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世界で2番目に製造されたストラト!?ヴィンテージの中のヴィンテージギターが続々発見!本家、アメリカならではのお話。2012年8月28日

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ギタリストやベーシストであれば誰でも、一度ならず何度かは、楽器店のショーケースの中で他と違ったオーラを放つヴィンテージ楽器に目を奪われ、立ち止まって眺めた経験はある事でしょう。そんな楽器店のショーケース、それ以上に博物館級のヴィンテージギターが2本、この7月アメリカの音楽ニュースサイトで話題に上がっていました。

一本目は、アメリカの大手楽器チェーン店 Sam Ash に94歳の老人が1本のボロボロのギターを売りにきました(この時点で驚きですが)。彼の話によると、何でもその昔、カウント・ベーシー(Count Basie)やあのレス・ポール氏のバックで演奏を努めていたとのこと。家族のためにいくらか現金が欲しかったのと、息子達がギターに何の興味も示さなかったため売りに来たそうです。
従業員がそのギターを確認すると(参照:http://imgur.com/a/Jjkzc#4)、ペグ以外は全てオリジナルのスペックを保ったフェンダー、ストラトキャスターで、ネックのシリアルナンバーによると、何と世界で2番目に製造されたストラトの可能性があるとか!

ストラトキャスターは大量生産に対応するべく、パーツの交換も容易な設計であるためネックが交換されている可能性も否定は出来ませんが、店員達はその後も専門家に鑑定させるなどしており、信憑性はかなり高まっている模様。

ボブ・ディラン使用のエレキギター

二本目は、アメリカの「PBS History Detectives」というテレビ番組から。あるアメリカ人女性が父親から譲り受けたギターとそれにまつわる話の真偽を確かめるというもの。
彼女いわく、そのギターは父親がプライベートパイロットとしてボブ・ディランのマネージャーの元で働いていた頃に飛行機の中に置き去りにされていたもので、持ち主から何の連絡もないままその父親が所有していたそう。
ギターはこちらもフェンダーのストラトキャスターで、もしそれがボブ・ディラン本人のものであれば、彼がアコースティックギターを持ってデビューしてから初めてエレクトリックギターに持ち替えた、まさに時代を象徴する歴史的なギターという事になる。
ギターケースの中には書きかけの歌詞の断片も入っていて、その筆跡や、ギターのボディや指板の木目などを、当時ボブ・ディランが初めてエレキに持ち替えて出演したNewport Folk Festival ’64(フォークフェスティバルにエレキギターの演奏を持ち込んだため多くの観客がブーイングに徹した) の記録写真と入念に照らし合わせると、これまた間違いなく本物との結論に!
(参考:http://www.guitarsite.com/news/music_news_from_around_the_world/where-is-bob-dylan-newport-folk-festival-strat/

何気なく家族が持っていたギターがお宝と発覚するというのが驚きと同時に羨ましい限りです。

日本ではなかなか難しいですが、本家アメリカでも珍しい話のようで、歴史的なヴィンテージギターの発見という事もあり話題に上がっていました。

はじめのギターの94歳の老人は自分のギターが非常に市場価値の高いものだとは知らなかったようですが、(店側がいくらで買い取ったのかは明かされず)、売りに来た際には「家族の誰も弾かないのなら持っていても仕方ない」と言っていたそう。

単純ですが、やはり弾き続けてあげる事がどんなギターにとっても最高ですね。

フェンダー・ストラトキャスター – エレキギター博士