルーパー

DigiTech JamManシリーズ

Boss製品と比べても引けを取らないスペック、赤い色が印象的なBossのルーパーに対してDigitechはブルーの色が特徴です。
しかし価格帯はBossのほうが安いですね…この辺はもうお好みで…

LINE6 Looper

ルーパーだけでなくディストーションやトレモロ、コンプレッサー、コーラス、フランジャー、フェーザー、またチューナーとしても使える、マルチエフェクターの役割も果たしてくれるエフェクター。リズムマシンとして10種類のパターンを内蔵しているので、一人ジャムセッションが捗ります。

ディレイペダルにルーパーが搭載されているモデル

TC Electronic Flashback X4

ディレイとしても使いたいならこれ！
ディレイ・メーカーとして世界的に有名なTC Electronic のステレオ・ディレイ＆ルーパー。合計16種類ものディレイを内蔵、リバース機能なんかも使えてしまいます。

■最大録音時間：約40秒
■TonePrint対応
■12種類のディレイ：テープエコー、アナログ、アナログ + モジュレーションFX、リバース、ダイナミック、TC2290エミュレーション、TC2290エミュレーション + モジュレーションFX、スラップバック、ローファー、ピンポン、チューブエコー＆スペースエコー
■トゥルーバイパス＆アナログドライスルー仕様
■入出力端子：INPUT（MONO/STEREO）、OUTPUT（MONO/STEREO）、EXP PEDALイン、USB、MIDI IN、MIDI THRU

とにかく音がめちゃいいので、ルーパーとしてだけでなくディレイを購入するつもりでゲットしてはいかが…？？

TC Electronic Alter Ego 2

Flashback X4と同様、ディレイとしての機能がメインながら、ルーパーも搭載したモデルです。
Alter Ego 2は10種類のアナログ・ディレイ + toneprint機能で好みのディレイを（たとえばデジタルディレイなど）入れておけます。ルーパー機能はちょっとでいい、という人はこちらもチェックしておくといいですね。

BOSS /DD-500

BOSSの最新の多機能デジタルディレイDD-500にもルーパー機能が搭載しています。ディレイのクオリティとしては最高峰の32bitを採用、非常にクリアなサウンドでループさせることができます

VOX DelayLab

VOX DelayLabは3フットスイッチの多機能デジタルディレイの中で2万を切る価格帯ということもあって、コストパフォーマンスに優れたモデルです。28秒までのステレオルーパー、他30種類のディレイサウンドを搭載しています。多機能ディレイを手頃な値段で欲しい人におすすめのモデルです。

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以上、おすすめのルーパー・エフェクターでした。単にルーパーといってもシンプルなもの／多機能なもの／ディレイがメインのものなど、様々な種類がありましたね。あなたはどのルーパーがお好きでしたか？？

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