2大ギターメーカーといわれるギブソン。
レスポールや335等他のブランドのコピーモデルを含め、使っている人は多いのではないでしょうか?
今回はギブソン系のブリッジ周りのパーツを交換して音質のグレードアップをしてみましょう!
まずは各パーツについて、です。
ブリッジ周りというとブリッジ全体、サドル、テールピース、スタッドといった各部分からできています。
ギブソン系で使われるブリッジには大きく分けて2つあります。
一つはビンテージに使われている形のABRタイプ。
上の写真のように、サドルをブリッジの淵で止めるようになっていないのが特徴です。
もう一つはナッシュビル型。
ナッシュビル型
ALLPARTS JAPAN nashville bridge
この二つはパッと見た感じでは見た目が違うだけのように見えますが、ブリッジを止めるスタッドの径等が違っているので交換はできません。
ただ本家ギブソン等のインチサイズのナッシュビル型のものはミリ規格になっているので日本製のABR型のブリッジなら交換可能です。
ABR型同士やナッシュビル型同士の交換はインチサイズとミリサイズのものがあるので自分のギターを見て同じものに交換してください。
でないと取り付けられないので、買ったけど…ということになります。
機能的にはナッシュビルのほうが後から作られたのでABR型の持つ不具合を補っている部分もあります。
ABR型はサドルの動く幅が狭いので、オクターブピッチが合わないという場合でもナッシュビル型なら合う場合があります。
あとは見た目の好みというほうが大きいと思います。
ではパーツを交換して音をグレードアップしてみましょう!
これはパーツ交換全体にいえる事ですが、ネジのサイズ等ご自分のギターに取り付け可能か?サイズを調べるか、お店で確認してから購入してください。
日本製のギターとギブソンでは規格が異なるため、交換できないものが多いです。
サドルは元のスティール・サドル、弾き心地の柔らかいナイロン・サドル、ヒストリック・コレクションやビンテージにも使われているブラス・サドル等、材質によって音が変化します。
チタンやTUSQ(人工象牙)、ストリングセイバーのものもあります。
それぞれスティールのものと比較した特徴をあげてみましょう!
ALLPARTS JAPAN nylon saddle
初期のギブソンに使われていました。
弦を弾いた感触が独特で、古い感じの弾き心地を求めるならいいでしょう。
ただ音はあまり伸びません。
ナイロン・サドルを…
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ALLPARTS JAPAN brass saddle
メッキ無しのものとメッキ処理してあるものとがあります。
汗を書き易い人はメッキありのほうが錆びづらくオススメです。
音の輪郭がはっきりします。
やや倍音も出易くなります。
元のサドルから比べると上品な音になります。
ブラス・サドルを…
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倍音が出て、サスティンも良くなります。
音の粒立ちもいいです。
これも上品な感じの音になりますが、ブラスよりも落ち着いた感じの音です。
GRAPHTECH PQ-8400-00
どちらかというとアコースティックギターのサドル等によく使われています。
ナイロンとやや似てる、とのことです。
TUSQ・サドルを…
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GRAPHTECH PS-8400-00
これは使ったことがありません。
サスティンも良く、落ち着いた音色になりそうです。
ブラスやチタンのサドルは弦溝が切ってないので、きちんとリペアの方に依頼したほうがいいと思います。
私は自分で取り付けましたが失敗すると音が詰まったりします。
またサドルだけでなく、ブリッジ全体であらかじめブラス・サドルが付けられているもの等もあります。
それぞれ音色の傾向が異なりますので、ご自分の好みと照らし合わせて選んでみてください。
またギブソン系のブリッジは弦交換の際に高さが変わってしまいやすいので、これをロックするものに交換するのも良いでしょう。
MONTREUX Alminum Tailpieace Relic
音質のアップグレードを狙うならアルミものに交換するのがよいでしょう。
ギターの鳴り方もシャリンとした綺麗な倍音の音になります。
MONTREUX Alminum Tailpieace Relicを…
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MONTREUX Inch Steel Studs Vintage Nickel
通常のレスポールにはブラス製のものが取り付けられています。
音質向上を求めるならこれをスティール製のものに交換してみましょう。
サスティンの向上や鳴り方が変わります。
MONTREUX Inch Steel Studs Vintage Nickel ver.2を…
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ブリッジ周りのパーツは、ナットやフレット、電気パーツに比べて割と手軽に交換ができます。
いろいろ交換してぜひ自分のギターをグレードアップしましょう!
ライター:澤田 卓也
ミュージックカレッジ・メーザーハウス講師。 澤田卓也ギタースクール主宰。 著書として「ギターコード・パーフェクトマスター」「アコースティックギター・パーフェクトマスター」(共に日本文藝社刊)。 ジャズ、ロック、ブルース、ポップス等ギターミュージックは全部好きです! 自分のバンドではジャズ・フュージョン系の音楽を演奏しています。
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