みなさん、ギターの弦はどうやって押さえていますか?
「指で、です。」
では指のどこで押さえていますか?
「指の先?」
ギターは右利きの人は、左手で押さえて、右手で弾きます。
これはみなさん、お分かりだと思います。
でもたったこれだけのシンプルなことの中にもいろんなことがあります。
実は、ギターの弦は押さえてはいけません。
「押さえちゃダメなの?じゃどうやって弾くの?」って言われそうですね。
ギターの弦は押さえようとすると左手に必要以上の力が入ってしまいます。
どれだけ力を入れずにギターを弾くか?がスムースにギターを弾くための
ポイントになります。
では、左手の使い方についてギターの基本と呼ばれるクラシック・グリップで説明します。
ポイントは必要以上の力を入れない事。
左の指の第一関節(一番爪に近い間接)を曲げて、上から弦を引っ掛けるようにします。
まず写真のように指を曲げてください。
このまま6弦の5フレットを人差し指で押さえてみましょう。
このとき、5フレットは5フレットでもなるべくボディに近いほうを押さえるようにしましょう。
フレットの真上だと音は出ませんが、フレットの近くを押さえるようにすることで
少ない力でしっかりとした音がでるようになります。
理想は人差し指だけを押さえた時に親指がなくても音が出るようにすることです。
どうでしょう?
音は出ていますか?
決して人差し指に力を入れ過ぎないようにしてください。
これができたら中指、薬指、小指で順に6フレット、7フレット、8フレットを押さえてみてください。
これがいわゆるクラシック・グリップ、ですね。
(グリップには他の形もありますが、それらはまた別の機会に)
ここでちょっと問題になるのが親指。
先ほどはネックから離した状態にしましたがすべての指を押さえるとどこかに置いたほうが指が安定します。
親指は
・中指の後ろ
・反らせた状態
・ネックの半分から下
になるように置いてください。
後ろから見るとこんな感じです。
下の写真のように親指が曲がってしまっていると
横方向の動きがしづらくなるので気をつけてください。
次の例は押さえる指が潰れてしまっています。
間接をしっかり立てるようにしましょう!
こちらは指全体が人差し指側によってしまっています。
この形だと小指が使いづらいです。
なんかギターって面倒だな、と思わずに。
一度できてしまえばずっとできますから。
自転車に一度乗れればずっと乗れるのと同じです。
何事も最初が肝心ですよ。
楽しいギターライフを!
ライター:澤田 卓也
ミュージックカレッジ・メーザーハウス講師。 澤田卓也ギタースクール主宰。 著書として「ギターコード・パーフェクトマスター」「アコースティックギター・パーフェクトマスター」(共に日本文藝社刊)。 ジャズ、ロック、ブルース、ポップス等ギターミュージックは全部好きです! 自分のバンドではジャズ・フュージョン系の音楽を演奏しています。
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