今日、私達の身の回りにある物の多くが「中国」で作られており、メイドインチャイナによって生活が成り立っているといっても過言ではありません。それは楽器業界も同じと言えるかもしれません。2000年以降、様々な「中国産エフェクターブランド」が登場し、インターネット上で大きな話題となりました。そこで、今回はギター初心者にオススメしたい中国産エフェクターブランドについてまとめてみました。
中国産ペダル最大の特徴は「コストパフォーマンスに優れている」ということ。大手メーカーの製品の1/3あるいは1/2くらいの販売価格ながらも、自宅で演奏する前提では十分に「使える音」を鳴らすことができます。一見すると初心者用の格安ペダルに思えますが、中にはプロも導入している評価の高い機材もあります。また、多くの製品がトゥルーバイパス方式を採用しているのも特徴と言えます。
そもそもなぜ、中国産のエフェクターは格安なのでしょうか。その理由は以下が考えられます。
世界中の企業が中国に生産拠点を置いているのは、人件費を安く済ませることができるからです。また、中国産エフェクターの多くが有名ペダルの「コピー製品」なのは周知の事実。デザインや形状は異なるものの、有名ペダルの回路をそのまま流用することでコストダウンを図っている訳です。
安い部品を使っているのも有名な話ですが、最近は技術の進歩により、安くても品質の高い部品を大量生産できるようになりました。そのため、低コストでも出音の良いペダルを作ることが可能となっています。
とはいえ、ニュースなどでも話題となっていますが、ここ数年で多くの企業が中国から撤退している傾向にあります。その理由として、人民元の高騰や労働コストの上昇が挙げられます。つまり、今現在はリーズナブルな価格で中国製ペダルを購入できるものの、「いつまでも安いかどうかはわからない」のが実情です。安い内に買っておく、というのも一つの考えと言えるでしょう。
ラインナップの大半が3,000円以下で手に入るという激安エフェクターブランドがDonnerです。激安ながらサウンドはさほど悪くない、モデルによってはむしろ良いという評価を得ており、エフェクターの入門機種には最適でしょう。他の中華系ペダルブランドと同様、ミニサイズのラインナップがほとんどで、Suhr Riotのクローン「Morpher」が知られています。
Donnerのエフェクター一覧 – Supernice!エフェクター
MOOERはミニサイズペダルのパイオニア的存在であり、中華系ギターブランドの中でもよく知られる1つです。TS系オーバードライブの「Green Mile」や、伝説的な紫色のアナログディレイを再現した「Ana Echo」など、そのラインナップ数は50種類を超えますが、現在は格安と呼べない値段になってきています。近年は55種類のアンプモデルと70種類のエフェクトを搭載したマルチエフェクター「GE200」、多機能な空間系マルチエフェクター「Ocean Machine」など、徐々にオリジナリティを獲得しつつあります。
Mooerのエフェクター一覧 – Supernice!エフェクター
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JOYOは2012年頃に話題を呼んだ中国ブランドで、IbanezのTS-808を再現した「Vintage Overdrive」が高い評価を得ています。他にもFulltoneのコピーである「ULTIMATE DRIVE」や、SuhrのRiotをコピーした「US DREAM」など、完成度の高い製品をラインナップしています。リーズナブルかつ流通量もそれなりに多いので、ギター初心者でも気軽に手に取ることができます。
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2006年に業界デビューしたnuX(ニューエックス)ですが、同ブランドのCOREシリーズはコストパフォーマンスに優れていると評判です。NAMM2015では32ビットDPSのマルチエフェクターであるMG-20を発表するなど、精力的に商品開発を行っているブランドです。
コンパクトサイズがウリのMOOER製品よりも小さい、超コンパクトペダルを作っているのがHOTONEです。本体サイズは9Vバッテリーを気持ち大きくした程度で、一見すると子供のおもちゃにも見えますが、その実態は完成度の高いエフェクターです。甘いブルースサウンドが特徴の「BLUES」や、軽やかなクランチサウンドの「LIFT UP」などがラインナップされています。
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2014年頃に国内デビューした新気鋭の中国ブランドがMOVALL AUDIOです。MOOERサイズのコンパクトペダルで、中国産ペダルには珍しく、製品の多くが「オリジナル回路」で構成されているのが特徴です。まだ知名度こそ低いものの、オリジナリティを追求し続けている注目の中国ブランドです。
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ROWINは2013年頃に国内デビューしたブランドで、デザイン製の高い独自筐体が特徴です。通常、中国ブランドの多くが伝説的な名機をモチーフにした製品が多いですが、ROWINは同じ中国ブランドであるMOOERの製品をベースに開発していると言われています。エフェクターはもちろん、オシャレなデザインのクリップチューナーも人気です。
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2014年8月に日本に初上陸した、ニューヨークの老舗エフェクターブランド Electro Harmonix で制作を行っていたエンジニアが監修に関わって製造されている、デザインはUSA/製造は中国というエフェクターブランドです。Xviveのペダルは
と、コストパフォーマンスに優れながらも現代的なパーツを使用するなど、一定のクオリティを確保しているのが特徴となっています。
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2015年に日本に上陸したエフェクターブランド。ほぼ全ての製品がミニサイズのペダルとなっており、ここまで13製品がリリースされています(2017年4月時点)。王道エフェクトの他に、メタルディストーション「INFERNO」、ミニサイズでは珍しい7バンドEQ「EQ7」、アコースティックギター用コーラス「ACH」、ショート・ディレイ専用機「AMBIANCE」、ミニサイズ用エフェクターボード「Flight Case」など特徴的なラインナップが用意されています。
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9V/12V/18Vの出力を備え、3千円台と非常にコストパフォーマンスの高い激安パワーサプライ「DC-CORE10」及び「DC-Tank6」「Nano Power Station」のリリースによって市場に衝撃を与えたブランド。「Dyna Compressor」「Mini Screamer」とパクリ元の名前を露骨に使ったエフェクター類も、ほとんど3千円台での購入が可能となっています。
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中国産エフェクターは格安で手に入る反面、音質や耐久面に不安があるという方も多いでしょう。しかしながら、その品質は年々見直されており、中国産ペダルが大手メーカーの製品と肩を並べるのは時間の問題かもしれません。格安とはいえ、実戦で使える音を鳴らせる製品がとても多いので、興味がある方は様々なブランドのペダルを試してみてはいかがでしょうか。
エフェクター検索サイト – Suoernice!エフェクター
ギター エフェクターについて – エレキギター博士
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