耳コピに超便利なアプリ「ハヤえもん」使用レビュー[記事公開日]2022年4月28日
[最終更新日]2022年04月28日
[ライター]kato

ハヤえもん

「ハヤえもん」という無料アプリをご存知でしょうか。

このアプリは音楽再生アプリなのですが、楽器や歌の練習に物凄く便利な優れものです。

 

「耳コピしたいけど、何をどうやって弾いているのか全然わからない」

 

といったことは本当によくあると思います。

そんな耳コピの壁にぶつかった時に、この「ハヤえもん」はとても役に立ってくれます。

 

なんと、読み込んだ楽曲の「音程」「テンポ」を自由に変えることも出来ますし、31バンドのイコライザーで聴きたい音域を持ち上げて聴きやすくしたり、不要な音域を削ることも出来ます。

しかも、イコライザーのプリセットが本当に豊富で、「ボーカルキャンセル機能」「ベースの耳コピ」「サイドギターの耳コピ」など特定の耳コピに特化したプリセットが沢山取り揃えてあるのです。

 

今回の記事では音楽再生アプリ「ハヤえもん」について詳しく解説していきたいと思います。

 

 

①「ハヤえもん」スペック

「ハヤえもん」は耳コピや語学学習に便利な機能を多数揃えた、無料音楽プレーヤーです。

 

[互換性]

・iphone OS 10.0以降

・ipad OS 10.0以降

・ipod touch iOS 10.0以降

・Mac mac OS 11.0以降 

 

[言語]

日本語とその他16言語

 

[サイズ]

53.7MB

 

[App内課金]

あり

 

 

②速度と音程を別々に変更できる

速度と音程

 

この機能は本当に便利です。

例えば、女性曲の歌のキーを下げて練習したいと思っても、カラオケにでも行かない限り出来ませんよね。

「ハヤえもん」ではグラフの♭ボタンをタップするだけでキーを一つ下げることが出来ます。

このアプリがあれば、自分のキーに合わせた歌の練習が可能です。

キーは+60、-60まで設定することが出来ます。(そんなに使うことはまずないですが)

 

また、楽器の速いフレーズや歌の細かいフェイクの部分など、何をやっているのか聴き取れないといったことも多々あると思います。

そんな時にもこのアプリでテンポを遅くすることで、細かいフレーズを聴き取りやすくすることが出来ます。

「遅」ボタンをタップするだけでテンポを遅くも出来ますし、勿論「速」をタップすればテンポを速くすることも出来ます。テンポは100%を原曲のテンポとして、0.1%単位で刻めます。

 

キーやテンポを変えると、音質は劣化しますが、耳コピや練習用なので問題ないでしょう。

この機能を使うことで楽器や歌の練習で出来ることがかなり増えると思います。

③便利なABループ機能

ABループ機能

「ハヤえもん」には便利なABループ機能が内蔵されています。

どういうことかというと、始点Aと終点Bを指定してトリミングし、好きな範囲で何回もループさせることが出来るのです。

 

例えば間奏のギターソロを耳コピしたい場合、その部分だけを切り取り、何度も再生させることが出来ます。

普通の音楽プレーヤーでは聴きたいところまで戻ろうとしたのに戻りすぎてしまったり、何かとストレスを感じてしまうことが多いと思います。

このループ機能を使えば練習を効率的に行うことが出来ます。

④30種類ものエフェクトプリセット

ハヤえもんにはなんと30種類ものエフェクトプリセットが内蔵されています。

 

・ランダム

・ボーカルキャンセル

・モノラル

・左のみ再生

・右のみ再生

・左右入れ替え

・ダブリング

・サイドギターの耳コピ

・ベースの耳コピ(オクターブ上げ)

・パン(左右バランス)

・ノーマライズ

・コンプレッサー

・再生周波数

・エコー

・リバーブ

・コーラス/フランジャー

・ディストーション

・逆回転再生

・だんだん速く

・だんだん遅く

・だんだん高く

・だんだん低く

・古びたレコード再生

・電池切れ

・歌へた

・聴覚トレーニング

・メトロノーム

・効果音

・8bit音源風

 

凄い数のプリセットですよね。

リバーブだけでも「バスルーム」「教会」「コンサートホール」などの7種類のプリセットがあり、更に細かくエフェクトをかけることが出来ます。

こちらのプリセットは三つまで同時にかけることが出来ます。

例えば、「ボーカルキャンセル」でボーカルを消して、そこに「リバーブ」をかけて「コンプ」もかけるといったことも可能です。

 

