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セッション定番曲「The Chicken」を攻略しよう2015年10月14日 , ライター:森多 健司

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セッションに行ったことのある人ならば、大体毎回耳にしている曲であり、行ったことのない人には、やっておくと便利な一曲。The Chicken(ザ・チキン)はそんな一曲です。

基本的にわかりやすいブルース進行を基調にしていながらも、II7やIII7が随所に配されて、コード進行に捻りをきかせてあるところがベテランから初心者までウケがいい理由でしょう。その上、ベースのリフにドラムが絡む、ファンク調の一番かっこいい雰囲気をまとっているところも見逃せないポイントです。


こちらはビッグバンドでのThe Chicken。0:44辺りから曲の本編が始まります。

セッションでの曲の進み方

セッションでは1周目にその曲の持つ固有のメロディ(テーマ)を弾きます。その後、アドリブを何周か回し、次の人に合図する、そして最後には最初の人に戻り、最後にもう一度テーマを弾いて終わり、という流れが一般的です。

テーマ → アドリブ×人数分(何周やるかは人による)→ テーマ

この曲の場合は、最初の4小節がベースのリフ、5小節目からテーマが始まります。ただ、実際にやっていると最初にベーシストがリフを延々繰り返し、雰囲気と頃合いを見てテーマが入ってくるという構図も珍しくありません。

コード進行

さて、コード進行はこんな感じになります。

ck-chord

前半は7thコードの一発ですね。1周目には1段目にテーマが無いので、ギターはカッティングでもして待っているわけですが、ソロに入り出してからは関係なくずっと弾くことになります。キーはBb。

前半部分

前半に取り得る選択肢は、Bbマイナー・ペンタトニックか、Bbメジャー・ペンタトニック、というところでしょうか。これを巧く両方使うと、アーバン・ブルース系のソロになりますが、勿論オールド・ロックのようにマイナー・ペンタ一発というのもアリだと思います。メジャー・ペンタ一発はあまりかっこよくならないことが多いので、適度にマイナーを入れると良いでしょう。

マイナー・ペンタからの派生でドリアン、メジャー・ペンタからの派生でミクソリディアンというのもありです。モード奏法は独特のうねる感じが出ますので、使える方はやってみても良いでしょう。

ドリアン・スケール
ミクソリディアン・スケール

3段目のEb7から少し雰囲気が変わってきます。ここのEb7はいわゆるブルース進行にも登場するIV7なので、あまり気にする必要はないですが、問題はそのあとのD7-G7です。

D7-G7部分

D7はIII7にあたり、オルタード系の7thの音です。コードに完全にはめようとするならば、Dのオルタード・スケールやDハーモニック・マイナー5thビロウ(Gハーモニック・マイナー)などが挙げられます。1小節しかないので、スケールはあきらめてD7の3度の音(ファ#)を狙って弾いてもいいでしょう。この3度の音がこのIII7というコードの特徴になってきますので、非常に効果的な音になります。

G7はVI7で、Gのミクソリディアンやペンタトニックも使えますが、こちらもコード感を出したい場合はコードの3度(シ)を狙う方が簡単かもしれません。

d-3rd

g-3rd

↑この赤点のところが3度の音です。D7、G7の際にここを狙って弾いてみると、きれいにハマるのがわかるはずです。

この部分はIII – VI – II – V(サンロクニーゴ)と呼ばれるジャズの典型的コード進行の一部と解して、ジャズ的なフレーズを当てはめて弾く方もいます。また、DとGのコンビネーション・オブ・ディミニッシュ等を使い、スケールアウトを狙う方もいます。様々な弾き方がある2小節ですが、それ故に一番難しさを感じる場所でもありますね。

最後のC7

最後はC7ですが、これはII7にあたります。使えるスケールは7thの一発と解釈して、Cマイナー・ペンタ、メジャー・ペンタ。ミクソリディアンも勿論OKです。あるいはあくまでもII7と解釈してDリディアンb7、あるいはホールトーン・スケール等々…、ここも様々な弾き方が考えられます。しかも3小節と長いので、フレーズに困りやすい部分でもあります。

最後の1小節は全員でBbマイナー・ペンタのユニゾンをしますが、ソロを弾いてる人だけはユニゾンに参加せずそのまま弾き続ける、ということも少なくありません。

まとめてみる

というわけで、使えるスケール等について書いてきましたが、整理するとこんな感じになります。

ck-scale

そして、こちらは筆者がアドリブで弾いた演奏。上記のスケールにはややはまらない場所もありますが、基本的にはどれかのスケールを使っています。

実際にはペンタトニックをずらして全部弾くことだって可能なので、そういう方法もかっこよければ全くOKですし、技巧を凝らして色んなフレーズを使うのもOKです。ここに記したのもほんの一例なので、さまざまなチキンを試してみてください。

ライター:森多 健司

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