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ブルースセッション。本当にマイナーペンタ1発で平気?適切な音を見極めよう!2016年6月17日 , ライター:中前 議晴

Jack Box Nite Vo.10a

「今までずっとロックが好きだったけどブルースもできるようになりたい!」

著者の受け持つ生徒さんでもこのような方は沢山いらっしゃいます。
ちょっと大人な音楽もやってみたい、ひとりで弾いていても楽しそう、最近はセッションにも興味が出てきた、というのが理由のようです。

ブルースを勉強しようと思ったとき、多くの方がネットで調べてみたり、教則本を購入する方が多いと思います。

すると、大抵のHPや本には「マイナーペンタトニックを覚えよう!」だとか「マイナーペンタトニックを覚えればブルースは弾けますよ!」という内容が初めに出てきます。

はい、間違いではありません。

ただし、使い方を間違えるとトンデモナイ外れた音を弾いてしまう危険性も秘めたスケールなのです。

そこで今回は、何が危険なのか、どうやって弾けばいいのか、という部分を書いていきたいと思います。

是非参考にしてみてください。

ブルースのコード進行

12bar 7th blues

ブルースとひとことで言っても色々な曲やコード進行がありますが、今回は上記のようなコード進行の時の弾き方について探っていきたいと思います。

これはブルースの定番のコード進行です。

俗にいう1→4→5進行です。

キーであるA7を”Ⅰ”とし、Aから数えて4番目に当たるD7を”Ⅳ”、5番目のE7を”Ⅴ”という意味です。

コードの機能:トニック、ドミナント、サブドミナントについて

マイナーペンタトニック

Am_penta1

ブルースで使えるスケールで一番最初にあげられるのがこのマイナーペンタトニックスケールでしょう。

本などでは”このスケールを使えばブルースのアドリブが出来ますよ!”っというスケールです。

図の黒丸がルート、今回の場合はキーがAなので”A”です。

使用されている音は A・C・D・E・G の5音。

さて、本当に馬鹿正直にこのマイナーペンタトニックスケールを弾いていていいのかどうか、一緒に考えていきましょう。

本当にAmペンタすべてが使えるの?

”馬鹿正直にこのマイナーペンタトニックスケールを弾いていていいのかどうか”

先ずはA7のコード上でAマイナーペンタトニックスケールを弾くとどうなるかを見ていきましょう。

A7で使用されている音は、 A(Ⅰ度) ・C#(Ⅲ度)・E(Ⅴ度)・G(♭Ⅶ度) の4音です。
Amペンタは、A・C・D・E・G。

ふたつを見比べると…

A7のⅢ度にあたる”C#”の音。
AmペンタではCです。

半音違いますよね。
Ⅲ度の音というのそのコードが明るいのか・暗いのかどうかを決めるとても重要な音です。

Aに対してC#を弾くと明るい響きになります。
Aに対してCを弾くと暗い響きになります。

明るいコードの上で暗い音を弾いたら?

もう想像はつきますよね。

そうです上手く音が合いません。

なので安心してAmペンタを弾いて、Cの音を弾いてしまうと音が外れて聞こえるので、その音を回避するなどの注意が必要です。

D7だと?

さて、同じようにもう一つD7も見てみましょう。

D7で使用されている音は、 D(Ⅰ度) ・F#(♭Ⅲ度)・A(Ⅴ度)・C(♭Ⅶ度) の4音です。
Amペンタは、A・C・D・E・G。

ふたつを見比べると…

D7を構成している音、Ⅰ度にあたる”D”、Ⅴ度にあたるA、♭Ⅶ度にあたる”C”が含まれています。

残りの2音も9thの”E”、11thの”G”、とD7のテンションと考えることが出来るため、D7上でAmペンタを弾いても音が外れることはありません。

なのでD7上でAmペンタを弾くのは最適といえます。

E7上も同じように考えることが出来ます。

ではどうすれば…

さて、結果的にどうすればいいのか?
”先に書いたように使える音を選んで弾く”これができればいいのですが、初めのうちは音を選んで弾くのはとても難しいですよね。

では、もうひとつのペンタトニックスケールである”メジャーペンタトニックスケール”で考えてみましょう。

Aメジャーペンタの音は、A・B・C#・E・F#です。
A7で使用されている音は、 A(Ⅰ度) ・C#(Ⅲ度)・E(Ⅴ度)・G(♭Ⅶ度) でしたね。

するとどうでしょう?

Ⅰ度・Ⅲ度・Ⅴ度の音がしっかり入っていますよね。

そうです!
メジャーペンタトニックスケールをうまく使うことで適切な音を弾くことが出来ます。

まとめ

同じようにすべてのコードについて考えると、

  • A7→Aメジャーペンタトニックスケール
  • D7→Aマイナーペンタトニックスケール
  • E7→Aメジャーペンタトニックスケール

がうまく合うことがわかります。

なのでコードによってメジャーペンタとマイナーペンタを弾き分ければ良いのです!
こうすることでコードに沿った適切な音を簡単に弾くことが出来るのです。

今回のこの考え方はあくまで、簡単に音を外さずに弾くアプローチですので、A7上でAマイナーペンタトニックスケールが絶対使えないという訳ではありません。

A7上で弾くと先ほど音が外れてしまうと書いた”C”の音。

一瞬使うだけだとかうまく使用することが出来ればブルージィな泥臭い響きを得ることが出来ます。
長く伸ばしたり多用すると外れて聞こえてしまうので注意が必要です。

是非一度、今回のアプローチも試してみてください♪

 

 

ライター:中前 議晴

マーティ・フリードマンなどとも共演。親しみやすく和やかな雰囲気でのレッスンが好評!! ギタースクール ROOTSのページ – ギター教室navi