「ボーカルキャンセル」はカラオケの練習や、楽器の耳コピに役立ちそうです。

「ベースの耳コピ(オクターブ上げ)」はその名の通り、オクターブ高く再生され、ベースラインが聴き取りやすくなります。

「サイドギターの耳コピ」や「右のみ再生」「左のみ再生」といった機能も特定の楽器を耳コピするのに大いに役立つでしょう。

 

「古びたレコード再生」なんかもアナログ感が再現されていて面白いです。

「歌へた」「電池切れ」など全く使い道のなさそうなエフェクトもいくつかありますが、エフェクトをかけて遊ぶ分には楽しい機能です。

④31バンド・イコライザー

イコライザー

「ハヤえもん」には更に31バンドのイコライザーが内蔵されています。

これによってかなり細かい音域まで調整が可能です。

 

先程紹介したエフェクトのプリセットも万能ではなく、例えば「ボーカルキャンセル」を選んでも、曲によっては周波数的に聴き取りにくい場合もあります。

そんな時は、このイコライザーを使って聴き取りたい音域を持ち上げたり、いらない音域を削ったりすることで、耳コピしやすくすることが出来ます。

 

エフェクトをかけた状態に、加えてイコライザーをかけることが出来るのは本当に便利です。

操作も凄くシンプルなので、イコライザーを使ったことがない人でも簡単に扱えると思います。

また、イコライザーの設定はプリセットとして保存しておくことも可能です。

 

更に60種類ものイコライザーのプリセットも内蔵されてるので、こちらも併せて活用すると便利です。

「ベースの耳コピ」「ボーカル強調」「ボーカル抑制」など耳コピ向けのプリセットもあれば、通常の音楽プレーヤーに内蔵されているような「Pop」「Rock」「Jazz」といった音楽を楽しむ用のプリセットも数多く用意されています。

⑤ハヤえもんの使い方

「ハヤえもん」を立ち上げて、左上のメニューボタンを押します。

 

一番上にある「曲を追加」を選択します。

 

「ミュージックライブラリから追加」「カメラロールから追加」「dropboxから追加」の中にある楽曲であれば、ハヤえもんに追加して再生することが出来ます。

カメラロールから動画を選択しても音声を抽出することが出来ます。

 

ただし、サブスクの曲や、サブスクからダウンロードした楽曲を追加することは出来ません。

CDやパソコンから取り込んだ楽曲、オンライン上で購入した楽曲などは使用することが出来ます。

 

また上記以外のアプリでもエクスポート機能のあるアプリ(Documents、ボイスメモ等)であれば、ハヤえもんに楽曲をエクスポートすることが出来ます。

 

ボイスメモから追加する場合はボイスメモアプリ上で

「共有」→「その他」→「ハヤえもん」

の手順で簡単にエクスポート出来ます。

まとめ、使ってみた感想

ハヤえもんを実際に使ってみましたが、とても使いやすく凄く便利なアプリだと思いました。

Apple Musicなどのサブスクの楽曲を追加出来ないのは残念でしたが、dropbox、ボイスメモからも楽曲を読み込めるのはかなり便利です。

広告を非表示にしたければ課金する必要がありますが、広告もそこまで気になるレベルではありません。

 

耳コピ用としても、楽器や歌の練習用にも、かなり重宝されるアプリだと思います。

 

例えば、楽曲のキーを上げたり下げたりした状態で練習しなくてはいけないという場面でこれほど便利なアプリはないでしょう。

サポートの現場等で「キーを音源から一つ下げたい」といった急なオーダーが入ることもあると思います。

 

DTMが扱える人であれば、音源をDAWに読み込んでキーを下げるといったことは可能ですが、面倒な作業ではあります。

リハの音源やライブの音源をボイスメモに録っておけば、そこからすぐに「ハヤえもん」でキーやテンポを自由に変更することが出来るのでとても便利です。

また語学学習等で聞き取れない文をスロー再生させたり、リピート再生させるといった使い方も出来ます。

 

「ハヤえもん」音楽をやっている人はダウンロードしておいて絶対損はないアプリだと思います。

ライター:kato

2020年よりフリーライターとして活動。 @kato1155ka

※当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています。