シングル系ギターで作るクランチサウンド!エフェクターと設定方法を徹底解説[記事公開日]2024年12月25日
[最終更新日]2024年12月25日
[ライター]ぎたじょのR.

クランチは、ギター初心者から経験者まで幅広いギタリストに愛されるサウンドです。特に、シングルコイルとの相性がよく、自分の個性を表現するのにピッタリ。

しかし、「クランチ」と言っても、実はその定義や音作りにはさまざまな方法が存在します。

今回は、クランチの正解が分からないよ!という方に向けて、音作りのコツやシングルコイルに適したアンプ・エフェクターの設定方法まで詳しくご紹介します。

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クランチサウンドとは?ギターの音作りに役立つ基礎知識

クランチサウンドは、クリーンとディストーションの中間に位置する軽い歪みを特徴とした音色です。その歪み具合は、ロックやブルースをはじめ、多くの音楽ジャンルで使われます。特に、コードやリフに奥行きを与え、メロディラインに表現力を加えることができるのが魅力です。

クランチサウンドの作り方はアンプやエフェクターを活用するのが一般的で、自分好みの音色を見つける楽しみも味わえます。

クランチについての基礎と作り方を詳しくご紹介します。

軽く歪んだトーン?クランチの定義と魅力

クランチの定義は人それぞれです。

一般的には、軽い歪みであり、ジャリッとした歪み具合が特徴とされます。「軽く歪んでいる音」をクランチとする人もいれば、「ほぼクリーンだけど強く弾くと少し歪む音」をクランチと考える人もいます。

共通する点は「音が大きくなるにつれて歪みが増す音色」であること。
クランチはコードやリフに奥行きを加えるだけでなく、メロディラインにも感情を込めることができる、表現力豊かなサウンドです。

シングルコイルと相性がいい理由とは

①コードを弾く時の分離感

シングルコイルのピックアップは、音の立ち上がりが早く、一音一音はっきりした音が出ます。少なめの歪みでも音の粒が潰れることなく、歯切れのいいサウンドになります。アンプの設定次第ではハムバッカーでも「クランチ」は作れますが、J -POPならではの軽めのクランチはシングルの方が作りやすいです。

②音の抜け感が良い

最近の曲は、クランチが使われることが多いと感じませんか?

クランチは、軽い歪みの段階でのニュアンスが伝わりやすく、繊細なタッチでの表現が可能です。特に、ブルースやロックなど、音の「抜け」が求められるジャンルでクランチサウンドを生かしたいギタリストには、シングルコイルはベストな選択といえます。

【簡単】シングルコイルでクランチサウンドを作る方法!

クランチサウンドを作るパターンは「アンプ設定」「エフェクター使用」です。

それぞれの音作りについて詳しく解説します。

アンプで作る方法

  1. アンプでクリーンを作る
  2. 強く弾いて少し歪むまでゲインを上げる
  3. ボリュームの確認

アンプ自体の設定でクランチサウンドを作りたい場合、まずはクリーン状態からアンプでゲインを上げ、歪みが出るポイントを見つけます。ここでは手元のボリュームはMAXで大丈夫です。

クリーン状態から、勢いよくジャーン!とコードを弾いて「やや歪む」までゲインを上げてみましょう。あとは自分の耳でチェック。求めるサウンドに近づいたか?少しずつゲインを調整します。

JC-120 を使ったおすすめの設定はこちらです。

シングルコイルで同じ設定にすれば、歯切れのいい軽めのクランチができます。(歪みはお好みで調整してください)

アンプでクランチを作った後は、必ず写真に残しておきましょう。他の曲を演奏するときに、アンプの設定が変わると思うので忘れないうちにパシャってくださいね。

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エフェクターで作る方法

  1. オーバードライブのペダルを用意
  2. アンプでクリーン状態を作る
  3. エフェクター側のゲインを上げる

オーバードライブを使って作ると簡単にクランチができます。

クランチサウンドを作るには、オーバードライブのゲインを控えめ(1〜3程度)に設定し、ボリュームを少し上げて(5〜7程度)アンプにしっかり信号を送ります。

  • ジャキッとした音を出したいトーンとゲインを多めにする
  • 温かみのある音を出したいトーン低めにする

ピッキングの強弱で歪み具合が変わるため、コードと単音それぞれ弾いて調整してみてくださいね。

クランチでおすすめのエフェクター3選!

クランチサウンドを作るときにぴったりなエフェクターを3つご紹介します。どんなエフェクターを選べば良いのか分からない人、必見です。カッコいいクランチサウンドを気軽に使ってみませんか?

BOSS /OD-3 

オーバードライブの名機。豊かな中低域とキレのある歪みが特徴のペダルです。ウォームな音色から軽めのクランチまで音作りが可能で、シングルコイルギターとの相性も良好。中音域の太い音が出るので、弾いていて気持ちがいい。

操作性がシンプルなのでギター初心者さんも扱いやすいペダルです。

BOSS OverDrive OD-3 – Supernice!エフェクター

FULLTONE /OCD 

アンプライクな歪みが特徴のペダルです。ピッキングの強弱に応じて歪みが変化し、弾き手の表現力を最大限に引き出してくれます。

クランチからディストーションまで、歪みの幅が広いのも魅力的です。様々な音楽ジャンルに対応でき、ノイズも少なくて、まさに「優秀なペダル」といえます。

バッキングからソロまで存在感のあるサウンドを出したいときにおすすめ!

FULLTONE OCD – Supernice!エフェクター

 BOSS /BD-2 Blues Driver 

ブルースにぴったりなヴィンテージ感あるクランチが特徴です。

特にクリーントーンに少し温かみと歪みを加えたいときに最適で、シングルコイルギターの音をしっかりと活かせます。細かなニュアンスまで表現でき、弾き心地の良いサウンドがなります。高音域のジャキッとした音を出したい人におすすめです!

この3つのオーバードライブから選べば、どれも満足度の高いクランチが作れます。楽器屋さんで試奏してみて、自分の好みのペダルを見つけてみてくださいね。

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まとめ

クランチサウンドは、ギタリストが必ず虜になる歪みです。

自分の音作りへのこだわりが活かされ、ギターの表現力を引き出してくれます。クランチの歪み加減はギタリストによって違います。一般的には、「強く弾くと少し歪む音」をクランチと定義する人が多いです。

アンプの設定、エフェクターの利用といった方法を組み合わせることで、自分好みのクランチを見つけられるでしょう。シングルコイルとの相性も抜群です。

今回ご紹介したエフェクター3つの中から使用すれば、誰でも簡単にクランチが作れます。

シングルコイルピックアップのギターを持つ方は、ぜひこの記事を参考に自分好みのクランチを見つけてみてくださいね。

ライター:ぎたじょのR.

音楽ライター。女性ギタリストならではの悩みを中心に、音楽で役立つ情報の発信をしています。ニール・ショーンとの共演を目指して日々奮闘中。 個人ブログ:https://sparetimez.com/

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