ローコードで指を鍛える![記事公開日]2016年10月10日
[最終更新日]2016年10月11日
[ライター]澤田 卓也

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コードを押さえたままある指だけを動かすことは、指の独立にとても有効です。
今回はローコードを使って指の練習をしてみましょう!

練習 その1

最初は一つの音を押さえたまま、指を動かす練習です。
弦飛びのフレーズなのでピッキングの練習にもなります。
すべてダウンピッキングで弾きます。

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※下に表記してある数字は指番号です。
1→人差し指 2 →中指 3 →薬指 4 →小指
となっています。

それぞれの音が5弦3フレットのC音に対してどんな音程になっているか?も覚えてください。
いろんなコードを覚えるのに役立ちます。

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練習 その2

今度はローコードのCを使っての練習です。
押さえた指に他の弦が触ってしまい、音が切れやすいのでそれぞれの指をしっかりと立たせて押さえるようにしましょう!

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4弦開放から2フレットへのハマリング・オンは指に勢いをつけるようにして、ピッキングした音と同じくらいの音量でしっかりと弾けるようにしてみてください。

4弦開放はD音でCに対する長2度、9thの音になります。
2弦3フレットも同じ9thですね。
このパターンはCのコードの時のバリエーションとしても使えるのでしっかり練習して使えるようにしておきましょう!

練習 その3

さらにいろんな音を加えてみましょう。

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2弦開放はCに対する長7度、M7です。
人差し指のハマリング・オンはネックを握り込んでしまうと指を動かしづらくなります。
人差し指の付け根はネックに触る程度にしましょう。

また最後に出てくる1弦3フレットの音はCの完全5度なのでこの音を加えてもCのコードになります。
コードフォームの変化形として覚えておきましょう。

練習 その4

今度は他のコードを加えてみましょう。

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C以外のそれぞれのコードに対する各音は次のようになっています。

am

dm

g

Am(11)やDm(11)はAm、Dmの変化形、Gsus4はGの変化形コードとして使えます。

Gでの5弦開放から2フレットへのハマリング・オンは指を立てるだけでなく、6弦3フレットをしっかり押さえていないと
5弦に触ってしまいがちです。
通常Gのコードは1弦3フレットを小指で押さえますが、ここでは使わないので押さえていません。

ここで使われているトライアドは3つの音(ルート、3度音、5度音)から出来ていて、ギターではどこかの弦で
それらがなっていればコードになるのでこのような省略形コードや変化形フォームも使えるとコードのバリエーションも増えていくとおもいます。


最後に…
このようなコードを使ったトレーニングは実際の演奏にもすぐ使える上に、とても音楽的です。
また指のトレーニングとしてもとても効果的なものです。
みなさんも自分なりのパターンを作ってみてください。

ライター:澤田 卓也

ミュージックカレッジ・メーザーハウス講師。 澤田卓也ギタースクール主宰。 著書として「ギターコード・パーフェクトマスター」「アコースティックギター・パーフェクトマスター」(共に日本文藝社刊)。 ジャズ、ロック、ブルース、ポップス等ギターミュージックは全部好きです! 自分のバンドではジャズ・フュージョン系の音楽を演奏しています。

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