最近のスマートフォンの内蔵マイクは非常に性能が高く、映像も物凄く綺麗です。
スマートフォン一発撮りでも、それなりにクオリティの高い弾き語り動画を撮ることが出来ます。
しかし、スマホのカメラでは音声にリバーブ(エコー)をかけることが出来ません。
弾き語り動画を撮影する上で、「音声にリバーブをかけたい」と思う方は多いでしょう。
弾き語り動画のクオリティを左右する要素として、リバーブの有無は非常に大きいです。
今回は弾き語り動画にリバーブやコンプをかけることが出来る超便利な無料アプリ「Impact」をご紹介していきたいと思います。
Impactは英国の音響機器メーカー、Focusrite(フォーカスライト)が出している動画撮影用の無料アプリです。
Focusriteといえばオーディオインターフェイスが有名ですが、日本のプロのスタジオでも多く使用されている一流のメーカーです。
スマホで撮影した弾き語り動画に「リバーブ(エコー)」を簡単にかけることができます。
まず、プリセットが6種類用意されていて、そのプリセットによってかけられるリバーブの種類が異なります。
1.Clean
エフェクトを一切かけないモードです。
このモードではリバーブもコンプも一切かけることが出来ません。
録音した素の音を確認したい場合はこのモードで確認すると良いです。
2.Acoustic Guitar
アコースティックギター用のプリセットです。
他のプリセットに比べるとやや音がこもっている印象があります。
リバーブは下記の5種類から選択出来ます。
・None(リバーブなし)
・Small Room
・Big Room
・Chorus
・Echo
Small Room、Big Roomはとても自然なリバーブ感です。
このプリセットのChorusは一般的なChorusエフェクトというより、リバーブに近い気がします。
リバーブの量は上の図の赤いパラメーターを上下に動かして調整します。
このAcoustic GuitarのプリセットのEchoは何故か音がループする現象が発生し、使いものになりませんでした。
3.Guitar+Vocal
ギター+ボーカル用のプリセット。
音の抜けもよく、全体のバランスも一番良いと思います。
弾き語り動画を撮るなら個人的にはこのプリセットがオススメです。
・None(リバーブなし)
・Small Room
・Mediun Room
・Big Room
リバーブはNoneを入れて4種類から選択することが出来ます。
どのリバーブも非常に気持ち良く使いやすいです。
好みによって使い分けると良いでしょう。
デッドな部屋で録ってもBig Roomのリバーブをかけると、大きなホールで歌っているような音の広がりを得ることが出来ます。
chorusやEchoはこのモードには付いていません。
4.Electric Guitar
エレキギター用のプリセットです。
このImpactというアプリ、同じくFocusriteのiTrack Pocketというポータブルデバイスを購入すれば、エレキギターやエレキベースのライン録音をスマホで行えます。
iTrack Pocketにはアンプシュミレーターが内臓されており、手軽にスマホでエレキギターの演奏動画を撮影することが出来ます。
リバーブは下記5種類から選択可能です。
・None(リバーブなし)
・Small Room
・Echo
・Large Echo
・Large Room
アコギの弾き語りでは特に使用しないプリセットだとは思いますが、アコギをスマホで録ったものにも問題なく使用出来ます。
Lage Echoはかなり深めのエコーで、カラオケボックスのエコーに近い雰囲気です。
5.Female Vocal
女性ボーカル用のプリセットです。
中高音〜高音が強めで音の抜けは良いですが、若干ハイがキツいと感じる方もいるかもしれません。
リバーブは下記の4種類です。
・None(リバーブなし)
・Doubler
・Huge Chorus
・Big Room
ボーカル用のプリセットはDoublerが使用出来ます。
Doublerとはダブリングと呼ばれる、ボーカルを二つ重ねた音を再現するエフェクトです。
このDoubler、確かにダブリング効果は出ているのですが、安っぽくてあまり使えない気がします。
Big Roomは「Guitar+Vocal」のプリセットと共通なのですが、リバーブの効きが全然違います。
「Guitar+Vocal」のプリセットのBig Roomに比べると、リバーブの効きが弱いです。
6.Male Vocal
男性ボーカル用のプリセットです。
Female Vocalに比べると少し柔らかい音の印象です。
リバーブはFemale Vocalと同様に4種類で、効果もかかり具合もFemale Vocalのものと殆ど同じだと思われます。
・None(リバーブなし)
・Doubler
・Huge Chorus
・Big Room
このアプリの凄いところは動画の音声にコンプをかけることも出来るという点です。
上図の矢印の部分の赤いパラメーターを動かすことでコンプのかかり具合を調整出来ます。
コンプの質としては正直めちゃくちゃ良いというレベルではありませんが、全体のバランスを整えるのには役立ちます。
コンプを強めにかけると同時にレベルも持ち上がる仕様になっています。
コンプとしての細かい設定は出来ませんが、例えば指引きのアコギ弾き語り音源にこのコンプをかけていくと、音の小さいアルペジオが持ち上がり、前に出ているボーカルが少し引っ込むといった印象です。
音量のバラつきを整えるといった感覚で使うと良いと思います。
このアプリにはEnhance機能も付いています。
エンハンサーは周波数を調整するエフェクトで倍音を積極的に生み出すことが出来ます。
音量感を大きく変化させずに音抜けをよくしたり、輪郭をハッキリさせることが出来ます。
パラメーターを上げると美味しい成分が前に出てくるので、イコライザーの感覚でお好みで調整してみて下さい。
Impactのアプリ内で動画のトリミングも行うことが出来ます。
撮影した動画はYoutubeにアップすることも出来ますし、Save Videoを選択すればカメラロールに保存出来ます。
こちらのアプリ非常に優秀なのですが、一点だけ注意点があります。
それは縦画面の撮影に対応していないという点です。
縦画面で撮影しようとすると上図のように、画面の向きを変えるように促すアイコンが出現し撮影を行うことが出来ません。
画面を横向きにすると、赤い撮影ボタンが出現し、このボタンを押すと撮影が開始されます。
撮影を終了する時はもう一度赤いボタンを押します。
いかがでしたでしょうか。
こちらのImpactで弾き語り動画を撮影してみたのですが、iphoneで撮ったものとは思えないほど音が良いです。
リバーブ、コンプ、エンハンスをかけることによって初心者でも簡単に本格的な弾き語り動画に仕上げることが出来ます。
同じ種類のリバーブでもプリセットによってかかり方が結構違うので、好みのプリセットや設定を探してみて下さい。
縦画面に対応していない点だけは残念ですが、その他は申し分ないです。
最近の流行りであるTikTokは縦画面が主流なので、このアプリも今後、縦画面対応にアップデートして欲しいものです。
弾き語り動画をスマホで撮影するなら絶対にこのアプリ、ダウンロードして損はありません。
是非お試し下さい。
ライター:kato
2020年よりフリーライターとして活動。 @kato1155ka
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