ラインセレクター「LS-2」というと、定番のセレクターであり、BOSSのロングセラー商品。このLS-2はモードが多数付いており、さらに個別に音量まで調整できるので、幅広い使い方ができます。それらをここでご紹介します。
通常のINPUT、OUTPUTに加えて、AチャンネルのSEND+RETURN、BチャンネルのSEND+RETURNと、ジャックは計6箇所。INPUT→OUTPUTの途中にA(SEND→RETURN)を挟んだり、AとBをミックスして挟んだりできます。そのモードは以下の6種類。
片方に歪み、片方にコンプ+コーラスなどを繋いで、足下一発で複数のペダルを切り替える使い方。この手のラインセレクターでは定番の使い方です。BYPASSをクリーン、Aをオーバードライブ、Bをハードディストーションという使い方も可能。
A Bにして、A,Bに別々のアンプを繋いでおくと、ペダルを踏むことでアンプの切替ができます。歪みとクリーンで別々のアンプを使うなどができます。BYPASSとAでも良いのですが、AとBを使うと、音量調整が簡単にできるのがポイント。一応、アンプをOUTPUTにもう一台つなぐことで3台使い回すことも可能ですが、ここまでやる人はさすがにあまりいないと思います。
逆に、A ←→ B でAとBのRETURNに別々のギターを繋いでおくと、ギターの切替もワンタッチ。
ここからがLS-2ならではの使い方。音量を調整できる機能を利用します。A、Bのボリュームを別々に設定しておくと、チャンネルを切り替えたとき、音量だけを上下させることができます。
歪みの前に置いてこれをやると、歪み量を調整することができます。また歪みの後に置くと、単純に音量が変えられるので、ソロ時の音量コントロールなどに役立ちます。BYPASSも使い、
=> A => B => Bypass =>
のモードにしておくと、3段階のレベルブーストがコントロール可能。
これが実はLS-2の最大のポイント。AとBの信号を混ぜられるこの機能は無数の使い方があります。INPUTにはダミーとしてジャックを挿しておかないと、電源が入りません。
エフェクト音を最大にして片方に繋いでおいて、音量調整でそのチャンネルの混ぜ具合を調整します。空間系はもとより、コンプレッサーのブレンド、ベースに歪みを使う場合に、原音とのミックスを行うとかもいい使い方です。
INPUTにモノラルジャックを接続し、AとBのSENDから別々に信号を出すと、それをLRに振ることで、信号をステレオにできます。ディレイやコーラスに付いている機能をそのままやったもの。
ボーカルとギターを一台のアンプから出力するなど、通常のミキサーとしての利用もできます。筆者は一つのプリアンプをアコギ2本で使ったこともありますし、変わり種としては、アコギにマグネティックとピエゾを両方配置し、それをステレオで出力、それらをA、BのRETURNに入力しブレンド、などということもやっていました。
チャンネル毎に音量が調整でき、ミックスまで出来る機器はおそらく他にはほとんどありません。音が痩せるとか、ジャックの位置が良くないとか、色々言われつつもロングセラーを誇るのは、ひとえにこの他に類を見ない機能性があればこそ。一台持っておくと、ギター演奏のみならずさまざまなシチュエーションで使えます。音やせが気になる場合、音質向上のモディファイも氾濫していますので、その辺りを検討してみるのも良いんじゃないでしょうか。
ライター:森多 健司
新大阪駅、西中島南方駅より徒歩10分のギター教室「森多ギター教室」主催。安価な受講料で、初心者から中級・上級者まで幅広くニーズにお応えします。 森多ギター教室のページ – ギター教室navi
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