Martinからは本当に沢山の種類の弦が販売されています。
緑色のパッケージが目を引く、こちらの「MARQUIS SILKED(マーキス・シルクド)弦」
今回はマーキス・シルクド弦(Blonze、Lightゲージ)の特徴と、実際に使用した感想を書いていきたいと思います。
①AUTHENTIC ACOUSTICとは
2018年10月1日、Martin弦は新しくリニューアルされました。
種類が増えすぎたMartinの弦をまとめてわかりやすくする為、そしてよりハイクオリティな弦の生産に統一していく為です。
リニューアルに伴い、旧モデルは順次販売終了となりました。
そのリニューアルされた新シリーズの名称が「AUTHENTIC ACOUSTC」なのです。
パッケージの中央に「AUTHENTIC ACOUSTIC」と記載されているものがこのシリーズにあたります。
②旧モデル
マーキス・シルクド弦はこのMARQUISシリーズの後継モデルになります。
旧モデルはもう生産終了となっている為、店頭では購入出来ません。
ネットでも従来より高値で販売されています。
こちらの緑のパッケージ、店頭でも見かけることがあると思うのですが、一体どんな特徴があるのでしょうか。
③特徴
マーキス・シルクド弦の一番の特徴はポールエンド部にシルクを巻いている点です。
上図の赤い部分がシルクです。
こちらは通常の弦。
ポールエンド部が明らかに違うことがわかります。
このシルクをポールエンド部に巻くことで、どんな利点があるのかというと、
・ブリッジへの負担を軽減し、食い込みによる傷を防ぐ(ギターブリッジの保護)
・巻き弦の緩みが抑えられチューチングが安定する
主にこの二つの効果があると言われています。
デリケートなビンテージのギターのブリッジ部の保護に最適ですね。
かつて、エリックク・ラプトンもこの弦を愛用していたそうです。
チューチングの安定性もかなり嬉しいポイントです。
チューニングが安定しない弦ほどストレスなものはありません。
④スペック
・Lightゲージ(1弦:012、2弦:016、3弦:025、4弦:032、5弦:042、6弦:054)INCH
ゲージは他のMartinのLightゲージと同じ一般的な太さです。
ゲージの選び方についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
・Bronze弦
アコースティックギターの弦には主にBRONZE弦とPhosphor Bronze弦の二種類があります。
簡単に説明すると、
・Bronze弦は落ち着いた一般的なサウンド
・Phosphor Bronze弦はBronzeに比べると煌びやかで明るいサウンド
になります。
今回使用したのはマーキスシルクド弦のBronzeの方です。
マーキスシルクドのPhosphor Bronzeも販売されています。
⑤弾いてみた感想
今回もMartinのD28を使用しました。
弾いてみた率直な感想は「思っていたよりもクセのあるサウンド」でした。
パッケージの裏面に記載されている通り、ややドンシャリ気味のサウンドですね。
高音が結構シャリシャリしている印象を受けました。
ここは好みが分かれてくるポイントなんじゃないかと思います。
高域のクセがギターによってはマッチするもの、しないものがありそうです。
ややドンシャリ気味なのですが、不思議と全体のまとまりはあり、煌びやかさもあります。
弦の張りたての時は、ドンシャリ感が少し気になっていたのですが、弾いているうちに良い感じに高域が落ち着いて、使いやすい音になっていきました。
この弦の凄いところはポールエンドのシルクが影響しているのか、弦が劣化しにくいです。
1ヶ月近く弾いていても、音質の劣化が他の弦に比べると少ないです。
3弦は一番弦の劣化が顕著に出やすく、1ヶ月近く弾いていると大抵3弦が剥けて音がビビり出します。
しかし、このマーキスシルクド弦は1ヶ月弾き続けても全く3弦が剥けてきませんでした。
これには驚きました。
弦の太さは他のMartinの弦と変わらないのに、この耐久性は凄いです。
チューニングの安定性に関しては、確かに他の弦に比べて、より安定しているように感じました。
微々たる差かもしれませんが、「チューニングが気持ち悪い」といったストレスは全くありませんでしたね。
音質は定番の「MA140 80/20ブロンズ」の方が使いやすそうだなと感じたのですが、コスパを考えるとマーキスシルクド弦もかなりアリな気がします。
ギターとの相性はありますが、一度試してみる価値は大いにある弦だと思います。
MARQUIS SILKED(マーキス・シルクド)弦の特徴と
・ポールエンド部にシルクが巻かれている
・チューニングが安定する
・ブリッジの食い込みによる傷を防止してくれる
・弦が劣化しにくい
・音はやや高域にクセがある
ポールエンド部にシルクが巻かれていることからくる、独特の音質のクセがありますが、それさえ気にならなければかなり使える弦だと思います。
ブリッジ保護という観点から、ギターを大事に使いたいという方にもオススメですし、Martinの弦を出来るだけ長く使いたいという方にもオススメです。
今回はBronze弦を使用しましたが、明るいサウンドが好みの方はPhosphor Bronzeを使ってみるのも良いと思います。
MARQUIS SILKED(マーキス・シルクド)弦、是非一度お試し下さい。
ライター:kato
2020年よりフリーライターとして活動。 @kato1155ka
※当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています。
guitarhakase.com
guitarhakase.com
guitarhakase.com
guitarhakase.com
guitarhakase.com
guitarhakase.com
guitarhakase.com
guitarhakase.com
guitarhakase.com
guitarhakase.com
guitarhakase.com
guitarhakase.com
guitarhakase.com
guitarhakase.com
guitarhakase.com
guitarhakase.com